第39期生卒業式

2026年01月16日

 
 
 2026年1月8日に茨城県にあるオートレース選手養成所で第39期生の卒業式が行われました。式ではJKA会長の挨拶や、オートレース養成所第39期生代表の答辞などが実施されました。晴れて選手となった13名は、各レース場に散らばり、早ければ1月14日の浜松開催からデビューとなります。
 
 最優秀賞を受賞したのは飯塚所属となる小林右京選手で「最優秀賞に選んでいただき大変光栄に思います。ここまで諦めずに走り続け、成長することができたのは、日々共に生活し、切磋琢磨し、高め合うことができた同期の存在があったからです。また、この環境を与えてくださった多くの方々のおかげでもあり、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。今後も養成所で学んだ経験を活かし、日々努力し、一走一走全力で頑張ります。39期の応援をよろしくお願いします」。と、大きくて力強い声で答辞を述べました。
 
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 最優秀賞の小林選手にお話をうかがいました。「(デビュー戦を控えて)まだ卒業したばかりで、選手としてこれから頑張っていくというところですが、デビュー戦は自信があります。(選手を目指した理由)大学まで自転車競技をやっていて、卒業後はサラリーマンになったのですが、なにか物足りなさを感じていました。それで、オートレースを見に行ったら衝撃を受けて...。音の迫力がすごかったし格好いいなって思いました。(最優秀賞について)養成所に入る以上は、そこを目指して頑張りました。タイムとかだけじゃなくて、素行とかいろいろな面を含めて判断していただいたのだと思います。(どんな選手になりたいか)いろんな方から応援される選手になりたいです」
 
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 ↑左が落合春翔選手、右が小林右京選手
 
 優秀賞の落合春翔(はると)選手にもお話をうかがいました。「(デビュー戦を控えて)緊張はしていますが、自分の夢見た舞台なので緊張半分、楽しみ半分です。デビュー戦に向けては自分のやってきたことを出し切るだけです。(選手を目指した理由)川口や伊勢崎でやっているポケバイ体験に参加したのですが、将来はあの大きなバンクで走りたいと思うようになりました。(どんな選手になりたいか)トップで戦える選手です。目標としているのは黒川京介選手や佐藤励選手です」
 
 養成所ではまず、選手として必要な基礎体力や気力の養成を主体に訓練を行います。そして、団体生活に慣れていきながら規律維持の徹底、公営競技選手としての品性醸成のための精神鍛錬、走行技術向上の自己研鑽などを行います。その後は体力訓練や競争車の整備、エンジン始動の要領、乗車姿勢の基本などを学んでいきます。走行訓練では合計6695周回をこなし、その内、雨天走行訓練は590周回をこなしたそうです。また、全国的に消音マフラーを装着したレースが増えているので、消音マフラーを装着した走行訓練を例年以上の約1ヶ月間実施しています。こうした訓練をやり遂げ、晴れて選手となります。

 39期は全部で13人。どのような走りを見せてくれるのか、そのデビュー戦は大注目です。
 
 文/高橋


 

2026年 37期が1級車乗りで変身

2026年01月09日

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 2024年1月にデビューした37期が2級車から待望の1級車に乗り換わっての新年開催。13連勝を挙げて、華々しいデビューを飾った浅倉樹良は2025年は1度も優勝できずに終了。反面、福岡鷹が25年4度の優勝で通算Vは8となり断トツの成績。昨年の11/28には『37期新人王決定戦』(優勝戦ではない)が飯塚オートの12R(ナイター開催)で行われ、人気の福岡が痛恨のF。伏兵・村田光希がレーサー人生で1度しかない栄冠を勝ち取る。2着には森下輝、3着は福岡鷹、浅倉樹良は4着という結果に。

 年が開けて、元旦から山陽オートでミッドナイトが行われたが、田中崇太が4日間勝ちっぱなしの完全Vで自身初の優勝を成し遂げた。2級時にも何度か初Vチャンスはあったのだが、準優勝止まり。そして、1級車で初日勝つと2日目は濡れ走路を克服し2連勝。準決は試走29秒、本走36秒と文句ない内容で勝ち、優勝戦へ。10m後ろに同期の村田光希を従えて試走タイムは3.28秒。単騎0ハンの田中崇は1度も抜かれることなくゴール。特筆すべきは本走タイム3.352秒と、自己時計を大幅に更新。さらに村田は3.350秒とこれまた凄いタイムを出した。これからは徐々にハンデが重くなり、捌きを勉強していくのだが、逃げるのと捌くのはグリップワークや状況判断(レース足)など、さまざまな要素が違ってくる。優勝して自信は付いているハズ。あとは師匠や同期、または先輩にアドバイスをもらって、スポンジのごとく吸収して自分のモノにしてトップレーサーへ登って行くのみ。

 1/7の飯塚ナイターでは福岡が一番人気に応えられず、3着という結果だった。(優勝戦の詳細は当サイトの優勝戦回顧をご覧ください)

 2026年は37期がS級レーサーへ、ホップ・ステップ・ジャンプの年になるのか、見守って行きましょう。

《37期・1級車デビュー節の成績》データは26年1月7日終了時点

・田中崇太(山陽ミッドナイト)...初日 1着 2日目 1着 3日目 1着 優勝戦 1着 最高タイム3.352
・村田光希(山陽ミッドナイト)...初日 1着 2日目 1着 3日目 1着 優勝戦 2着 最高タイム3.350 
・福岡 鷹(飯塚ナイター)  ...初日 1着 中止(2回乗り) 2日目 1着 優勝戦 3着 最高タイム3.355
・森下 輝(浜松デイレース) ...初日 4着 1着(2回乗り)2日目 2着 3日目 3着 4日目 1着 最高タイム3.389
・石橋啓士(飯塚ナイター)  ...初日 1着(F)中止(2回乗り) 2日目 1着 3日目 1着 最高タイム3.431
・佐藤智也(川口デイレース) ...初日 2着 2日目 中止 3日目 1着 4日目 1着 最高タイム3.412
・北市 唯(浜松デイレース) ...初日 1着 2日目 1着 3日目 5着 4日目 2着 最高タイム3.423
・滝谷 圭(山陽ミッドナイト)...初日 4着 2日目 6着 3日目 1着 4日目 1着 最高タイム3.400
・丹下昂紀(山陽ミッドナイト)...初日 5着 2日目 6着 3日目 3着 4日目 3着 最高タイム3.434
・山口航太(川口デイレース) ...初日 8着 2日目 中止 3日目 7着 4日目 4着 最高タイム3.469

※菅原すずのは私病により未出走
※浅倉樹良は伊勢崎G1シルクカップ(1/8~12)に出場します


(文/中村)

 

 

車名の由来 10

2026年01月02日

 
 
 相馬康夫...Vモンキー。「『モンキーターン』が好きなのと、息子がボートレーサーをやっているので。アニメが好きなんですよ。『イニシャルD』とか『モンキーターン』とか。息子のレースも見てるけど、速くなりそうな時に事故を起こしたりとか...。A2くらいまではいっているみたいですけどね」
 
 野沢守弘...サンタナ。「カルロス・サンタナっていうメキシコのギタリストの名前からです。若い時に好きだったんですよ。歌もちょっと歌っているけどギタリストですね。いい曲があって、よく聞いていたので付けました」
 
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 矢野正剛...アッチェル。「自分は中学、高校とブラスをやっていたんですけど、楽譜に出てくる記号の一つなんですよ。正式名称は『アッチェレランド』とかそんな感じなんですけど、楽譜上にはアッチェルって書いてあるんですよ。それで、意味はだんだん速くとかどんどん速くとか、そういう意味なんです。元々、自分は最初すごく遅かったので、だんだん速くなれればいいかなって感じです」
 
 北爪勝義...カスケード。「マキバオーのライバルの馬の名前です。当時、好きでその漫画を読んでいました。牧野が『マキバオー』って車名を付けていたので、そんなんで自分はこっちの名前を付けました。このエンジンに乗ってからずっと調子がいいんですよ。ただ、消音マフラーだと全然乗れないんですよ。調整はしているんですけど、なかなかいい所が見つからないんですよ。伊勢崎所属だと消音マフラーで走る回数が少ないので難しいですね」
 
 笠原光義...Kエベル。「エベルっていうのは昔から付けていて、昔お世話になった人の関連の車名なんです。Kはエンジン替わった時に『かさはら』のKを付けました。エベルには意味もあるんですよ、どっかの国の言葉で、日本語に訳すとそれなりの意味があるんです。英語ではないんですよ」
 
 増田伸一...カグラ。「アニメの忍たま乱太郎に出てくる『かぐらちゃん』から取りました。当時、子どもが付けてくれたんですよ。だいたい、3文字って決めているんですよ。前も『アラシ』でしたし、ただそれだけです」
 
 伊藤幸人...Eランスー。「何の意味もないです。ただ、呼んで字のごとく『いい乱数』です。乱数ってよくゲームで使う言葉なんですけど、調整とかセッティング面でもいい乱数が出ればいいかなって。Eっていうのは『良い』って意味のいい、に掛けてるんです。今はなかなか、いい乱数は出ていないですけど、まあ、最近は出つつあるかなって感じです」
 
 亀井政和...キャメロン。「キャメロン・ディアスが好きなんですよ。あとは自分の名前の『亀』からキャメになって、それにロンを付けたっていうのもあります。女優のキャメロン・ディアスももちろん好きですけどね」

 

新走路の特徴

2025年12月26日

 
 
 12月21日に行われた浜松のG1スピード王決定戦は、鐘ヶ江将平の記念初優勝で幕を閉じたが、開催中はいろいろと波乱が多かった。まず優勝戦のメンバーだが、G1にしてはやや異色の顔ぶれとなった。準決が重走路で行われた影響もあるが、近年は全国ランク上位者で重走路が極端に苦手という選手は少なくなっている(以前はランク上位の選手でも重走路では全く乗れないという選手がいた)ため、それだけが原因とはなりにくい。となると、考えられるのは新走路となってから3節目の開催だった点が主な要因になりそう。
 
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 ↑写真はイメージです
 
 以前から言われていることだが、新走路になってから数節までは、重走路になるとタイヤが食い付きにくくなる。そのため、通常の重走路のような走りをしているとコーナーで思わぬ滑りが発生してしまう。もちろん、各選手がそれを踏まえて競争をするのだが、どこまでコーナーを攻めていいのか把握するのが難しく、ハイスピードでコーナーを回ろうとすると大きく流れてしまうケースが少なくない。レースの序盤で先頭に位置することができれば自分の好きなグリップ開閉で走れるからいいが、後ろから追っていくとなると仕掛けるタイミングを図りづらくなる。こういったことが波乱を生んだ要因と考えられる。
 
 また、重走路の時に限らずスタートで空回りするシーンが通常の時より多発する。これもタイヤが走路にグリップしづらい状況から生じるアクシデント。ただ、良走路ではレースが始まると強烈な上がりタイムが出やすい。良走路では回り出すとタイヤがしっかりとグリップするため、高速で走ることが可能になるからだ。ただし、この時もある条件をクリアすることが必要になる。
 
 新走路ではセッティングが合った状態と合わない状態とで、エンジンの仕上がりに大きな差異がある。セッティングが合った状態ならコーナーの立ち上がりで思い切りグリップを開けられるようになるし、トルクも出てくるので加速感や最高速が高まる。逆にセッティングがズレていると車の進み方が悪くなる。新走路と呼ばれる期間を過ぎた走路では、セッティングが合う合わないの差が新走路の時より大きくない。浜松の新走路2節目は、高橋貢が上がりタイム3・337を出して優勝したが、これは高橋貢のこれまで培った調整力がなせる業ともいえる。しっかりとエンジンを合わせることが大切なのだ。
 
 では、車券を買う側からすればどのようなことに注意したらよいのか。良走路に関しては試走タイムにエンジンの良し悪しがはっきりと表れるので、いつも通りで問題ない。重走路も基本的には試走タイムが参考になるのだが、実際に試走で走っている様子をよく見て、こわごわ乗っている選手や乗りやすそうに走っている選手を確認したい。そして、乗りやすそうに走っている軽ハン勢でオッズ的に人気になっていない選手を積極的に狙うと高配当をゲットできるかもしれない。新走路と呼ばれる期間は、はっきり決まっていないが、新しくなってから半年くらいまでであろうか。
 
 文/高橋

 

勝ち続ける意味

2025年12月19日

青山周平10連勝.jpeg

 オートレースでは10連勝以上を達成すると『10連勝記録選手』として表彰される。


 平成23年7月30日にオートレーサーとして衝撃的デビューを果たした青山周平(31期)。オートレースの新しい歴史の1ページを開いた瞬間である。デビューして2節勝ちっぱなし(もちろんハンデは重くなって行く)で勝ち上がり解禁の同年9月2日はフライングを切っての初優勝。実質13連続で1着を取ったのだが、フライングにより記録的には12連勝止まり。


 令和に元号が変わり8月1日~25日の間に13連勝、翌年12月30日~令和3年2月4日までに12連勝を果たす。


 時は過ぎ、令和6年に浅倉樹良(37期)がデビュー13連勝の新記録を達成。その年の3月20日~4月28日までに鈴木圭一郎(32期)が18連勝という最多連勝記録の金字塔を打ち立てた。(このあと7月24日~8月14日まで13連勝を記録)負けじと青山周平も同年9月7日~10月30日まで自己新となる16連勝に加え、11月16日~12月28日の間に再び16連勝を記録。これに割り込むように佐藤励(35期)が11月4日~12月14日までに14連勝と自身初の記録を達成した。この令和6年は連勝ラッシュの年になった。


 そして令和7年になり、またしても青山周平が1月27日~2月22日の間に13連勝。ここで、黒川京介(33期)が初登場。2月18日~3月5日まで10連勝と初の受賞。つい最近、9月28日~10月30日に青山周平が自身9度目となる『10連勝』を達成。いやはや、凄いものである。ちなみに佐藤励は11月13日~12月10日まで10連続で勝利してるが、途中にフライングがあり、10連勝とは認められない。

 あの『絶対王者・高橋貢』でさえ、4度しかないのだ。時代の流れで致し方ないが、上記の名前を見る限りは現在のオート界を牽引してる選手ばかり。スタート、捌き、スピード、そして整備力に加えて今はタイヤも重要なカテゴリーとなった。このバランスが崩れたときにリカバリーできないと1着はおろか、掲示板(3着以内)も外してしまう。それだけ、連勝するということは大変な労力を要する。


 黒川京介と佐藤励はNo.1を獲ったことがない。今後の目標はもちろん、近い将来にその頂点に座するのか目が離せない。

 そして、つい先ほどビッグニュースが入ってきた。黒川京介が12月18日川口ナイトレースの1着で、今年の1着回数が115となり、2024年に鈴木圭一郎が達成した114回を上回った。
 もはや、手が付けられない。凄すぎる。おめでとうございます。


(文/中村)

 

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