2025スタートダッシュ
2025年03月21日
2025年最初の優勝は1/4・浜松デイで栗原佳祐が伊藤信夫の追撃を振り切って通算4度目のV。4日間負けなしの完全優勝のおまけ付き。1級車に乗り換わっていきなり36期No.1の実力を遺憾なく発揮。続く1/5の川口デイは黒川京介が上がり3.304秒という驚異的なタイムで2着の若井友和をこれでもかと離してのV。その日の深夜には山陽ミッドナイトでベテラン岡部聡が雨走路を制し、2022年以来の優勝で通算V87。1/8は浜松デイで吉林直都が同期・栗原佳祐を突き放し鈴木圭一郎を振り切った。この時点で通算4度目のVは栗原佳祐に並ぶ。同日の深夜は飯塚ミッドナイトで桜木公和が優勝。いぶし銀の攻めで浜野翼の初優勝を阻んだ。1/12は川口ナイトレース。逃げる信沢綾乃に付けて中山光が抜き去った。翌日13日の伊勢崎G1シルクカップではトップスタート決めた三浦康平に佐藤摩弥が続いたが青山周平の捌きが優り同一大会5連覇の偉業を成し遂げる。1/15の飯塚ミッドナイトは路面が凍結して2R以降が中止となり優勝戦は打ち切りに。1月3節目の浜松デイは1/17。0ハンから逃げる西翔子を栗原佳祐は追えず佐藤貴也が差したが西には届かず。鈴木圭一郎は圏内へすら入れなかった。
1/18は山陽ナイターで丹村飛竜が青木隆浩・角翔太郎の33期を捌いて台頭。1/21は川口デイ。一般開催とは思えぬ豪華メンバーでの優勝戦は有吉辰也が抜け出し青山周平は微差届かなかった。同日の夜、前節優勝戦が中止となった飯塚ミッドナイトは走路温度1℃と極寒のなか、久門徹を同期の篠原睦が捌いてV。1/24の川口ナイトレース(連続開催)は湿走路となり、雨巧者の大木光が速攻で決着。1/26はG2ウィナーズカップ。先行の鈴木宏和を金子大輔が差し、あとはコース守ってのV。1/29は伊勢崎デイ。青山周平が電光石火の早業で圧勝。2着だったが新井日和の頑張りも目立った。その夜に飯塚ミッドナイト5日間開催の最終日。前で粘る中村颯斗と佐藤裕児に有吉辰也が割って入り今年2度目の優勝。このあと飯塚オートレース場はスタンド等の改修工事でしばらく開催はない。
2月に入り2/1の伊勢崎アフター5は青木治親が5年ぶりの優勝。翌日2/2の浜松デイは金子大輔に影も踏ませず栗原佳祐がブッチ切った。2/5の川口デイでは鈴木清が最重ハンから追い上げた。同日の山陽ミッドナイトは降雪・積雪のため全レース中止。ちなみに前日2/4の売上は4億円超えのミッドナイト新記録を樹立。2/8の川口ナイトレースは鈴木清が前節に続いてのV。そして、2/11・SG全日本選抜は鈴木宏和を差して青山周平がトップでゴール。同日の山陽ミッドナイトは早津圭介が嬉しい初優勝。2/14の川口ナイトレースは鈴木清が川口3連続Vと波に乗った。2/15の伊勢崎デイでは長田恭徳が強烈な追い込みで伊勢崎での初優勝。2/17の山陽ナイターは久門徹が西原智昭を差し0オープン戦を制した。2/19の浜松デイは栗原佳祐が牧野竜人を捕え今年3度目の優勝。2/22の川口ナイトレースは黒川京介が今年の優勝は2度目に。2/24の山陽G1は金子大輔が同期・丹村飛竜を振り切って優勝。2/27の伊勢崎アフター5は三浦康平の優勝で5日間を締めた。2月ラストの28日は黒川京介が圧倒的なレース内容で今年3度目の優勝。
3/19~G1プレミアムカップが開催されてるなか、今年4度の優勝遂げてるのは黒川京介で昨年、一昨年の優勝回数に並んでおり勢いは群を抜いている。青山周平、篠原睦、栗原佳祐が3回。有吉辰也と金子大輔が2回で続く(3/18現在)。
今期No.1の鈴木圭一郎は昨年末スーパースター王座を制したが、25年に入り5度優出してVがない不思議。昨年V10挙げた佐藤励も今年はいまだ優勝がない。
これから暖かくなって優勝戦線や勢力図に変動があるのか、オートレースから目が離せない。
(文/中村)
2024年オートレース選手表彰式
2025年03月14日
3月11日に2024年オートレース選手表彰式が東京都内のホテルで盛大に行われました。
受賞した各選手の声を届けたいと思います。
最優秀選手には鈴木圭一郎(浜松32期)が選ばれた。鈴木圭は年末のSG第39回スーパースター王座決定戦で優勝。また、年間勝利記録を史上最高となる114勝に更新。10連勝記録も2度達成し、その内の1回は史上最高となる18連勝を挙げた。年間を通しても優秀な成績を残したことにより、2年振り5度目の最優秀選手賞受賞となった。
鈴木圭「(最優秀選手賞の報告の際)新幹線の移動中に電話で連絡があって、最初は信じられませんでした。新幹線の中は電波が悪いので、そのせいで『最』って聞こえたのかと思って『一番上の賞ですか』って何度も聞き返しました(笑)。自分の中ではすごく成績が良かった年とは思えないんですけど、1着回数は多いし記録は作れたので悪い年ではないし、すごく記憶に残る年だったかなと思います。(年末のスーパースターでは)2番手発進を予想していたので、トップスタートになって10周は長かったです。ただ、タイヤもエンジンも良かったので気持ち良く走れました。(この優勝は)忘れることのない優勝になると思います。まだ今年はうまくいっていないので、これからうまくいけるように頑張りますので応援をよろしくお願いいたします」
優秀賞は青山周平(伊勢崎31期)、黒川京介(川口33期)、金子大輔(浜松29期)の3名が受賞した。青山周はSG第43回オールスター・オートレース、SG第28回オートレースグランプリの優勝や特別G1で1回、G1で4回、G2で1回のグレードレース優勝があった。更に史上最速で100Vも達成した。この日は所用で表彰式は欠席となったが十分な活躍を示した。
黒川は昨年に続き2度目の優秀選手賞を受賞。2024年は地元川口で開催された日本選手権で悲願のSG初優勝を遂げた。「ここに来れて良かったと思います。オートレース人生の中で一番結果が出ましたし、なにより悪い時期が少ない一年だったので暖かい一年でしたね」と昨年を振り返った。SG初Vについては「ほんとに嬉しかったですね。エンジンもタイヤも良かったので、こんなチャンスは何回もないと思ってスタートも行きました」。現時点での自身を分析すると「さばきがどうにもこうにもヘタなので、さばきを身に付けていきたいです」と明確。最後に「一昨年より去年は良かったし、去年より今年はいい結果を出せるように1走1走頑張っていくので、これからも応援よろしくお願いいたします」と力強く語った。
金子はSG第37回全日本選抜オートレースで優勝。9年ぶりに優秀選手賞受賞となった。率直な感想として「頑張ってきて良かったなと思います」と顔をほころばせた。今後の抱負として「優勝戦に乗って、しっかり優勝を狙うっていうのが今年の自分のテーマなので、優出しただけで満足しないように、必ずそこで優勝するっていうのを目標にやっていきます」と宣言。最後に「今年もたくさんいいレースを見せて、お客さんに楽しんでもらえるよう一生懸命頑張ります」と。
最優秀新人賞には浅倉樹良(伊勢崎37期)が選ばれた。浅倉はデビューから13連勝の記録を作り、強烈なスタートダッシュを決めてみせた。「とっても嬉しいです。(勝ち上がり権利が発生した節は)優勝して当たり前じゃないですけど、そういう雰囲気があったのでプレッシャーを感じました。2回目の優勝の時も初優勝からハンデも重くなっていたしドキドキして走ってました。同期にはだいぶ刺激をもらっているので、ここまで成長できたと思ってます。今年もまた一つひとつ自分らしいレースで全力で走ろうと思うので、応援よろしくお願いいたします」と大物感を漂わせるスピーチだった。
優秀新人賞に選ばれたのは福岡鷹(飯塚37期)。「受賞できて嬉しいです。やっぱり一番いいのを受賞したかったので悔しい気持ちもあるけど、今年はこの悔しさをバネに頑張りたいです。4回優勝できたけど、まだまだ乗り手で未熟な部分があるので頑張りたいと思います」。バイクレースの経験がない中でセンスある走りを連発しており、今後も大きな飛躍を予感させる存在だ。
特別賞の平尾昌晃賞には小椋華恋(川口35期)。女子レーサーとして、デビュー最短でのグレードレース優勝を達成したことが評価された。「(この場の雰囲気に)すごく緊張しています。(G2優勝の時は)優勝戦に乗れただけで信じられないくらいだったので、(勝った時は)優勝!?って感じでした。ゴール線を切っても優勝したという実感がなくて、ガッツポーズもしないで終わっちゃいました(笑)。(今後は)もうちょっと実力をつけて頑張っていきたいです。これからもオートレースをたくさん盛り上げられるように頑張ります。よろしくお願いいたします」。ニューヒロイン誕生にオートレース界が盛り上がることは間違いない。
特別賞には荒尾聡(飯塚27期)が選出。9月19日に史上31人目となる通算1000勝を達成したことにより通算勝利記録選手賞の受賞となった。「デビューした時はまさか自分が1000勝できるとは思ってもなかったし、名だたる先輩がたと名前を連ねられて嬉しく思います。今後も1走1走頑張りますので、引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします」。ファンの期待に応え続けるオールラウンダー戦士。現オートレース界の2強にも割り込んでいける底力を持っている。
文/高橋
2025年度前期適用ランクを考察
2025年03月07日
2025年度前期適用ランクが発表された。これは2024年7月1日から12月31日までの間における競走成績に応じてランクが決定するというもの。実際にランクが適用されるのは2025年4月から9月開催分まで。
全国ランク1位になったのは青山周平。2024年度後期は鈴木圭一郎にナンバー1の座を奪われていたが、見事に返り咲いてみせた。採点期間には優勝10回、その中にはSGのオートレースグランプリも含まれる。G1の優勝は3回(伊勢崎ムーンライトチャンピオンカップ、山陽特別G1プレミアムカップ、浜松スピード王決定戦)。G2(山陽オートレースメモリアル)も一つある。半年間で10回の優勝に加え、記念レースでも5度のV。申し分ない活躍を見せたので、全国ランク1位になるのもうなづける。
その1位から陥落してしまったのは鈴木圭一郎。鈴木圭は採点期間に7回の優勝がある。その中にはSGのスーパースター王座決定戦が含まれ、G2は山陽小林啓二杯がある。青山周と成績の比較をするとやや見劣りするが、オートレース全体で考えれば十分な結果。ランクは半年ごとに更新されるが、ここ6期は青山周と鈴木圭で交互に1位の座を奪い合っている。更に言えば2016年度後期に青山周が1位になってからは、鈴木圭と青山周のどちらかが1位になっており、しばらく2強の時代が続いている。
3位になったのは黒川京介。一期前は10位だったが、その前は3位だったので、元のランクに戻った形。採点期間にはSG日本選手権でSG初戴冠になったことが記憶に新しい。優勝戦ではフライングを犯したものの、初日からオール1着で優勝を決めたのは圧巻だった。黒川は採点期間中にG1で川口キューポラ杯も制している。また、他のレースでも1着を取る確率が上がっており、全国ランク3位に相応しい結果を残した。
4位は中村雅人。採点期間には飯塚のG2オーバルチャンピオンカップでの優勝がある。他に優勝は地元の一般開催で1回。SGやG1で数回優出があるし、予選道中では1着を含めた上位着が多い。ランクを遡ってもS級シングルが続いており、大崩れしない安定感がある。レース運びの巧さは選手間でも評判がある。
5位は荒尾聡。採点期間中には優勝こそなかったが、記念レースでの優出は複数回ある。荒尾も中村雅と同様に上位着を取るレースが多いので競走得点の上位に食い込めている。飯塚地区ではここ3期、有吉に1位の座を譲る形になっていたが、来期からは飯塚トップに返り咲き。4期前までは8期連続で飯塚エースを務めていたので、再び荒尾が飯塚の代表格として君臨することになる。
来期からS級に戻る選手の中で注目なのは浜野淳。ここ2期はA級に甘んじていたが、来期からはS19に昇格。それと同時に山陽地区でランクトップとなる。採点期間中には優勝1回。記念レースでの優出が3回ある。通常のレースでも好成績を残すことが増えてきている。軽いスランプに入る時期もあったが、元々は山陽を代表する天才レーサー。息子の浜野翼も3ヶ月前くらいから活躍が目立っているし、親子ともどもファンを魅了するレースを披露している。
消音マフラーって何?
2025年02月28日
現在ナイター、ナイトレース、ミッドナイト、アーリーレースなどに使用されている消音マフラー。(実際には減音マフラーですが...)
今回は、今やオートレース業界になくてはならない、消音マフラーについてのお話です。
当初、消音マフラーは、市街地にある川口オートでナイター開催をするために開発・使用されました。
実際に初めて川口オートでナイターレースが開催された日は、2015年9月5日。それまで伊勢崎オートでしか見られなかったナイターレースを川口でも見られる高揚感があったと同時に、「思った以上に音がない...」と物足りなさを感じたものでした。(当時の説明では、現行マフラーよりも約70%、最大で90%の音量削減効果が得られた。と書かれている)
その後、2015年11月16日に飯塚オートで、オートレース界初のミッドナイト開催が行われます。最終レースの発走時間が23時30分前後という深夜の時間帯に衝撃を受けました。
後にこのミッドナイト開催ができるようになった事によって、オートレース業界は飛躍的に売り上げがアップした事は喜ばしい事でした。
そして更に、2019年2月17日に山陽オートでも、ミッドナイト開催が始まりました。山陽ミッドナイトでは、車立てとレース数が試行錯誤され、6車立て9R制という形が定番となりました。
同じミッドナイトで競輪が開催されていない日に、1日で4億円を超える売り上げ(オートレース界ではSGの優勝戦の日の売り上げに匹敵する)を記録するなど、消音マフラーを開発・使用した事による経済効果は大変なものがあります。
一方で選手にとって、消音マフラーをつける事による感想は多々ありました。
【選手A】「自分はドドド持ちなんだけど、消音マフラーをつけると、ドドドが軽減されやすいからその点はいい」
【選手B】「消音マフラーはエンジンの音を聞いて調整することが難しい。グリップを開けてもこもった音になってしまうので、実際のレースでの動きを参考にするしかなく、調整が難しい。もしくは調整が分からない」
【選手C】「通常マフラーに比べると先まで伸び切ってくれない感じ。伸び止まってしまう感じがあるから、消音マフラー用のコース取りをしないとダメかも」
【選手D】「今、消音マフラーは1節ごとに抽選で、どのマフラーに当たるか分からないんだけど、マフラーごとにクセが違うので、セットを合わせ切れない間に1節が終わってしまう事もある。消音マフラーも自分持ちで調整したい」
などの感想を聞きました。ただ、選手は常に研究していて、消音マフラー導入から10年近くたった現在は、かなり整備が確立されてきたようです。
ちなみに【選手A】の話では、当初消音マフラー導入時には、ドドドがひどい、コーナーが曲がりづらいなどの症状を訴える選手が多かったのですが、消音マフラーの取り付け部が改良された後は、ドドドがきにくくなったという声が格段に増えました。
消音マフラーを歓迎する選手の一人として、浜松の鈴木宏和選手のコメントが、興味深く参考になります。
全国屈指のスタート巧者として名高い鈴木宏和選手は「自分は地元の浜松走路(通常マフラーを使用)ではドドドが来やすくて、思い切り乗れない事も多い。ただ、通常マフラーの方がスタートは切れます。消音マフラーだとドドドが来にくくて、思い切り乗れるけど、スタートの切れは通常マフラーほどではなくなる」と、一長一短な面はあるものの、ドドドが出にくいという点が大きく、消音マフラー装着のレースを歓迎している様子でした。
オートレース業界に多大な影響を与えた「消音マフラー」。これからの時代に即したアイテムで、更に導入が進むのかもしれません。しかし、私はオートレースと言えば「爆音」で育った人間だけに、川口オートで再び爆音を聞きたいと密かに願ってやまないのです。
(文/金子)
快挙ニュース
2025年02月21日
今年もこの男を中心にオートーレース界は回っていくのか
2025年に入って早々、オートレース界ナンバー1の男がまたまた快挙を達成した。
今年初の記念レースとなる伊勢崎G1開場記念シルクカップで青山周平が優勝。青山周は昨年まで同大会を4回連続で優勝していたが、その優勝で5連覇となった。これは同一G1の連覇記録を更新。これまでは4連覇までが最高記録だった。2007年から2010年までの間で、飯塚の浦田信輔が浜松のG1開場記念ゴールデンレースで4連覇。2012年から2015年の間で、川口の中村雅人が浜松のG1開場記念ゴールデンレースで4連覇を決めていた。奇しくも同じタイトルで浦田信輔と中村雅人が記録を持っていた。これだけでも十分凄まじい記録なのに、青山周は更に一つ数字を上回る5連覇。
更にこのG1優勝で、G1通算勝利記録も更新してしまった。これまでは飯塚将光(引退選手)が保持していた28VというのがG1優勝最多記録だったが、青山周はG1での優勝が29回目となり、飯塚将光の記録を上回った。
青山周のレース後のコメントは「(G1最多勝利記録と同一G1の5連覇について)プレッシャーはあったのですが、達成できて嬉しいです。自分がこういう記録を達成できると思っていなかったです。まだ今年は始まったばかりなので、気を引き締めて2025年も頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」。
2024年の大みそ日、SGスーパースター王座決定戦で優勝とはならなかった分を、新年になってすぐに帳消しにするかのごとくG1完全優勝。見事なスタートダッシュを決めてみせた。
青山周はその後の川口一般開催では初日から3連勝で優出。1月21日に行われた優勝戦は有吉辰也の速攻の前に屈し、準優勝止まりだったが、その後の3日間地元一般開催では完全優勝。その勢いのまま浜松のSG全日本選抜オートレースに乗り込み、6日間の開催をオール1着の完全優勝で締めたみせた。
その優勝で青山はSGダブルグランドスラムを達成。これは、現行のSGタイトル5つを2度以上獲得するというモノ。これまでにダブルグランドスラム達成者は3人いた。まず最初は2001年のSG全日本選抜で達成した片平巧(引退選手)。当時、快進撃を続けていたカリスマレーサーである。次は2014年のスーパースター王座決定戦で決めた永井大介。その次は2017年のSGオートレースグランプリで高橋貢が達成している。高橋貢はその時点でSGを21回勝っていたが、意外にもダブルグランドスラムを決めたのは早くなかった。その理由として、他のSGはたくさん勝っていたが、オートレースグランプリだけは縁が遠かった。19回目のSG優勝が2012年のオートレースグランプリで、この時にグランドスラムを達成。その5年後に再びオートレースグランプリで優勝し、ダブルの偉業となった。
話は戻るが、今年に入りここまでの青山周は絶好調。全18走して1着が17本、負けたのも優勝戦の2着だけ(2月19日現在)。今年もオートレース界の最重要キーマンになるのは間違いない。
文/高橋