勝ち続ける意味

2025年12月19日

青山周平10連勝.jpeg

 オートレースでは10連勝以上を達成すると『10連勝記録選手』として表彰される。


 平成23年7月30日にオートレーサーとして衝撃的デビューを果たした青山周平(31期)。オートレースの新しい歴史の1ページを開いた瞬間である。デビューして2節勝ちっぱなし(もちろんハンデは重くなって行く)で勝ち上がり解禁の同年9月2日はフライングを切っての初優勝。実質13連続で1着を取ったのだが、フライングにより記録的には12連勝止まり。


 令和に元号が変わり8月1日~25日の間に13連勝、翌年12月30日~令和3年2月4日までに12連勝を果たす。


 時は過ぎ、令和6年に浅倉樹良(37期)がデビュー13連勝の新記録を達成。その年の3月20日~4月28日までに鈴木圭一郎(32期)が18連勝という最多連勝記録の金字塔を打ち立てた。(このあと7月24日~8月14日まで13連勝を記録)負けじと青山周平も同年9月7日~10月30日まで自己新となる16連勝に加え、11月16日~12月28日の間に再び16連勝を記録。これに割り込むように佐藤励(35期)が11月4日~12月14日までに14連勝と自身初の記録を達成した。この令和6年は連勝ラッシュの年になった。


 そして令和7年になり、またしても青山周平が1月27日~2月22日の間に13連勝。ここで、黒川京介(33期)が初登場。2月18日~3月5日まで10連勝と初の受賞。つい最近、9月28日~10月30日に青山周平が自身9度目となる『10連勝』を達成。いやはや、凄いものである。ちなみに佐藤励は11月13日~12月10日まで10連続で勝利してるが、途中にフライングがあり、10連勝とは認められない。

 あの『絶対王者・高橋貢』でさえ、4度しかないのだ。時代の流れで致し方ないが、上記の名前を見る限りは現在のオート界を牽引してる選手ばかり。スタート、捌き、スピード、そして整備力に加えて今はタイヤも重要なカテゴリーとなった。このバランスが崩れたときにリカバリーできないと1着はおろか、掲示板(3着以内)も外してしまう。それだけ、連勝するということは大変な労力を要する。


 黒川京介と佐藤励はNo.1を獲ったことがない。今後の目標はもちろん、近い将来にその頂点に座するのか目が離せない。

 そして、つい先ほどビッグニュースが入ってきた。黒川京介が12月18日川口ナイトレースの1着で、今年の1着回数が115となり、2024年に鈴木圭一郎が達成した114回を上回った。
 もはや、手が付けられない。凄すぎる。おめでとうございます。


(文/中村)

 

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