2025年度前期適用ランクを考察
2025年03月07日
2025年度前期適用ランクが発表された。これは2024年7月1日から12月31日までの間における競走成績に応じてランクが決定するというもの。実際にランクが適用されるのは2025年4月から9月開催分まで。
全国ランク1位になったのは青山周平。2024年度後期は鈴木圭一郎にナンバー1の座を奪われていたが、見事に返り咲いてみせた。採点期間には優勝10回、その中にはSGのオートレースグランプリも含まれる。G1の優勝は3回(伊勢崎ムーンライトチャンピオンカップ、山陽特別G1プレミアムカップ、浜松スピード王決定戦)。G2(山陽オートレースメモリアル)も一つある。半年間で10回の優勝に加え、記念レースでも5度のV。申し分ない活躍を見せたので、全国ランク1位になるのもうなづける。
その1位から陥落してしまったのは鈴木圭一郎。鈴木圭は採点期間に7回の優勝がある。その中にはSGのスーパースター王座決定戦が含まれ、G2は山陽小林啓二杯がある。青山周と成績の比較をするとやや見劣りするが、オートレース全体で考えれば十分な結果。ランクは半年ごとに更新されるが、ここ6期は青山周と鈴木圭で交互に1位の座を奪い合っている。更に言えば2016年度後期に青山周が1位になってからは、鈴木圭と青山周のどちらかが1位になっており、しばらく2強の時代が続いている。
3位になったのは黒川京介。一期前は10位だったが、その前は3位だったので、元のランクに戻った形。採点期間にはSG日本選手権でSG初戴冠になったことが記憶に新しい。優勝戦ではフライングを犯したものの、初日からオール1着で優勝を決めたのは圧巻だった。黒川は採点期間中にG1で川口キューポラ杯も制している。また、他のレースでも1着を取る確率が上がっており、全国ランク3位に相応しい結果を残した。
4位は中村雅人。採点期間には飯塚のG2オーバルチャンピオンカップでの優勝がある。他に優勝は地元の一般開催で1回。SGやG1で数回優出があるし、予選道中では1着を含めた上位着が多い。ランクを遡ってもS級シングルが続いており、大崩れしない安定感がある。レース運びの巧さは選手間でも評判がある。
5位は荒尾聡。採点期間中には優勝こそなかったが、記念レースでの優出は複数回ある。荒尾も中村雅と同様に上位着を取るレースが多いので競走得点の上位に食い込めている。飯塚地区ではここ3期、有吉に1位の座を譲る形になっていたが、来期からは飯塚トップに返り咲き。4期前までは8期連続で飯塚エースを務めていたので、再び荒尾が飯塚の代表格として君臨することになる。
来期からS級に戻る選手の中で注目なのは浜野淳。ここ2期はA級に甘んじていたが、来期からはS19に昇格。それと同時に山陽地区でランクトップとなる。採点期間中には優勝1回。記念レースでの優出が3回ある。通常のレースでも好成績を残すことが増えてきている。軽いスランプに入る時期もあったが、元々は山陽を代表する天才レーサー。息子の浜野翼も3ヶ月前くらいから活躍が目立っているし、親子ともどもファンを魅了するレースを披露している。