快挙ニュース

2025年02月21日

 今年もこの男を中心にオートーレース界は回っていくのか
 
 2025年に入って早々、オートレース界ナンバー1の男がまたまた快挙を達成した。
 青山 7.JPG
 今年初の記念レースとなる伊勢崎G1開場記念シルクカップで青山周平が優勝。青山周は昨年まで同大会を4回連続で優勝していたが、その優勝で5連覇となった。これは同一G1の連覇記録を更新。これまでは4連覇までが最高記録だった。2007年から2010年までの間で、飯塚の浦田信輔が浜松のG1開場記念ゴールデンレースで4連覇。2012年から2015年の間で、川口の中村雅人が浜松のG1開場記念ゴールデンレースで4連覇を決めていた。奇しくも同じタイトルで浦田信輔と中村雅人が記録を持っていた。これだけでも十分凄まじい記録なのに、青山周は更に一つ数字を上回る5連覇。
 
 更にこのG1優勝で、G1通算勝利記録も更新してしまった。これまでは飯塚将光(引退選手)が保持していた28VというのがG1優勝最多記録だったが、青山周はG1での優勝が29回目となり、飯塚将光の記録を上回った。

 青山周のレース後のコメントは「(G1最多勝利記録と同一G1の5連覇について)プレッシャーはあったのですが、達成できて嬉しいです。自分がこういう記録を達成できると思っていなかったです。まだ今年は始まったばかりなので、気を引き締めて2025年も頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」。
 
 2024年の大みそ日、SGスーパースター王座決定戦で優勝とはならなかった分を、新年になってすぐに帳消しにするかのごとくG1完全優勝。見事なスタートダッシュを決めてみせた。
 
 青山周はその後の川口一般開催では初日から3連勝で優出。1月21日に行われた優勝戦は有吉辰也の速攻の前に屈し、準優勝止まりだったが、その後の3日間地元一般開催では完全優勝。その勢いのまま浜松のSG全日本選抜オートレースに乗り込み、6日間の開催をオール1着の完全優勝で締めたみせた。
 
 その優勝で青山はSGダブルグランドスラムを達成。これは、現行のSGタイトル5つを2度以上獲得するというモノ。これまでにダブルグランドスラム達成者は3人いた。まず最初は2001年のSG全日本選抜で達成した片平巧(引退選手)。当時、快進撃を続けていたカリスマレーサーである。次は2014年のスーパースター王座決定戦で決めた永井大介。その次は2017年のSGオートレースグランプリで高橋貢が達成している。高橋貢はその時点でSGを21回勝っていたが、意外にもダブルグランドスラムを決めたのは早くなかった。その理由として、他のSGはたくさん勝っていたが、オートレースグランプリだけは縁が遠かった。19回目のSG優勝が2012年のオートレースグランプリで、この時にグランドスラムを達成。その5年後に再びオートレースグランプリで優勝し、ダブルの偉業となった。
 高橋貢 1.JPG
 話は戻るが、今年に入りここまでの青山周は絶好調。全18走して1着が17本、負けたのも優勝戦の2着だけ(2月19日現在)。今年もオートレース界の最重要キーマンになるのは間違いない。
 
文/高橋

 

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