第38期生卒業式

2025年01月17日

 
 
 2025年1月10日、茨城県にあるオートレース選手養成所で第38期生の卒業式が行われました。式では公益財団法人JKA会長の挨拶や、オートレース選手養成所第38期生代表の答辞などが実施されました。そして、昨年の4月から約9ヶ月にわたる養成訓練を終え、各レース場の所属地へと羽ばたきます。
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 最優秀賞受賞選手は川口所属となる上原大輝選手で「最優秀賞に選んでいただき大変光栄に思います。養成所での走行訓練の日々は自分にとって忘れることのできない充実した時間でした。養成所での経験を生かして、一走一走全身全霊をかけて頑張ります」と高らかに宣誓。
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 式が終わると、中庭で恒例の集合写真の撮影。
 卒業 集合写真.JPG
 最優秀賞の上原選手にデビュー戦に向けての意気込みをうかがいました。「まだ実感が湧かないけど、ここで経験したことを生かし、デビュー戦で1着を取れるように頑張りたいです」。オートレーサーを目指したきっかけは「ロードレースをやっていたのですが、その監督だったり先輩選手がいたのでオートレースを知っていて、2輪で生計を立てていきたいと思っていました。上和田さん(川口34期・上和田拓海選手)や小椋華恋さん(川口35期・小椋華恋選手)とは小さい時から一緒に走っていました。養成所では苦しい時も楽しい時もあったけど、苦しい時は同期と一緒に乗り越えたりしました。いずれは感動や勇気を与えられるような、オートレースは素晴らしいと思ってもらえるような選手になりたいです」。待望のデビュー戦は1月18日の予定。走行検定タイムは3・42秒。落ち着いて走ることができれば、ハンデ差を生かしてデビュー戦で白星を挙げられそう。そこでどんな走りを見せてくれるのか楽しみでならない。
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 左・佐々木選手、真ん中・上原選手、右・植村選手
 
 優秀賞を受賞したのは2人。伊勢崎所属の佐々木光輝選手と山陽所属の植村愛悠斗選手。佐々木選手はデビュー戦に向け「少し緊張してるけど、とにかくミスしないように無事に完走したい。ゆくゆくはファンの方々に刺激を与えられるような選手になりたいです」。言葉自体は強気ではないが、内に秘めた静かな闘志は感じられた。走行検定タイムは3・43秒で、最優秀賞の上原選手ともそん色ない数字。鮮烈なデビュー戦が待っているかもしれない。
 
 植村選手は「自信は満々だけどコース取りが小さいので...。でもデビュー戦はイケると思います。勝っていくとハンデがどんどん重くなってくると思うけど、2級車でも前を抜けるようになりたいです。最優秀賞を逃したのは悔しいです。選手になろうと思ったのは、地元の山陽オートからエンジン音が聞こえてくる環境で、親に連れていってもらってオートレースを見ているうちに好きになりました。見ている時は早川さん(伊勢崎29期・早川清太郎選手)が好きでしたね。乗っている姿が格好いいので」。気持ちを前面に押し出すタイプのようで、オートレース界のような厳しい環境でも力強く成長していく予感をひしひしと感じさせた。
 
 文/高橋

 

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