9月を振り返って

2024年10月04日

 9月を振り返って
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 先月に続いて初Vを飾る選手が目立った9月。3日の山陽ミッドナイトで37期の村田光希が初優勝。デビュー後に勝ち上がり権利が発生してすぐ優勝する選手はいるが、村田もデビューしてから9ヶ月での優勝なので十分早い方だ。その次の山陽ミッドナイトで初優勝を決めたのが祐定響。祐定は36期でデビューは2023年2月。デビューから1年7ヶ月目にしての初優勝と、やや時間がかかった方だが、それでも2級車の内に優勝できたのだから大したもの。しかも、優勝した節は全て1着の完全優勝だった。ここからまた、更なる活躍を見せてくれるだろう。
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 3日の飯塚の昼間開催で初優勝したのは吉川麻季。吉川は2021年11月から長期離脱していたが、今年の3月に戦線復帰。その直後はなかなか結果が出ないでいたが、5月下旬あたりから1着を取るようになってきた。そして、8月31日からの4日間開催でオール1着。初優勝を完全Vで決めてみせた。吉川は以前からエンジンが良い時は試走タイムが出る方で、一人で走るような展開ならスピードを乗せて走ることができていた。0ハン単騎のハンデ構成なら好成績につながりやすい。今後は捌くレースでどうなるかだ。
 
 そして、デビュー21年目にして悲願の初優勝を迎えたのが吉田恵輔。2級車の頃は粒ぞろいの29期の中でそれほど目立つ存在ではなかったが、着実に走力を付け、特に重走路では高い連対率を誇るようになった。それがあっただけに優勝戦で重走路になれば初優勝できそうな機会は何度かあったが、そこでもなかなか勝利にはつながらないでいた。ただ、決して諦めずに整備や練習を繰り返し、ようやく栄冠を掴み取ることができた。今ではスタート巧者の部類に入る方だし、捌きも磨かれているので、これまでの分を取り戻す勢いで頑張っていきたい。
 
 9月のMVPを決めるなら間違いなく青山周平だ。青山周は9月に3節出番があり、その全てで優勝。しかも、その中にはG1ムーンライトチャンピオンカップや特別G1プレミアムカップも含まれている。更に言うなら全12走して1着が11本、負けたレースも2着でオール連対。その間には自身6度目となる10連勝も達成している。10月からはS級2位に陥落してしまうが、来期で返り咲きの態勢は十分すぎるほど整っている。ライバルである鈴木圭一郎は、9月は2節を消化。最初の川口の4日間一般開催では完全優勝。特別G1プレミアムカップでは予選、準決をオール1着。優勝戦は青山周に敗れて3着だったが十分な成績を残している。
 
 区切りの1000勝に到達したのは荒尾聡。19日の特別G1プレミアムカップの初日に達成した。これは史上31人目の快挙だという。スタート良し、スピード良し、捌き良し、重走路良しのオールラウンダー。次は1500勝を目指して勝利を積み重ねていく。

 文/高橋


 

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