8月の出来事

2024年09月20日

 8月の出来事
 
 川口オートは1節しか開催されなかったが、ここでは岡谷美由紀が優勝。岡谷は2022年11月10日の浜松でのレースを走った後、長期の休養に入っていた。約1年半、競走から遠ざかっていたが今年の6月に戦線復帰。その初節でいきなり優出を果たした。長期欠場が続いていたのでレース勘の面で一抹の不安はあったが、完全に払拭してみせた。そこからも上位着を取り続け、ついに8月の川口開催で優勝を決めた。
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 8月に行われたSGはオートレースグランプリ。青山周平にとっては地元開催となったが、初日からオール1着の完全優勝で幕を閉じた。さらに、このオートレースグランプリでは初となる3連覇達成で5度目の優勝。SGは通算で17V。これはSG優勝回数で単独の2位。今の青山周平なら、これからもSGで優勝できるだろうからこの数字はもっと増えるはず。伊勢崎オートは、次のアフター5ナイターで三浦康平が優勝。三浦康平は今年2度目の優勝となった。8月末の開催では高橋貢が優勝。4日間の日程で、全て重走路だったがオール1着の完全優勝だった。今年は3V。通算優勝回数は218となった。この数字を越える選手はなかなか現れないだろう。
 
 この8月に初優勝を決めた選手は2人。丹下昂紀中村颯斗だ。丹下は8月9日の山陽ミッドナイトレースで達成。今年1月にデビューしてからはなかなか思うような走りができないでいたが、良走路では5月に初勝利を挙げ、7月に入ったあたりから徐々に成績が上向いていた。7月20日からの開催で初優出を決めると、いきなり準優勝。そして、8月6日からの開催では2日目から3連勝で初優勝を達成。今のところ2優出して全て連対している。中村颯斗は2021年12月にデビューしてから重走路では1着を取っていたが、良走路での初勝利は2022年の10月で、約11ヶ月の月日を要した。2024年に入ってからは、ちょこちょこ優出する場面が増え、8月19日の飯塚開催で待ちに待った初優勝を遂げた。これからはさらに自信を持ってレースに臨めるだろう。
 
 8月21日の山陽ミッドナイトレースと27日の山陽ミッドナイトレースで連続優勝したのは地元の丸山智史。今年は9優出中、2回の優勝。まずまずの成績と言えるが、丸山智史はこれまでにG1とG2を1回ずつ制しているように走力は確かなモノを持っているので、今後は記念レースでの活躍にも期待したい。
 
 8月の記念は先述のオートレースグランプリの他に、飯塚でG1ダイヤモンドレースが行われた。ここで優勝したのは小林瑞季。この優勝戦には青山周平鈴木圭一郎、それに地元の有吉辰也荒尾聡などそうそうたるメンバーでの競走になったが、小林瑞季はこのプレッシャーをはねのけて栄冠を勝ち取ってみせた。小林瑞季は通算9Vの内、G1が3つある。どちらかと言うと、大きな大会などで相手が強くなるほど本人の能力を最大限出せるタイプと言えるかもしれない。次はSGでの初優勝が視野に入っているか。

文/高橋

 

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