5月を振り返って

2025年07月04日

 
 
 
 21日には自身初の10連勝を達成した黒川京介の表彰式が川口オートレース場で行われた。10連勝達成は2025年2月18日~22日(普通開催・川口)、2025年2月25日~28日(普通開催・川口)、2025年3月5日(G1開設73周年記念グランプリレース・川口)の間。5月21日はちょうど川口でG2川口記念が開催されていて、その初日だった。本人のコメントは「自己最高が5連勝だったので、今回達成できてうれしく思います。今開催は地元記念ですし、川口の選手を応援して下さるファンの方も多いと思うので、期待に応えられるように精一杯頑張ります」と述べた。そして、見事にこの記念レースで優勝し、有言実行を成し遂げてみせた。
 
 5月に行われた記念レースは他に浜松でG1開場記念ゴールデンレースがあった。ここでは地元の鈴木圭一郎が優勝。この優勝戦は実力者の篠原睦金子大輔が先行する厳しい展開になったが、鈴木圭がレース展開を冷静に状況判断し、試走一番時計の機力で抜け出した。
 
 5月中に若手で目立ったのは福岡鷹。13日からの山陽ミッドナイト4日間開催で完全優勝すると、その後の21日からの山陽オーバーミッドナイト3日間開催でも完全優勝。その両方ともハンデ位置は最重ハンの20メートル前からの競争だったが、この連続優勝で更にハンデが重くなった。今は最重ハンの10メートル前に置かれているが、十分通用する走りを見せている。今年いっぱいは2級車での競争で、来年からは1級車に乗り換わる。その時、どこまでの走りを見せるのかは大いに興味あるが、2級車の内に記念タイトルを獲得する可能性もあるので楽しみは尽きない。

 21日に引退選手のお知らせがあった。伊勢崎14期・内越忠徳が19日付けで引退。内越は元・船橋所属の選手として活躍し、優勝10回。1着は624本重ねた。記念タイトルは保持していないが、優出は何度かある。特徴としては鋭いスタートダッシュからの速攻が印象に残っている。スポーツへの関心が強かったようで車名にスポーツ関係の名称を付けることが多かった。最後に乗っていたエンジン『Mシフリン』は、アメリカのアルペンスキー選手、ミカエラ・シフリンが由来だと思われる。
 坂本茉奈.jpg
 28日には新しい選手登録の発表があった。浜松の新人38期・坂本茉奈選手である。訓練中の怪我のため選手登録が遅れていた。同期の38期は2025年1月のデビューなので、約五ヶ月遅れての初出走になった。ここまで(6月24日現在)2節で8走したが、今のところ思うような成績を残せていない。しかし、デビューしてからすぐに快進撃を開始する選手の方が稀なので、ここからじっくりと着実に力を付けていければと思う。車名である『ナットウ』のように粘り強く、しぶとく食らい付いて走力を増していきたい。ちなみに、師匠は31期の辰巳裕樹選手。スタート力が高いので、その部分の指導があるかも。
 
 文/高橋

 

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