38期19名の成長日記

2025年07月18日

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デビューから半年が過ぎ、熱走路も体験した38期。各場に散らばった19名はフランチャイズでも、他場でも経験を積んでいる最中。

デイレース、ナイターにミッドナイトと異なる時間帯でいかに活躍できるか、師匠や同期にアドバイスをもらいながら、あるいは自分なりに考えて整備にレースに奮戦している。


 川口の選手から見ていこう。

 上原大輝は良走路43走で10勝、濡れ走路11走して2勝の合計12勝と38期の中では稼ぎ頭だ。養成所の最優秀選手だけあって、センスと車速を持ち合わせている。6月5日のナイトレースでは初めて優勝戦へ名を連ねた(結果は4着)。     

 続いては運天諒雅。デビュー2走目で初勝利を挙げ3節走って3勝とマズマズの滑り出しだった。ところが、3月15日に落車してしまい(植村に落車妨害)その後は濡れ走路で2着2回、良走路で2着1回と1着を取れてない。素質は悪くないだけに上昇のキッカケを掴めるかどうかだ。

 3人目は染谷和香。デビュー2節目に落車し、その後は8着、7着が続き車券の対象になってない。初勝利が待ち遠しいが、6月以降は休場している。

 伊勢崎の選手は2名配属。

 佐々木光輝は41走して10勝と上原に続く勝ち星を挙げている。まだ、逃げる展開ながらペース掴むと後続を離せる力がある。川口遠征でも1着取っており、伸びしろはかなりありそうだ。

 2人目は浜田樹来。41走して未勝利。伊勢崎で雨6着がベストの成績。良走路のタイムは3・5秒台を一度も出せてなく、6周しっかり回れるように精進していただきたい。

 浜松の選手は坂本茉奈が養成所のケガでデビューが遅れてしまい初出走は6月3日の雨走路。結果は6着で以降8着が続いたが、7月5日に3・5秒台を出して2着と上昇の兆しを見せた。

 鈴木景斗は50走して5勝だが、晴雨にかかわらず走れる印象。実際、良走路3勝で濡れ走路は2勝。2着も良走路で5回、濡れ走路で2回となかなかのもの。今後の活躍に期待が持てるひとりだ。

 瀬戸尾侑宏は50走して1勝のみ。まだ、走りは確立しきれておらず、本当の実力は見せてないようだ。
 
 宮司佳奈が4走で4勝と38期の女子選手としてはトップで全体的に見ても上位に位置する。3月28日に中村友和を振り切って初勝利。印象に残ったのは3勝目の4月21日。試走は再試走3・47と悪かったが、フタを開ければブッチ切りの勝利(上がり3・49で試走戒告)。試走より本番に強い印象で、ツボにハマると手が付けられない怖い選手。

 脇川大樹は5月23日に4着があるが、37走して未勝利。勝ちたい気持ちとマシンが一体化すれば大化けあるのか。

 飯塚選手は4名

竹尾竜星は32走で4勝と勝ち星は増えてないが、本場で1勝、川口・浜松・山陽でそれぞれ1勝とレース場に左右されない強みを持ち合わせてる。 ただ、そのうち3勝は濡れ走路。先日の7月11日に地元初勝利を良走路で挙げた。今後も期待できそう。

 田中海斗は32走して最高位は5着と伸び悩んでる状態。現在80mのハンデをもらっており、後半のペースを保って初勝利を挙げたい

 3人目は壷井亜羅汰。良走路では未勝利ながら濡れ走路で3勝と悪天候に強いレーサー。地元では良走路3着止まりだが、川口・浜松・山陽で2着があり良走路での初勝利も近いか。
 地元の雨で1勝のみの藤井真弘だが、良走路で2着・3着が多く大きく崩れないのが持ち味。願わくば自力で勝利数を重ねて欲しい選手だ。

 山陽には逸材がいる。

 その選手の名は植村愛悠斗。養成所の優秀選手であり上原大輝にもヒケをとらない。現在6勝と全体では3番目タイの勝ち数。良走路で勝ったときは全て3・5秒を切っており速さも兼ね揃えてる。

 藤本悠仁も6勝と健闘してる選手のひとりだ。飛びぬけたタイムや安定感はないが、節間に見せ場を作れる『何か』を持っており、十分車券の対象にはなり得る。

 小川可蓮、小松俊輔、日名子幹正の3選手は未勝利ながら、近い将来に初勝利を飾れる雰囲気はあり、応援したい。

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《38期・勝利数トップ5》※データは7月16日現在のもの
12勝...上原大輝
10勝...佐々木光輝
6勝...植村愛悠斗、藤本悠仁
5勝...鈴木景斗
4勝...竹尾竜星、宮司佳奈

(文/中村)

 

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