2024年度後期ランク考察
2024年08月16日
2024年度後期ランクを考察
2024年度前期は2位に甘んじていた鈴木圭一郎だが、後期で見事に首位返り咲き。これで直近の6期は青山周平と鈴木圭一郎が交互に全国ランク1位を奪い合う状態になっている。
1位-鈴木圭一郎
2位-青山周平
3位-金子大輔
4位-有吉辰也
5位-荒尾聡
6位-高橋貢
7位-佐藤貴也
8位-若井友和
9位-中村雅人
10位-黒川京介
鈴木圭一郎は、2016年度後期から17期連続で浜松地区のトップを守り続けている。今回の採点期間である2024年1月1日~6月30日までに全76走して1着が59回、2着が14回、4着が3回。2連対率は驚異の96%を誇っている。ほとんどのレースで1着、そうでなくても2着までには入っている。ちなみに1着を取れなかったレースの内、10回は優勝戦。つまり予選準決はほぼ勝ち切れている。これだけ安定した成績を残しているのだから全国ランク1位になるのも頷ける。
対する青山周平は全61走して1着が43回、2着が11回、3着が5回、4着と5着が1回ずつ。こちらも2連対率は89%。数字こそ鈴木圭一郎には及ばないものの、公営競技の選手としては考えられないくらいの好成績を残している。ちなみに2019年度後期から11期連続で伊勢崎でエースの座についている。
全国ランク3位は金子大輔。前期は11位だったが、2023年度後期と同様に3位まで押し上げていけた。採点期間はエンジンが大崩れすることが少なく、まず最初の一般開催で優勝。2月に行われたSG全日本選抜オートレースでは自身3度目となるSG優勝を果たしている。地元一般開催では6月9日と15日に連続優勝も決めていた。
4位は有吉辰也。前期は8位だったので今期はランクアップ。過去の大怪我を乗り越えてからは最も高いランクに位置している。飯塚地区においても3期連続でトップ。採点期間に16回優出しており、全盛期に近い動きを取り戻している。スタート力の高さやレース運びの的確さを武器に車券に貢献している。
5位は荒尾聡。前期は10位だったので荒尾も今期はランクを上げた。地区別では有吉の後塵を拝しているが、車券貢献率は高く、採点期間内に伊勢崎のG2稲妻賞で優勝している。
6位は高橋貢。前期は5位だったので、一つランクを落としてしまった。ただ、6月に浜松でG2浜松記念を制しているし、ここ一番での整備力の高さは特筆。レース展開の読みに関しても変わらずで、他車に被害を与えることなく綺麗な走りができている。
7位は佐藤貴也。前期も7位でランクの変動はなかった。大事な場面でのスタートダッシュと、切れ味鋭いイン突っ込みは健在で、スピード戦でも混戦でも車を力強く押し上げていけている。同期でライバルの金子大輔と切磋琢磨を続け、高い総合力を維持している。
8位は若井友和。前期の12位からランクアップと共に、今期は4期ぶりに川口のトップとなった。大敗することが少なく、後方から追う展開でも着実に番手を上げられるので、車券を買うファンの大きな味方になり続けている。
9位は中村雅人。前期の6位からはランクを下げてしまった。ただ、成績自体は安定しているし、追い込みが効きづらい夏場も苦にしないので、7月以降が採点期間となる次期のランクアップも十分見込める。
10位は黒川京介。前期は3位で、かつ、川口でトップだったが、今期はやや失速。それでも採点期間には2月に山陽G2若獅子杯を制しているし、地元のSGでも優出できている。たまにある凡走が少なくなってくれば、再び川口のトップまでいけるポテンシャルは秘めている。
今回、山陽勢は10位以内に入る選手がいなかった。さらに言えばS級は4人だけ。所属選手が最も少ないというのもあるが、場全体として盛り上げていきたいところか。