オートレースのルールについて

2024年08月23日

 
 
 オートレースは公正安全なレースを実施するためにさまざまなルールが存在する。今回はスタート、落車、内線と外線に関するルールについて述べていきたい。
 
 まずはスタートに関する事。まあまあ発生するのはフライング。これはスタートの大時計の針が0を指す前に車を発進させてしまう反則。選手の心理からすれば、同ハンに並んだ他の選手よりも先行したいのは当然の心情。できるだけレースを有利に進めるためにスタートに勝負を賭ける。しかし、その気持ちが空回ったり、クラッチを握る左手が思わず離れてしまうと、発車していいタイミングよりも早く車が出てしまう。そして、実際にフライングがあった場合は再発走となる。そこで、フライングをした選手がもう1回フライングをしてしまうと出走停止となってしまう。つまり、2回目のスタートでは1回目にフライングをした選手はスタートタイミングを攻めにくくなってしまう。
 
 次に落車に関するルール。レース中に自分の責任で落車すると自落という反則が取られる。これは単独落車で、他の選手に被害を与えないケース。当該選手はその節での勝ち上がり権利を消失する。次に他落の場合。これは自分の責任ではない落車。ほとんどの場合が他の選手からの被害で落車するケースだ。この場合は勝ち上がり権利は消失しない。その節その節の勝ち上がり基準にもよるが、優出の可能性がなくもない。そして落車妨害。これは自分の責任で落車し、更に他の選手にも影響を与えてしまうケース。この場合も勝ち上がり権利はなくなってしまう。更に、他の選手が落車してしまうと、原因を与えたということで翌日罰休となる。つまり翌日はレースに出られない。
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 内線突破と外線突破。オートレースのコースは内側と外側に白線が引いてある。レース中に競争車が走っていいのはこの内線と外線の間だけ。まれにある内線突破の反則は、競走車が内線の内側を走ってしまうこと。前を走る車を抜こうとしてインに突っ込むのだが、その時に内線を突破してしまうケースが多い。あとは大ハンデ戦の時の50M線やその後ろからスタートをする場合、コーナーの途中からスタートすることになるため、レースが開始してすぐに内線を突破してしまうことがある。外線突破で多いケースは、最終周回のホームストレッチ。4コーナーを立ち上がってから外線の方へグリップを開けて加速する際、車を抑え切れずに外線を突破してしまうことがある。これは新人や若手の選手にたまに見られる。内線突破も外線突破も、その節での勝ち上がり権利は消失してしまう。ただし、前を走る車が落車したりして、それを避けるための内線突破や外線突破なら、事故回避のための行動なので勝ち上がり権利は失われない。

 

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