坂井洋が2度目のGIII制覇
2024年12月03日
■□ 開設72周年記念 水都大垣杯<大垣>決勝結果■□
【開催日】2024/12/03
関東勢がスタート争いを制し前受け。松浦悠士―中本匠栄が関東勢の後ろに位置を取り、6番手に山口拳矢―不破将登、8番手に中野慎詞―瓜生崇智で周回を重ねる。青板バックで中野が上昇すると山口がけん制しながら合わせて踏み、中野は4コーナーの下りを使って赤板で一気に先頭へ。山口に切られた森田優弥はすかさず追い上げて瓜生の内に切りこむと、打鐘で中野の後位は併走になる。前団の様子を伺う松浦は、2センターから一気に巻き返し、最終ホームで中野を叩いて出る。坂井は瓜生に入られ森田と連係を外していたが2コーナー手前から自力に転じてまくり上げる。逃げる松浦を最終3コーナーで捕えた坂井は、追った山口の追撃を最後まで振り切り、2度目のGIII制覇を達成した。
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■□優勝者 坂井洋選手インタビュー■□
「車番的にも後ろよりは前からかなと。どのラインも前々にくる中で、ジャン過ぎには引けないですし、想定していた展開になりました。ホームで少し口が空いちゃって、瓜生(崇智)君に入られて連結を外してしまって。ゴチャゴチャしてタテに踏むしかなくて、踏んでから一瞬森田(優弥)君が見えてどうしようかなと思ったんですけど、一生懸命ゴールまで全開でした。やっと優勝できたのもあるんですけど、連結を外して番手では一番やってはいけないことですし、もっと経験を積んでいかないとと思いました。最近は落車もなく、やっと調子も上がってきましたし、与えられた場所でしっかり一走一走頑張りたいですね」
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決勝結果
脇本雄太が難敵を退けて今年最後のG1を制す
2024年11月25日
■□ 競輪祭<小倉>決勝結果■□
【開催日】2024/11/24
スタートはライン3番車の荒井崇博が出て、犬伏湧也-松浦悠士-荒井の西日本勢が前受け。中団は菅田壱道-松谷秀幸で、単騎の浅井康太はその後ろ。寺崎浩平-脇本雄太-村上博幸は後方7番手の位置からレースを進める。寺崎は青板のバックで犬伏の横まで行き、赤板をめがけて一気のスパート。近畿勢が3車で出切ると、犬伏は中団に入る。打鐘で行きかけた犬伏だったが、仕掛けることはできずにタイミングを見送った。ひと呼吸を置いた後、最終ホーム線をめがけて再度の巻き返し。すると、脇本はすかさず合わせて番手から出て行き、脇本の後ろに犬伏が入って追いかける展開に。脇本は先頭に立ってからグングン加速して行き、そのスピードはゴール前まで落ちることはなく、犬伏を振り切って力強く先頭でゴール線を駆け抜けた。
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■□優勝者 脇本雄太選手インタビュー■□
(近畿勢として59年ぶりの競輪祭制覇となるが)どうしても意識してしまう大会だと思いますし、なんとか払拭したいなっていう気持ちはありました。去年のオールスターの大怪我からかなり時間は経ったとはいえ、自分の中で本調子ではない戦いが強いられているので、そのあたり少しづつですけど復調しているのかなって思います。最終ホームでいつでも行けるように構えてはいたんですけど、本当に来るとは思っていなかったので凄く焦りました。前回の失敗があるからこそ、今回は反応できたと思いますし。糧にできたのかなって思います。後ろに誰かはいるなって思っていたんですけど、どの選手かわからなかったので最後まで踏み続けることだけ考えていました。無我夢中だったので冷静ではなかったです。(優勝を確信したのは)ハンドル投げるまでは。古性君と2人でグランプリを目指すことができるのでしっかり頑張ります。(グランプリに向けて)去年の大怪我で、今年一年は苦労する一年だったんですけど、後輩たちのおかげで優勝することができたので、またしっかりこれをかみ締めながらグランプリに向けて頑張りたい。
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決勝結果
世界女王の佐藤水菜がタイトル獲得でグランプリへ
2024年11月22日
■□ 競輪祭女子王座戦<小倉>決勝結果■□
【開催日】2024/11/21
スタートは見合う形になったが、太田りゆが追いかけて誘導の後ろに入る。2番手の位置に石井貴子が入り、梅川風子、尾崎睦、佐藤水菜、當銘直美、久米詩の順番で周回を重ねる。残り2周まで隊列に動きはなく、赤板を過ぎたあたりから梅川が前の2人と距離を空け始める。5番手の佐藤も4番手と距離を空けて縦に長い隊列に。先頭の太田は後ろの動きを警戒しながら、最終ホームから巻き返してきた梅川を合わせて先行。梅川は合わされて不発になったが、その外を佐藤が仕掛けていく。逃げ粘る太田は最終4コーナーも先頭で通過して最後の直線は2人の争い。イエローラインを力いっぱい踏み込んだ佐藤の勢いが良くゴール前で太田を交わした。
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■□優勝者 佐藤水菜選手インタビュー■□
最終日は自力とまではいかなかったんですけど、ゴールまで長い距離を踏んで優勝することができてうれしい。結果自体は優勝することですごく良いものに収まったんですけど、内容だったりとか自分自身の調子だったりとかは、去年とか今年のオールスターだったりとかには全然及ばないような自分の力だったんで、あと1カ月でグランプリまでに仕上げたいなっていう風に、早く練習したいなっていう風に思いました。(決勝は)本当はSに行きたかったんですけど、初手でヨーイドンと出たときに2番車(久米詩)が自分の後ろを確保するような動きが見えたので。そうはさせないようにとしたので初手の位置は後方になってしまったんですけれど、あとは5番車(梅川風子)が中団だったので、そこをまくり切れたらっていう風にすぐ組み立てできたので。そのように思うようにうまくいけて良かったです。自分の直感としては世界選手権で一緒に決勝を戦った梅川選手は本当に強いというのは体感してるので、まずは梅川選手を乗り越えられるかどうかっていうのが自分自身の課題になっていたので、そこをまくり切れた後はゴールまで行くだけだと思えたので。本当に5番車をまくり切れたところで少し山を乗り越えたっていう風な感覚があって。その後はゴールまで外々だったんですけど、そういうのは得意だったので自分の持ち味を生かせたのかなと思います。(世界選のケイリンで金メダルを獲得して)世界女王というものになれましたが、自分がまだその地位に見合ったような人間だとは思っていないのが正直なところなので。オリンピックで競技を辞める、その前の年も辞めたいって思う時期もありましたし。オリンピックを終えて世界選で今後の競技人生をやるか辞めるかを決断しようと自分の中では決めていて、その中での世界選の優勝という結果だったので。自分としてはすごく難しい大会にはなりましたけど、結果はすごく良かった。色々思うことはありますけど。静岡グランプリまであと1カ月しかないので、しっかりと一から基礎を作り直して、また少しでも前の調子を取り戻せるように、そして(グランプリを)2連覇できるように。今年は競輪祭(女子王座)リベンジできたので、グランプリも2連覇できるように体を作り直して戦いたいと思います。
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決勝結果
芦澤辰弘が悲願のGIII初優勝!!
2024年11月17日
■□ 施設整備競輪ザ・レオニズカップ<松阪>決勝結果■□
【開催日】2024/11/17
レースは西村光太-笠松信弘の中部勢が前受け。4車ラインを率いる長島大介が3番手の位置を取るが、すかさず塚本大樹が上昇してきて併走状態に。青板過ぎには長島が下げて中団に塚本が収まる。赤板で長島が一度上昇するが、西村に突っ張られると切らずに下げ切る。だが、ペースは上がらず塚本、伏見俊昭が次々に内をすくってきて打鐘では西村の後位が笠松、塚本、伏見で3車併走に。ごちゃつく前団に対し、長島は4コーナー過ぎから一気にスパート。4番手の中村浩士は離れてしまうが、芦澤辰弘、海老根恵太とライン3車で出切り最終バックを通過。別線の巻き返しはなく、逃げる長島を、芦澤がゴール寸前で交わして優勝を飾った。
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■□優勝者 芦澤辰弘選手インタビュー■□
レースに集中していました。自分の位置を奪われるというか、展開、流れでそうなるかなと。海老根さんと中村さんも固めてくれたのでその位置を死守しないとって気持ちでした。長島君と同じ世代で戦ってきて連係実績もあって信頼もしているし、そういうところを千葉勢も見てくれていたから3、4番手を固めてくれたと思う。GIII初優勝が長島君の後ろだったのが嬉しい。(持病の腰痛は)腰は当たり前ですけど、自分に投資する意味でもケアの機械を買っているし正直、今も痛いけどレースできたのは仲間のおかげ。腹は括れましたね。ここで終わっても仕方ないし、それまでと思って腹括った。スタートは取れなかったけど、取りにいったし自分の仕事はした。西村君も地元で気持ち一本で走っていると思うし、今年地元を走らせてもらってその思いがわかる。作戦じゃなくて気持ちですね。それを上回ることができたのはラインの力だと思う。今回走ったメンバーにはもちろんリスペクトがあるし、今回は僕が勝たせてもらったけど、次はわからないですから。ここが終わりじゃないですし。2、3年前はG1出場が当たり前でしたけど、今は遠くに感じて画面越しでみてすごいレースだなって思う。(長島)大介もレースが終わってから次はG1でよろしくお願いしますって言ってくれたので。1年後ですけど計画をやり直して準備したい。
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決勝結果
2年ぶりVの新山響平がS班では初優勝
2024年11月11日
■□ 泗水杯争奪戦<四日市>決勝結果■□
【開催日】2024/11/10
伊藤旭がスタート争いを制し、九州勢が前受け。単騎の柴崎淳が九州勢の後ろに位置を上げて、中野慎詞を先頭にした4車の北日本勢は4番手に位置を取る。8番手となった寺崎浩平-三谷将太の近畿勢は青板手前から上昇し中野の横で止まると、中野は車を下げて6番手。中団に入った寺崎は赤板で後方の中野を警戒するも、1センターから中野が一気に巻き返す。中野は合わせて踏んだ寺崎を打鐘で一気に叩き切ると、口が空いた大森慶一をさばいた寺崎が4番手。ハイペースで飛ばす中野が残り1周を先頭で通過し、番手の新山響平が車間を空け始める。7番手の伊藤が最終1センターから仕掛けて、4番手の寺崎も2コーナーから仕掛けるが、新山が3コーナーからの番手まくりで通算5度目のGIII制覇を達成した。
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■□優勝者 新山響平選手インタビュー■□
(中野慎詞は)全開で飛ばしてカカリがすごかったですし、もう少し車間を切って止めるなりできれば良かったです。久しぶりのナイターというのもあって、いつも乗っている時間ではないんですけど、4日間で体を合わせられたかなと思いますね。(次の競輪祭もナイターで)練習の中でも遅い時間に合わせたり調整したいですね。競輪祭以来、優勝してなかったので、苦しかったですし、人の後ろからですけど優勝できて良かったです。ここから短期間ですけど、追い込める時間を作って(競輪祭に)しっかり仕上げていきたいですね
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