南関地区の結束力を示して郡司浩平が2度目の大会制覇
2025年05月14日
■□ 湘南ダービー<平塚>決勝結果■□
【開催日】2025/05/13
号砲とともに郡司浩平が飛び出してS取りに成功すると、深谷知広を迎え入れて南関4車ラインが正攻法に構える。単騎の山口拳矢が5番手の位置にこだわり、九州ラインの先頭を任された松本秀之介は6番手の位置で周回を重ねる。9番手でじっくり構えていた単騎の犬伏湧也に動く気配はなく、松本が赤板付近から上昇を狙ったが、気配を察知した深谷が突っ張る。そのままペースを緩めることなく打鐘手前2コーナーからさらにペースを上げてレースを支配。深谷をリードしていた郡司が後ろの状況を見ながら最終バックで番手まくりを発動。3コーナーから外を踏み込んだ山口や、真後ろから詰めよってきた和田を振り切ってゴール線を一番に駆け抜けた。
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■□優勝者 郡司浩平選手インタビュー■□
「ほぼ2分戦で、深谷さんが前を取って出させない感じでって。でも早めに(松本が突っ張られたあと)踏みやめていたので、もっとペースに入れていいなって僕は思ったんですけど。でも任せていたので。汲み取りました、その気持ちを。4車ですし、3人しか確定板に乗れないので、正直、深谷さんには申し訳ないですけど、後ろ3人で決まるようにバックからいかせてもらいました。もうそれ(和田とのゴール前勝負)ができたんで。欲を言えば岩本さんもっていうのもありますけど、うれしいです。もう深谷さんの気持ちもそうですし、あそこからいけば、真久留にも岩本さんにもチャンスあるなと思ったので。ちょっと初日、2日目が硬くなりすぎちゃったので反省して。昨日、今日はだいぶリラックスして走れました。(今後の目標は)もちろんG1を今年も優勝したい気持ちもありますし。でもG3でこうやって深谷さんだったり、岩本さんもSSっていう立場なんですけど4番手を回ってもらったりとか。いまの自分にそういうことができるのかなって。改めて昨日、思って。深谷さんの役割だったり、岩本さんの役目だったりとかを自分も果たしていかないといけないですね。ラインだったり、たくさんの声援に助けられたので。恩返しできるような走りを。南関全体でしていきたいです。(南関を)引っ張っていきたいです」
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■【結果】湘南ダービー決勝の着順・払戻金
決勝結果
眞杉匠のまくりに乗って抜け出した吉田拓矢がダービー王に!
2025年05月04日
■□ 日本選手権競輪<名古屋>決勝結果■□
【開催日】2025/05/04
号砲とともに菅田壱道と阿部力也が飛び出すと、新山響平を迎え入れて北日本ラインが正攻法に構える。単騎の古性優作が4番手に陣を取り、眞杉匠-吉田拓矢が5、6番手の位置で周回を重ねる。単騎の浅井康太は関東勢の後ろからレースを進め、後方8番手となっていた松井宏佑は青板周回の2コーナー付近から上昇していき、前団の様子を窺う。気配を察知した新山は誘導員との車間を空けながら、松井を突っ張って先頭に立ち、うまくペースをコントロール。初手と同じ隊列に戻ったところで打鐘を迎える。新山は落ち着いてピッチを刻みながら、最終ホーム手前の4コーナーから一気にペースアップ。5番手の位置で車間を空けていた眞杉が最終バック付近から車を外に持ち出して前団に襲いかかる。最終4コーナーで眞杉と接触した菅田が落車のアクシデントに見舞われたが、冷静に避けた吉田が直線で鋭く抜け出した。
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■□優勝者 吉田拓矢選手インタビュー■□
「(表彰式では実感がわかないと言っていましたが)本当にまだ、まさか、自分が獲れると思わなかった。
(初めて獲った競輪祭とは違うと思うが)そうですね。今回は仲間のおかげで獲れたタイトルなので、今まで頑張ってきてよかったなと思いました。(レースを振り返って)北日本が前を取ると思ったんで中団が取れたらいいねと。多分(新山が)突っ張るだろうと。あとは南関が削ってくるのを対処して、あとは眞杉が届くところで、自分がもつと思ったところで行ってくれればと思っていました。(追走していて)眞杉が車間を空けていたので、これは一気にいくんだろうなと思って。そこだけ離れないように集中して。(古性が前にいたが)かかりがすごかったんで、そんなにみんな横に動く雰囲気でもなかったんで、とりあえず眞杉が越えてくれたんで、あとは、抜けるか、どうかだったんですけど。けっこう(眞杉が車間を)空けていて、これ行けるのかなって思ったんですけど、強かったですね。(最後の直線は)余裕というか、余力はあったんで、抜けました。(目の前で落車があったが)眞杉が締めているのがわかったんで、それで落車があったってわかったんで、眞杉が失格だったら、また、オールスターの時みたいな感じになっちゃうと思って、それだけは嫌だと思って。自分の確定より、眞杉が失格してないかが、気になりました。(AS失格から骨折などいろいろあったが競輪祭を)獲ってから、あんまいいことの方が少なかったんで、それでも、腐らずにやってきたんで、ちゃんと報われた感じはします。(ここまで頑張ってこれたのは)家族のためにも、落ち込んでられないと思っていたんで。子どもが尊敬するじゃないけど。誇りに思ってくれる父親でいたいと思ったんで。腐ってられないなと思って頑張りました。(眞杉とは)本当に、上下関係がないような。僕もとっつきやすいし、向こうも何でも話してくれるし、そういう間柄なんで、いい関係性だと思います。今回、獲らせてもらったんで、こういう前後で走れるように、僕がもっと強くならないといけないと思ったんで。自信をもって眞杉の前を回れるようにならないといけないなと。(GP出場権を獲得したが)まさかって感じですけど、さらに気を引き締めて。(今後のG1の戦い方として)関東でなるべく勝ち上がれるように、今回は2人ですけど、みんなで盛り上げて、僕自身もですけど、みんなで決勝に乗ってG1優勝者を出したり、グランプリに乗れる選手を出したりしたい」
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決勝結果
佐藤水菜が軽快ピッチで逃げ切りV
2025年04月28日
■□ オールガールズクラシック<岐阜>決勝結果■□
【開催日】2025/04/27
初手で3番手の位置となった佐藤水菜は周回中に追い上げてきた細田愛未と石井貴子を入れる形で残り2周の赤板で5番手になる。徐々に石井との車間を空け始めた佐藤は打鐘付近から上昇していき先頭に踊り出る。気配を察知した児玉碧衣が小林莉子を叩いて待つと、佐藤を追ってきた梅川風子と佐藤の後ろで併走になる。最終ホーム前に車を外に持ち出した石井は梅川の後ろに追い上げる形で外併走に。ペースで駆ける佐藤に対し、最終2コーナーからまくりを狙った梅川であったが、佐藤がしっかりと合わせて切る。最後の直線で追い込みを狙った児玉の追撃も振り切って佐藤がそのままゴール線をトップで駆け抜けた。
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■□優勝者 佐藤水菜選手インタビュー■□
直前に体調を崩したりとか、ガールズケイリンの自転車に乗らずに入ってきている分、状態面は問題ないんですけど、それ以外が結構、不安要素が多かった。けど、自分の力を信じられた。先行すれば逃げ切れるって思って走った。そこはいい部分だったと思います。(競技で)ある程度はああいうレースで勝ててきたので、長い距離の方が自分は勝率が高かった。今日は絶対1周半か1周は行こうと思っていた。うまくはまってくれたので、すごく有利に動きました。(準決で負けてしまい)やるせない気持ちというか、こういうこともあるんだなって。自分が経験したことのない負けパターンだった。車券を外してしまって申し訳ない気持ちもあるんですけど、自分の成長も見える。すごくなんだろう...。久々に競輪が楽しいって思えた。競技は結構、負けて悔しい、楽しいって思えて走れるから、どんどん意欲が上がったんですけど。最近のガールズケイリンは、どこにモチベーションだったりとか。でも、昨日ああいう負け方ををして、すごく自分にとって成長が見えたレースになった。絶対にああいうことがないように。ああいう展開もあるって念頭において走れたのは、今後の人生に大きな影響を与えました。(これでグランプリ出場権を得たが)正直、今年GIを全部獲るって公言していたと思うんですけど。だからこそグランプリに出るって。最低条件ではいたので、そこまで大きくは。最低条件としてグランプリも獲るって決めていたので、まずはチェックマークが1個ついた感じです。今回の状態で獲れたのは大きかったので、(競技では)ジャパントラックカップもあるんですけど、パールカップも頑張ろうと思います。
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決勝結果
地元エースの郡司浩平が完全優勝
2025年04月22日
■□ 桜花賞・海老澤清杯<川崎>決勝結果■□
【開催日】2025/04/22
犬伏湧也がスタートを取り、郡司浩平率いる地元ラインが中団。福井勢が7、8番手となり、単騎の根田空史が最後方で周回を重ねる。青板バックで動き出した脇本雄太が、赤板過ぎに犬伏を押さえる。郡司は福井勢にスイッチして中団、中団を回る。7番手まで下げ切った犬伏は構えて、徐々にペースを上げた脇本の先行。一本棒で最終周回を迎えて、郡司は2コーナー過ぎから仕掛ける。踏み直す脇本を、郡司は2センターで力強くねじ伏せて先頭へ。番手から追い込む松谷秀幸の強襲もこらえた郡司が、地元ホームの川崎記念6度目の優勝を4連勝でゲット。1月高松記念以来、24度目のGIII優勝と最高の弾みを付けて、ダービーへと向かう。
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■□優勝者 郡司浩平選手インタビュー■□
1番車でしたし、中団、中団を立ち回れれば一番優勝に近いと思ってました。すんなり3番手を回れたんで、力勝負ができた。(近畿勢が)2車だったのもありますし、3車だったら行けなかった。犬伏が来たらいやだなと思いながらも、ゴールまで必死でした。声援がすごかったし、お客さんもいっぱいいて、その前で優勝できて良かった。(ダービーに向けて)このメンバーでどれだけ力勝負できるかを課題にしてやって、4日間自力で、地元のプレッシャーの中で戦ってこういう結果を出せた。もう、怖いものなしです。
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決勝結果
山田庸平が無傷で地元記念制覇
2025年04月14日
■□ 大楠賞争奪戦<武雄>決勝結果■□
【開催日】2025/04/13
太田海也がスタート争いを制し前受け。九州勢が3番手を確保し、坂井洋が7番手の位置取りで周回を重ねる。赤板手前から坂井が上昇し、突っ張るそぶりを見せる太田を抑えて1センターで先頭に立つ。そこを嘉永泰斗がすかさず巻き返して打鐘から主導権をにぎる。ハイペースで飛ばす嘉永に対し、外併走から仕掛けた太田は、最終ホームで口の空いた4番手に降りる。7番手に置かれた坂井が最終1センターから仕掛けるが、太田も2コーナーからまくり返す。山田庸平が太田に合わせて最終バックで番手まくりを打って、4コーナーでは先頭へ。出切れなかった太田は直線に入って落車。そのまま後続を振り切った山田が完全優勝で地元記念を制した。
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■□優勝者 山田庸平選手インタビュー■□
優勝することは意識せず、去年は失敗しているので、失敗しないように、楽しんで走ろうと思ってました。地元で完全優勝できるなんて思ってなかったですし、最高の結果だと思います。(嘉永)泰斗の踏み方的にオーバーペースな感じで、自分は半車身くらい空いてて、余裕はなかった。(太田のまくりは)なんとなく見えていたけど、4番手に入っているとは思っていなくて、来たタイミングがなんか違った。でも、反応できて、最後はしっかり踏めたと思います。接触もあったし、落車もあったので、なんとも言えない感じだった。引き続き状態は良かったと思います。一日一日、練習で自転車と向き合って、その中でGIも戦っていきたい。
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