寺崎浩平がラインの力でGI初優勝
2025年08月18日
■□ オールスター競輪<函館>決勝結果■□
【開催日】2025/08/17
号砲が鳴りスタート争いを制したのは古性優作。脇本雄太-寺崎浩平を迎え入れ、古性-南修二の近畿勢が前受け。中団は吉田拓矢-佐藤礼文の茨城勢で、その後ろは単騎の松本貴治。太田海也-岩津裕介の岡山勢は後ろ攻めでレースを進める。太田は青板過ぎの2コーナーから上昇を開始。対する脇本は誘導との車間を空け、赤板を目がけて一気に踏み、太田を前に出させない。太田は寺崎の後ろに一瞬入ったが、古性が迂回してから付け直し、南も古性に続いた。松本が近畿勢を追いかけると、吉田も松本の後ろに追い上げ、内に詰まった太田は車を下げていく。吉田が最終2コーナー手前で6番手の位置から仕掛けていくが、寺崎がバック前に脇本の番手から出ていき吉田は外に浮く。4コーナーからは寺崎と古性の争いになったが、寺崎が押し切った。
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■□優勝者 寺崎浩平選手インタビュー■□
(GI初制覇は)素直にうれしいです。最初で最後のチャンスのつもりでしたし、これで取れないならたぶん自力でも一生取れないだろうっていう心構えで挑みました。スタートは太田君もすごく早いですし、すんなり前受けできるとは考えていなかったです。(脇本は)どこからでもタイミングをみて先手を取るっていう感じでした。(打鐘前に後ろがもつれたことは)全然わかっていなかったですし、僕はもう脇本さんと連結を外さないように。ジャンからピッチもどんどん上がっていきましたし、たぶん別線が来られるようなピッチじゃなかった。そこはもう後輪にだけ集中してついていきました。後ろはもう固めてくださっている古性さん、南さんがいるので、自分は前のことだけに集中して、行ける所から行こうって考えていました。赤板から体感したことのないようなピッチでどんどんペースが上がっていって、さすがにバック線ぐらいで脇本さんもスピードが鈍った感じがしましたし、別線の吉田君や太田君にまくりにこられたら、のみ込まれるよりは自分がしっかりタテに踏んで、ラインでしっかり決まるように走りました。全然、脚はたまっていなかったですし、4コーナーから直線がすごく長く感じました。(デビューからGIタイトルまで5年半経ったが)すごく長く感じましたし、今年タイトルに手が届きそうな手ごたえもあったので、実際にタイトルを取れて本当にうれしいです。しっかり近畿の先頭でやってきたことが実を結びましたし、しっかり脇本さんの番手っていう責任ある位置を回らせていただけたのは、日頃やってきたことが実を結んだ結果だと思います。この数少ないチャンスをモノにできて今はホっとしています。脇本さんは自力でタイトルを何個も獲っていますし、僕も続けるように。また、脇本さんの前をしっかり回れるように脚力をつけたい。グランプリに乗ることは目標でしたし、そこに向けて今までどおり一戦一戦、しっかりとGIで戦って積み重ねていきたい。本当にファン投票のおかげでオリオン賞からスタートできて、いい勝ち上がりを走らせてもらえたのはファンの応援があってのもの。しっかりそれをモノにできて良かったです。
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