総力戦の南修二が記念V
2025年07月01日
■□ 第31回中野カップレース<久留米>決勝結果■□
【開催日】2025/07/01
取鳥雄吾がスタートを取って、中四国勢が前団に構える。太田海也-取鳥-松本貴治、郡司浩平-和田真久留、南修二-三谷将太、北津留翼-和田圭の順で周回を重ねる。赤板で北津留が押さえると、太田はすんなりと7番手まで車を下げる。北津留ラインを近畿勢が追って、5番手に郡司。2コーナー過ぎから踏み上げた太田は怒涛の加速を見せる。打鐘4コーナーでは北津留を叩き切って先頭に立ち、取鳥は加速に車間が空いたものの、最終1センターでは太田に追いつく。郡司は、中四国勢を追いかけるようにしてホームで持ち出して、そのままの勢いでまくり上げる。だが、バックで松本が郡司をブロック。郡司は失速するが、空いた内のコースを和田真と、南が突っこんでいく。和田真は2センターで取鳥を押し上げてしまい、その後ろの松本が落車して三谷も乗り上げる。和田真と、取鳥は浮いて、逃げる太田の真後ろには南。直線で太田を外からとらえた南が、2015年8月富山記念以来のGIII優勝をつかんだ。
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■□優勝者 南修二選手インタビュー■□
内容のないレースなんで、悔しいです。とにかく内容がなかったんで、なんとも言えないです。流れに乗りながらと思ってたんですけど、全部立ち遅れていたので、情けない。(太田海也と)力の違いを感じました。どうにかできるスピードじゃなかった。(3コーナーで)外をのぼると、やめたようになるスピード域だった。(三谷)将太に申し訳ない。とにかく結果だけでした。力のなさしか感じない。トレーニングして底上げをしたい。近畿はみんな強いんで、迷惑をかけないようにしたい。練習仲間はいっぱいいるんで、切磋琢磨していきたい。(課題は)底上げですね。地道にやるしかないんで。
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決勝結果
グランプリスラマーの脇本雄太が5連勝の完全V
2025年06月22日
■□ 高松宮記念杯競輪<岸和田>決勝結果■□
【開催日】2025/06/22
号砲と同時に内枠勢が飛び出すが、4番車の太田海也が誘導員の後ろに入り清水裕友との中国勢が前受け。中団は寺崎浩平-脇本雄太-古性優作の近畿勢、6番手から深谷知広-郡司浩平-松谷秀幸の南関勢になり、単騎の末木浩二は最後方からの組み立てになった。太田は青板のバック過ぎから誘導員と距離を空け始め、後ろから勢い良く来た深谷知広を赤板過ぎに突っ張って前に出させない。郡司は3番手の位置を確保して深谷を迎え入れるが、そのタイミングで寺崎が一気のスパート。寺崎は打鐘過ぎ2センターで太田を叩いて主導権を奪い取ると、ハイペースで駆けていく。4番手の太田や、6番手の深谷は前との距離が縮まらずに仕掛けられない。2番手の脇本は最終バック手前から前に踏み、4コーナーからは古性とのマッチレース。力強く踏み直した脇本が5連勝の完全優勝を飾った。
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■□優勝者 脇本雄太選手インタビュー■□
(ライン3車で出たあと)真後ろのラインが(太田)海也だったので、自分が勝負権ある仕掛けをしないとなって思っていました。本来であればラインで決めないといけないって思っていたんですけど、寺崎君の気持ちもくみ取った上で仕方なくっていう風には思っていました。自分は脚がたまり過ぎていて、いつでも行けるんですけれども、寺崎君が頑張っている葛藤もありました。ジャン(打鐘)の仕掛けのところで、寺崎君の気持ちがすごく伝わりましたし、僕自身も古性君を背負った上でしっかり2人で勝負できるようにと思っていました。(最終)4コーナーのところで古性君も外に(車輪を)外しているのが見えたので、最高の形になったかなって。先月、ちょっと調子が悪くて、悩んでいたところもあったんですけど、新しく自分が変わっていこうと思っていたなかで、今大会で弾みがついたのかなって思っています。近畿の仲間に助けられて取れた結果かなと。今回に関しては寺崎君のおかげだと思っています。(2月にグランプリスラムを達成したあと)自分のなかで変化を求めながら、新しいことに挑戦するっていうのが今回のGIのなかでのモチベーションだと思っていますし、まだまだうまくいっていないところはあるんですけど、そういう変化をしっかり達成できること自体が、今回の、今年の課題でもあり、モチベーションでもあると思います。現段階ではゴールはないですし、まだまだ、どういう風にしていけばいいのかわらかない状態なので、手探りながらも一歩、一歩進めていけたらなって思っています。
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決勝結果
完全優勝の佐藤水菜がグランプリスラムに王手
2025年06月19日
■□ パールカップ<岸和田>決勝結果■□
【開催日】2025/06/19
号砲とともに大外の奥井迪が飛び出して正攻法に構える。その後ろには仲澤春香が続き、3番手の位置には最内枠の佐藤水菜となったが、竹野百香が佐藤の外で併走する形に。佐藤の後ろには尾崎睦、梅川風子、柳原真緒の順番で周回を重ねる。外でフタをされる形となっていた佐藤は赤板手前で竹野を入れて車を一車下げる。仲澤は佐藤を警戒しながら奥井との車間を空けて間合いをとる。佐藤も竹野との車間を空けてタイミングを見計らっていたが、最終ホーム手前の4コーナーから一気のスパート。仲澤は対応できずに踏み遅れ、奥井の後ろに入りかけた佐藤であったが、間髪入れず最終1コーナーから再び踏み込み、最終バックを先頭で通過。後方に立ち遅れていた梅川が1センター付近から車を外に持ち出して反撃に出たが、3コーナー付近で勢いが止まってしまう。初手から佐藤の真後ろにいた尾崎であったが、佐藤の仕掛けに車間が空いてしまい、懸命に追い掛けたがその差はゴールまで埋まらず佐藤がそのまま押し切った。
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■□優勝者 佐藤水菜選手インタビュー■□
自分の思うようなレースができて、すごく有意義な3日間でした。(道中は)併走が長かったですね。でも、もう勝負所以外はどく気はなかったので、そこは精神と精神のケイリンの戦いをしようと思いました。残り1周になる前には誰かしら動きたいタイミングだと、わかっていたので、そこで自分が一番手に駆けようと思っていました。もがき合いにならないように、自分がゴールで優勝できるように、考えて走りました。(尾崎と)一番嫌なゴール前勝負になってしまったので、神様頼みというか、もう座わるところがないサドルで今世紀最大の力で踏み込みました。(競技の自転車との違いは)一生懸命工夫していろいろやってみたんですけど、理想のフォームには今の自転車ではなかなかならなくて、練習でも仲澤(春香)に負けて危機感をもってここに入ってきたんですけど、やるからにはお客さんのお金と期待を背負っているので。心残りなのは1周半、駆けたかったという気持ちがあった。今日は、本当は1周半駆けたかったけど、珍しく前団だったので、自分のタイミングから行ったんですけど、こういうタイトルレースで長い距離を踏んで自分の力試しをしなきゃいけない。もう1段階ステップアップするために、必要だと感じているので、次のオールスターではもうちょっと長い距離を踏める勇気をもって走れるようにしたい。(オールスターで全冠制覇かかるが)初タイトル、頑張って獲ります。でも500なんですよ。難しいですね。頑張ります。
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決勝結果
番手絶好の簗田一輝が2度目のGIII優勝
2025年06月16日
■□ BNR 大阪・関西万博協賛<四日市>決勝結果■□
【開催日】2025/06/15
スタートで中団を取った中井俊亮が赤板で後ろ攻めの野口裕史に合わせて先に切りにいくも前受けした谷口遼平が出させない。態勢を立て直していた野口が打鐘を目がけて一気に仕掛けるとライン3車できっちりと出切る。野口が全開で踏んでいくなか、最終ホーム最後方から単騎の河村雅章がまくり出るも煽りを受けて進みは悪い。野口が軽快に駆けて最終バックを通過すると、番手の簗田は車間を空けて援護。2センター手前から4番手にいた谷口がタテへ踏み込むのに合わせて簗田は車間を詰めていく。直線半ばで抜け出した簗田はそのまま後続の追撃を振り切ってゴールした。
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■□優勝者 簗田一輝選手インタビュー■□
野口さんに全て任せていました。(鐘前から仕掛けたのは)野口さんのスタイルですし、得意パターンなんじゃないですかね。(自分の位置が)狙われることも頭には入っていた。(絡まれたりしなかったのは)野口さんの駆け方が上手でしたね。すんなり4番手に谷口さんがいるのがわかっていた。もっとごちゃつくのかなと思っていたら、すんなりでしたね。(抜きにいくのが)遅いとここのバンクは外が伸びる。初日に(抜け出しが)遅くて外をいかれてしまっているから、若干、早めに踏んで(後ろの東を)連れ込めたらなと。道中の勝ち上がりはラインで決められず、勝ち上がりは不完全燃焼でした。(23年に向日町GIIIを優勝したときは、その年の競輪祭で決勝まで進出したが)言われてそうだなと思いましたね。怪我をしていないのが好調の要因だと思っているので、これからも怪我をしないように。
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決勝結果
飯野祐が3年ぶり2度目のGIII制覇を達成
2025年06月15日
■□ 第13回大阪・関西万博協賛競輪<富山>決勝結果■□
【開催日】2025/06/15
号砲とともに岡本総が飛び出すと、地元の村田祐樹を迎え入れて中部勢が正攻法に構える。谷和也-岡崎智哉の大阪勢が中団を占め、嵯峨昇喜郎を先頭に4車で結束した北日本勢は5番手からレースを進める。単騎の柿澤大貴が最後方になって周回を重ねる。青板付近から嵯峨が上昇していくと、気配を察知した谷が合わせて動き出す。嵯峨は谷の動きを警戒しながら青板バック過ぎの3コーナー付近で先頭に立ち、赤板付近から一気にペースアップ。後方8番手に置かれた村田が打鐘手前の2コーナーから巻き返しを狙うと、5番手の位置にいた谷も合わせて踏み込む。だが、気配を察知した佐藤一伸が最終1コーナーでひと振りしてから番手まくりを発動。余裕を持って佐藤をリードしていた飯野祐太が間合いを図りながら直線でシャープに抜け出した。
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■□優勝者 飯野祐太選手インタビュー■□
(初手の位置取りからレースが動き出すまでは)だいたいあんな感じですかね。谷君が中団から出てくるのは考えていなくて、分断に来るかなって思ったんですけどこなくて。嵯峨君が赤板から駆けて行ってくれたのでラインで決めることができました。昨日(3日目)とコンディションが違って終始、重い感じだったので。一伸もいっぱいそうだし、自分も余裕はあったんですけど脚にきていましたし。後ろ(になったほかのライン)はもっと脚にきていたのかなって。(谷が)きたときに(佐藤が)一度振ってから出ていく形だったんですけど。それが結構いいブロックというか、ほぼほぼみんな止まったので。あとは村田君がきていたんですけど、自分は無駄な動きをしないでついていたので良かったです。全体的に見えていたので、おそらく乗り越えてはこないだろうなっていうスピードだったので。(最後の直線で)一伸が持ってきたので、内に行かれちゃうよって。須永と岡崎もきていたんで。そこも全体的に見えていたんで。正直、優勝できないなって思っていたんで、今回のメンバー的にも厳しいかなって思ったんですけど。競輪はラインだと思うし、今日は本当にラインに助けられました。(3年前の当所GIIIの優勝以来2度目優勝で)35歳くらいから本当に自分も獲りたいなって急にでてきて。それでまた今回獲れたので。今回は昇喜朗が覚悟を持って先行してくれたので。それでワンツースリーが決まったかなって。(今後の目標は)競輪は40歳からなんで。こっからですね。
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