和田健太郎が直線強襲で5度目のGIII制覇
2025年07月17日
■□ シン東京ミリオンナイトレース<京王閣>決勝結果■□
【開催日】2025/07/16
号砲が鳴り、単騎の中釜章成が前に出ようとするもけん制が入り、同じく単騎の和田健太郎が追い上げて誘導員を追いかける。上昇してきた山崎賢人が誘導の後ろに入って初手の隊列は九州勢が前受けとなり、その後ろに和田と中釜。吉田有希と地元コンビは中団で、埼玉勢が後ろ攻めとなる。赤板めがけて上昇した山口多聞は吉田にフタをして、打鐘の手前で前団を押さえて先行態勢へ。すかさず吉田も巻き返すが、山口がペースを上げ、3番手は内に山崎、外に吉田で併走になる。山口が先頭のまま最終ホームを通過。単騎の和田は田中誠をキメると、内へ潜り込み山崎をすくって埼玉勢の後ろを確保する。吉田が不発となり、2コーナーから自力に転じた寺沼拓摩だったが、藤田周磨がけん制。4コーナーを絶好の展開で迎えた藤田が踏み込んで抜け出すかと思われたが、その内から和田がシャープに追い込んで突き抜けた。
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■□優勝者 和田健太郎選手インタビュー■□
(スタートは)中釜君が出たから、追ってほしかったけど、(前を)取らないなら僕が取ったほうが並び的に良いと思ったんで、(誘導を)追いかけました。初手は思ってたのと違って、吉田君たちが前受けして突っ張る感じかなと思ってた。意外な並びだったけど、あとは臨機応変にと。(埼玉勢が叩いた)3番手をきれいに取りたかったんですけど、アンコになってしまった。田中誠君が遅れ気味だったんで、そこをしのいで、(山崎)賢人が瞬間的に空けた内を行けた。なんとか結果的に、思ってた位置が取れました。単騎はタラレバだけど、(優勝は)嬉しいです。優勝できると思ってなかったし、GIとか関係なく、次のレースに向けて何か得るものがあればと思って自分でやった。昨日(2日目)は、新田(康仁)さんを付けてまくれなくて悔しかった。今日も最悪まくりに行こうと思ってたけど、似たような展開になった。でも、持ち味は出せたと思います。
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決勝結果
地元支部の末木浩が記念初制覇
2025年07月13日
■□ ふるさとカップ<弥彦>決勝結果■□
【開催日】2025/07/13
号砲とともに勢い良く飛びしだした松浦悠士がS取りに成功すると、石原颯を迎え入れて中四国ラインが正攻法に構える。関東ラインの先頭を務める坂井洋が4番手の位置で周回を重ね、単騎の新山響平がその後ろで様子をうかがう。後方7番手の位置からの運びとなった脇本雄太は青板周回のバック線手前から上昇していき、石原の突っ張りを警戒しながら誘導員を降ろして先頭に立つ。浅井康太が近畿勢に遅れをとりながら追い掛けていくと、石原は被る前にと打鐘で踏み込む。浅井に被ってしまった松浦は追えずに内に詰まる形となり、坂井が反応良く追い上げていって石原の番手に収まる。最終ホーム目掛けて単騎の新山が一気のカマシを狙ったが、気配を察知した石原が合わせて踏み込む。坂井は新山を張りながら最終2コーナー付近からまくり発進。後方に置かれた脇本が外に浮いていた新山の動向を見ながらまくりを放ち、脇本の後ろを奪った松浦が直線中を鋭く追い込んできたが、坂井をリードしていた末木が伸び勝って記念初制覇を達成した。
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■□優勝者 末木浩二選手インタビュー■□
(優勝した率直な感想は)ちょっと自分でも信じられないですね。あの並びだと思っていたんですけど、脇本さんが押さえに来たのは想定外でした。坂井君が器用に、臨機応変に立ち回ってくれました。(坂井が石原の)番手にはまったので、どうするんだろうって思っていたらタテに踏んでいってくれたので、優勝できたと思います。余裕はなくすごい勢いでみんなくるだろうなって。優勝かはわからなかったですけど、がむしゃらにゴールまで踏みました。(今回は)新潟支部エースの諸橋(愛)さんが欠場してしまったので、まずは誰かしら決勝には乗れるようにって。みんなで前検日に気合を入れて。結果、地元から優勝者を出せたので良かったです。最近はラインのおかげですね。自分の力というよりは。(番手を回るレースが増えていて)すごくいい経験をさせてもらっています。少しずつ成長できているのかなって。
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決勝結果
単騎の西田優大が初の記念制覇
2025年07月06日
■□ 阿波おどり杯争覇戦<小松島>決勝結果■□
【開催日】2025/07/06
菅田壱道がスタート争いを制して北日本勢が前受け。単騎の杉森輝大が3番手を確保し、5車ラインを率いる犬伏湧也が4番手の位置からレースを進める。単騎の西田優大が最後方の9番手で周回を重ねる。赤板手前から菅田が後ろをけん制しつつ誘導との車間を空けていたが、犬伏は杉森との車間を空けて間合いを取ると、打鐘前1センター付近から一気にカマしていく。打鐘で犬伏が先頭に立ったが、3番手の小川真太郎が離れてしまい、菅田が島川の後ろに入る。ハイペースで飛ばす犬伏が最終ホームを先頭で通過し、菅田が1車身程空けてタイミングを計る。犬伏の番手を回る島川将貴が最終2コーナーで車間を空けて後ろを警戒していたが、後方7番手から仕掛けていた西田が瞬く間に前団に襲い掛かる。最終2センターで犬伏を捕らえると、切り替えながら自力に転じた島川を振り切ってゴール線へ一番乗り。初めて挑んだ記念決勝の舞台で、S級初優勝を記念制覇を達成した。
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■□優勝者 西田優大選手インタビュー■□
信じられないですし、もうビックリです。菅田さんはSが早いし、前受けなら粘るんだろうと思って最後方から行けるタイミングがあればと思っていました。想定通りだったので焦ることはなく自分の力を出せるタイミングを見極めていました。小川さんが下がってきて、外を回すか、内かと思ったけど、内を行ったら、思いのほか、吸い込まれてスピードをもらえたかなと。2コーナー過ぎに島川さんが見えたあたりで越えられるかなと思った。出切ってからも菅田さんのスイッチがあるかなと、ゴールを切るまで優勝はわからなかったです。123期は不作と言われていますけど、ちょっとは挽回できたかなと思います。(オールスターでG1初出場となるが)オールスターは格上の選手ばかりなので力を出し切るだけですけど、その前のFI、2つの方が、記念優勝したら緊張するかなと思います
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決勝結果
総力戦の南修二が記念V
2025年07月01日
■□ 第31回中野カップレース<久留米>決勝結果■□
【開催日】2025/07/01
取鳥雄吾がスタートを取って、中四国勢が前団に構える。太田海也-取鳥-松本貴治、郡司浩平-和田真久留、南修二-三谷将太、北津留翼-和田圭の順で周回を重ねる。赤板で北津留が押さえると、太田はすんなりと7番手まで車を下げる。北津留ラインを近畿勢が追って、5番手に郡司。2コーナー過ぎから踏み上げた太田は怒涛の加速を見せる。打鐘4コーナーでは北津留を叩き切って先頭に立ち、取鳥は加速に車間が空いたものの、最終1センターでは太田に追いつく。郡司は、中四国勢を追いかけるようにしてホームで持ち出して、そのままの勢いでまくり上げる。だが、バックで松本が郡司をブロック。郡司は失速するが、空いた内のコースを和田真と、南が突っこんでいく。和田真は2センターで取鳥を押し上げてしまい、その後ろの松本が落車して三谷も乗り上げる。和田真と、取鳥は浮いて、逃げる太田の真後ろには南。直線で太田を外からとらえた南が、2015年8月富山記念以来のGIII優勝をつかんだ。
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■□優勝者 南修二選手インタビュー■□
内容のないレースなんで、悔しいです。とにかく内容がなかったんで、なんとも言えないです。流れに乗りながらと思ってたんですけど、全部立ち遅れていたので、情けない。(太田海也と)力の違いを感じました。どうにかできるスピードじゃなかった。(3コーナーで)外をのぼると、やめたようになるスピード域だった。(三谷)将太に申し訳ない。とにかく結果だけでした。力のなさしか感じない。トレーニングして底上げをしたい。近畿はみんな強いんで、迷惑をかけないようにしたい。練習仲間はいっぱいいるんで、切磋琢磨していきたい。(課題は)底上げですね。地道にやるしかないんで。
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決勝結果
グランプリスラマーの脇本雄太が5連勝の完全V
2025年06月22日
■□ 高松宮記念杯競輪<岸和田>決勝結果■□
【開催日】2025/06/22
号砲と同時に内枠勢が飛び出すが、4番車の太田海也が誘導員の後ろに入り清水裕友との中国勢が前受け。中団は寺崎浩平-脇本雄太-古性優作の近畿勢、6番手から深谷知広-郡司浩平-松谷秀幸の南関勢になり、単騎の末木浩二は最後方からの組み立てになった。太田は青板のバック過ぎから誘導員と距離を空け始め、後ろから勢い良く来た深谷知広を赤板過ぎに突っ張って前に出させない。郡司は3番手の位置を確保して深谷を迎え入れるが、そのタイミングで寺崎が一気のスパート。寺崎は打鐘過ぎ2センターで太田を叩いて主導権を奪い取ると、ハイペースで駆けていく。4番手の太田や、6番手の深谷は前との距離が縮まらずに仕掛けられない。2番手の脇本は最終バック手前から前に踏み、4コーナーからは古性とのマッチレース。力強く踏み直した脇本が5連勝の完全優勝を飾った。
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■□優勝者 脇本雄太選手インタビュー■□
(ライン3車で出たあと)真後ろのラインが(太田)海也だったので、自分が勝負権ある仕掛けをしないとなって思っていました。本来であればラインで決めないといけないって思っていたんですけど、寺崎君の気持ちもくみ取った上で仕方なくっていう風には思っていました。自分は脚がたまり過ぎていて、いつでも行けるんですけれども、寺崎君が頑張っている葛藤もありました。ジャン(打鐘)の仕掛けのところで、寺崎君の気持ちがすごく伝わりましたし、僕自身も古性君を背負った上でしっかり2人で勝負できるようにと思っていました。(最終)4コーナーのところで古性君も外に(車輪を)外しているのが見えたので、最高の形になったかなって。先月、ちょっと調子が悪くて、悩んでいたところもあったんですけど、新しく自分が変わっていこうと思っていたなかで、今大会で弾みがついたのかなって思っています。近畿の仲間に助けられて取れた結果かなと。今回に関しては寺崎君のおかげだと思っています。(2月にグランプリスラムを達成したあと)自分のなかで変化を求めながら、新しいことに挑戦するっていうのが今回のGIのなかでのモチベーションだと思っていますし、まだまだうまくいっていないところはあるんですけど、そういう変化をしっかり達成できること自体が、今回の、今年の課題でもあり、モチベーションでもあると思います。現段階ではゴールはないですし、まだまだ、どういう風にしていけばいいのかわらかない状態なので、手探りながらも一歩、一歩進めていけたらなって思っています。
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