深谷知広が鋭いまくりでV奪取に成功して節目の400勝を達成
2024年10月06日
■□ 万博協賛 火の国杯争奪戦<熊本>決勝結果■□
【開催日】2024/10/06
号砲とともに松浦悠士が飛び出して、町田太我を迎え入れて中国ラインが正攻法に構える。深谷知広-阿部拓真が中団に構え、単騎の坂井洋がその後ろに位置を取る。嘉永泰斗-中川誠一郎の地元勢は7番手に構え、人気を背負った単騎の脇本雄太は9番手で周回を重ねる。赤板手前から上昇していった嘉永が町田の突っ張りを警戒しながら誘導員を降ろして先頭に立つ。一旦3番手の位置にはまった町田であったが打鐘手前の2コーナーから車を外に持ち出して一気にスパート。最終ホーム手前の4コーナーから単騎の坂井が巻き返しを狙ったが、松浦がうまく間合いを図りながら張ってスピードを鈍らせる。嘉永は坂井にスイッチしながら最終2コーナーからまくりを狙ったが思うように車が進んでいかない。最終バックまで冷静に周りの状況を見ていた深谷が最終3コーナーを目掛けて仕掛けていくと、町田の番手から抜け出す松浦に直線で伸び勝ってゴール線を駆け抜けた。
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■□優勝者 深谷知広選手インタビュー■□
「(復興した熊本バンクを走ってみて)震災直後の状況を見ているので、ここまでこれる熊本のパワーを感じました。あっせんが出た時点から楽しみでした。地元みたいな感覚で迎えてくれたので。自分がナショナルチームの時に(熊本)支援をしたのはだいぶ前のことですけど覚えていてくれて。少ない力だったと思うんですけど、少しは力になれたのかなっていう実感はありますね。(初手の位置取りは町田が)突っ張ればいい位置になりますし、引いたら切り替えようと思ったんですけど。スピードが上がっていたので無理はしないで。坂井君が仕掛けたところで周りがどういう反応をするのかを落ち着いて見ていました。脇本さんが飛んでこなかったので。踏んだ瞬間に行けるなっていう感覚はありました。あとは煽りだったり、アクシデントに気を付けて。(優勝した瞬間は)本当にシンプルにうれしかった。前回が終わって多めに休んで、直前だけで仕上げた感じでしたけど。意外と良かったですね。抜群の仕上がりまではいかないですけど。(寛仁親王牌まで)日にちがないですけどやれることをやって」
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決勝結果
単騎の佐々木眞也が混戦をまくって記念初制覇!
2024年09月29日
■□ みちのく記念善知鳥杯争奪戦<青森>決勝結果■□
【開催日】2024/09/29
号砲とともに地元の新山響平が飛び出すと、高橋晋也を迎え入れて後ろに守澤太志―永澤剛が入り北日本4車ラインが正攻法に構える。森田優弥―宿口陽一の埼玉勢が中団に構え、その後ろに単騎の佐々木眞也が続く。後ろ攻めとなった眞杉匠が長島大介を連れて青板バック周回から上昇していき高橋を叩きに行くと思われたが、番手の新山を押し込み高橋の番手を狙いに動く。両者の動きでもつれた隙を突き、森田が俊敏な立ち回りで永澤剛と守澤太志の間へ切り込み新山の後ろを奪い取る。番手の競りは長引き、新山が眞杉との競りの決着をつけたのは最終2コーナー。すかさず新山がインまくりに出たが、最終ホーム7番手で脚をためていた佐々木が鋭いまくりを放ち前団をのみ込むと、後続を6車身も千切ってゴール線を駆け抜け記念初制覇。
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■□優勝者 佐々木眞也選手インタビュー■□
「自分が獲っちゃったんだなって感じです。(勝ち上がりで)ラインに助けられたところもあるし、1レース毎に気合いれて流れが良く、運もよく優勝できたと思う。地元(地区)4車は強力でしたし流れに応じて仕掛けるべき所で仕掛けられたらと思っていた。スピードが早く、タイミングを逃さない感じでガムシャラにいった。いけそうな感覚はあったのでいけて良かった。後ろから誰かが来ているんじゃないかと思っていた。ゴールするまで何があるのかわからないので夢中でした。自分なんかが獲っていいのかなって感覚。そういう選手じゃないと思っているので一走、一走、頑張った結果がでてくれればと。(今後は)そのレースでどう戦うのか考えながら頑張っていきたい。松谷さんとか兄弟と練習して師匠でもある父が練習メニューを組んでくれてなかなか結果が出ないときもあったけど、結果に繋がって嬉しい。みんなとご飯とか行きたいですね。親孝行したい。次は川崎で地元のG3なので精一杯頑張る。父からは勝負は難しいし勝ち負けは厳しい。簡単なものじゃないとG1が終わってから言われていたので父のおかげですね」
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決勝結果
松浦悠士が通算21度目のGIII制覇
2024年09月24日
■□ 万博協賛 長良川鵜飼カップ<岐阜>決勝結果■□
【開催日】2024/09/24
小原太樹がスタート争いを制し、神奈川師弟コンビが前受け。青野将大-小原太樹、村田祐樹-笠松信幸、松浦悠士-阿竹智史、深谷知広-三谷将太、単騎の坂井洋が最後方の隊列となり、周回を重ねる。7番手の深谷が青板バック手前から上昇し、先頭の青野は誘導との車間を空け始める。赤板で青野は深谷を出させず突っ張ると、松浦が内を潜って3番手を確保。5番手で態勢を立て直した村田は打鐘2センターで一気に巻き返し最終ホームを先頭で通過すると、番手の笠松は離れて青野が番手に嵌る。ハイペースで飛ばす村田を相手に青野は徐々に車間が空き始めて、2コーナーから深谷が後方からまくり返す。深谷とほぼ同時に4番手から松浦が仕掛けて先まくりを決めると、4コーナーで徐々に失速し始めた村田を最後は捕えて今年2度目の記念制覇を決めた。
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■□優勝者 松浦悠士選手インタビュー■□
結果が出て嬉しい半面、自分の力的にもう少し欲しいかなとは思います。今日もかなり感じは上向いてて、今日は行けそうな気がすると(町田)太我には話してました。本当は3番手が良かったんですけど、スタートで笠松(信幸)さんに負けてしまって。深谷(知広)君の切り方と青野(将大)君の誘導の空け方で、青野君が突っ張るかなと。深谷さんより先に仕掛けられて、3コーナーでは届かないかなと思ったんですけど、向かい風もあって最後は村田君もタレたのかなと。まだまだな部分はありますけど、内容次第では深谷さんに勝てるのも分かったし、もっともっと状態を上げていきたいですね。
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決勝結果
眞杉匠がファンの声援を力に地元ビッグ制覇
2024年09月16日
■□ 共同通信社杯競輪 万博協賛<宇都宮>決勝結果■□
【開催日】2024/09/16
号砲とともに内枠の眞杉匠、古性優作、郡司浩平の3名が飛び出したが、そのあとややけん制が入ったため、眞杉匠が誘導員を追い掛けて正攻法に構える。恩田淳平が地元の眞杉匠をマークして、古性優作が南修二を背に前中団に構える。郡司浩平-深谷知広の南関コンビは後ろ中団で周回を重ねる。後ろ攻めとなった山崎賢人が北津留翼と荒井崇博を連れて赤板過ぎ1センターから上昇していくと、前中団に構えていた古性優作が気配を察知して合わせて切りに動く。郡司浩平が打鐘過ぎ3コーナーから車を外に持ち出して踏み込むと、抵抗する山崎賢人と主導権争いに。両者の仕掛け合いを見ていた北津留が最終2コーナーから自力に転じてまくりを発動。打鐘過ぎ2センターで荒井崇博をすくって北津留翼の後ろに切り替えていた古性優作が北津留の仕掛けに続く。後方に立ち遅れてしまっていた眞杉匠は最終2コーナーから車を外に持ち出したが、最終バックでは南修二の内を掬って古性優作にスイッチ。北津留翼の真後ろから抜け出した古性優作を直線で捕らえて地元ビッグ制覇を成し遂げた。
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■□優勝者 眞杉匠選手インタビュー■□
正直、(開催)直前の練習が本当にどうなっちゃうんだろうってぐらい良くなくて。深谷(知広)さんと寺崎(浩平)さんがきたんですけど、もう全然モガきでも千切れちゃったりな感じで。なんとか修正できたなって感じです。去年の宇都宮記念でも(ファンの歓声がすごいと)感じたんですけど、今年はもっとすごかったです。(初手の位置は)前中団狙いだったんですけど、ある程度出ないと後ろになっちゃうので、出たら誰も出なかったので前受けって感じだったんですけど。あそこ(打鐘付近)で(古性と位置を)取り合っても仕方ないので下げたら後手踏んじゃって。(最終)ホームではだいぶヤバいなって。正直、前がどうなっているかあんまり見えていなかっんですけど、もうあそこでいかないと絶対に届かないと思ったので。行ったら行ったで外は無理だなって思ってもうバックから内へいって、もう行ける所までって感じで空いた感じです。バック踏んだら終わっちゃうので、行ける所まで。本当に運が良かったなと。だいぶいいカカリだったので、抜けたらいいなというか、(抜けると)信じて踏み込んでいきました。今年はいろいろあって、始まる前からケガしてだいぶ出遅れて、記念の準決勝とかで負けまくっちゃって。なんとかここで立ち直せたかなって。でもまだ自分のスタイルというか、らしい走りがやっぱりできていないので、ここからしっかり戻していきたいなっていうところですね。(ここ最近の自分自身の)決まり手を見てもこんなまくりばっかりなのは今までなかったので。ケガしてできるとこ、できることをと思っていたらこうなっちゃったんですけど、まあそれとのいたちごっこだと思うのでしっかりそこは戻して。これでだいぶグランプリには近づいたと思うのでしっかり強気に攻めていきたいと思います。(今年はあとG1が二つ残っているが)しっかり優勝してグランプリの切符を獲りたいので、しっかり後半戦集中していきたいと思います。
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決勝結果
近畿対決制した脇本雄太が3度目の当地記念V
2024年09月08日
■□ 万博協賛開設74周年記念平安賞<向日町>決勝結果■□
【開催日】2024/09/08
スタートで窓場千加頼-山田久徳が前受けを選択。大森慶一が地元勢を追走して、脇本雄太-武藤龍生が4番手、5番手回り。その後ろは単騎の松谷秀幸、清水裕友-松岡貴久ラインで最後方に大槻寛徳で周回する。清水が中団の脇本にフタをしてから打鐘前に先頭に立つと、窓場は4番手に車を下げる。すると最後方となった松谷はスルスルと内へ潜って行き、逃げる清水ラインの4番手まで行く。中団の窓場は意表を突かれた形になる。8番手となった脇本は最終ホームから始動すると、猛然と前団に襲いかかる。窓場は脇本に合わせるように2コーナーでまくり上げる。窓場は逃げる清水を4コーナーで捕らえて先頭に立ったが、大外を踏んだ脇本が強襲してゴール線を先頭で駆け抜けた。
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■□優勝者 脇本雄太選手インタビュー■□
「(地元勢と)別線になった以上、自分の力を出し切ることに集中した。取れた位置からレースをしようと。武藤君がスタートで中団を取ってくれて自分としてはやりやすい形になった。あおりで仕掛けを見失ったけど、立て直してホーム線からはしっかりと踏めた。(窓場が合わせるように仕掛けてきて)ヨコに当たられたら負けるなと思ったが、(自分は)タテに踏み切ろうと。ゴール後は(窓場を)抜いていないと思った。(近畿で別線は)今年の奈良記念で別線をやっていますし、力を出す以上、熱いレースを見せようと。窓場君と力勝負ができてうれしかった。もてる力を出しての勝負で、その中でのゴール前勝負だったのはいいことだと思う。かなりの疲労で今日も脚は重かった。ケアの仕方を考えないと。(年末のグランプリに関して)今の僕の立ち位置がボーダーだと思うので、1勝、1勝がかなり大事になってくると思う。目の前の一戦をしっかりと頑張りたい。後悔しないように。(399勝となり)節目は特になにも考えていない。もっともっと先を見据えているので。
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