眞杉匠がファンの声援を力に地元ビッグ制覇
2024年09月16日
■□ 共同通信社杯競輪 万博協賛<宇都宮>決勝結果■□
【開催日】2024/09/16
号砲とともに内枠の眞杉匠、古性優作、郡司浩平の3名が飛び出したが、そのあとややけん制が入ったため、眞杉匠が誘導員を追い掛けて正攻法に構える。恩田淳平が地元の眞杉匠をマークして、古性優作が南修二を背に前中団に構える。郡司浩平-深谷知広の南関コンビは後ろ中団で周回を重ねる。後ろ攻めとなった山崎賢人が北津留翼と荒井崇博を連れて赤板過ぎ1センターから上昇していくと、前中団に構えていた古性優作が気配を察知して合わせて切りに動く。郡司浩平が打鐘過ぎ3コーナーから車を外に持ち出して踏み込むと、抵抗する山崎賢人と主導権争いに。両者の仕掛け合いを見ていた北津留が最終2コーナーから自力に転じてまくりを発動。打鐘過ぎ2センターで荒井崇博をすくって北津留翼の後ろに切り替えていた古性優作が北津留の仕掛けに続く。後方に立ち遅れてしまっていた眞杉匠は最終2コーナーから車を外に持ち出したが、最終バックでは南修二の内を掬って古性優作にスイッチ。北津留翼の真後ろから抜け出した古性優作を直線で捕らえて地元ビッグ制覇を成し遂げた。
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■□優勝者 眞杉匠選手インタビュー■□
正直、(開催)直前の練習が本当にどうなっちゃうんだろうってぐらい良くなくて。深谷(知広)さんと寺崎(浩平)さんがきたんですけど、もう全然モガきでも千切れちゃったりな感じで。なんとか修正できたなって感じです。去年の宇都宮記念でも(ファンの歓声がすごいと)感じたんですけど、今年はもっとすごかったです。(初手の位置は)前中団狙いだったんですけど、ある程度出ないと後ろになっちゃうので、出たら誰も出なかったので前受けって感じだったんですけど。あそこ(打鐘付近)で(古性と位置を)取り合っても仕方ないので下げたら後手踏んじゃって。(最終)ホームではだいぶヤバいなって。正直、前がどうなっているかあんまり見えていなかっんですけど、もうあそこでいかないと絶対に届かないと思ったので。行ったら行ったで外は無理だなって思ってもうバックから内へいって、もう行ける所までって感じで空いた感じです。バック踏んだら終わっちゃうので、行ける所まで。本当に運が良かったなと。だいぶいいカカリだったので、抜けたらいいなというか、(抜けると)信じて踏み込んでいきました。今年はいろいろあって、始まる前からケガしてだいぶ出遅れて、記念の準決勝とかで負けまくっちゃって。なんとかここで立ち直せたかなって。でもまだ自分のスタイルというか、らしい走りがやっぱりできていないので、ここからしっかり戻していきたいなっていうところですね。(ここ最近の自分自身の)決まり手を見てもこんなまくりばっかりなのは今までなかったので。ケガしてできるとこ、できることをと思っていたらこうなっちゃったんですけど、まあそれとのいたちごっこだと思うのでしっかりそこは戻して。これでだいぶグランプリには近づいたと思うのでしっかり強気に攻めていきたいと思います。(今年はあとG1が二つ残っているが)しっかり優勝してグランプリの切符を獲りたいので、しっかり後半戦集中していきたいと思います。
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決勝結果
近畿対決制した脇本雄太が3度目の当地記念V
2024年09月08日
■□ 万博協賛開設74周年記念平安賞<向日町>決勝結果■□
【開催日】2024/09/08
スタートで窓場千加頼-山田久徳が前受けを選択。大森慶一が地元勢を追走して、脇本雄太-武藤龍生が4番手、5番手回り。その後ろは単騎の松谷秀幸、清水裕友-松岡貴久ラインで最後方に大槻寛徳で周回する。清水が中団の脇本にフタをしてから打鐘前に先頭に立つと、窓場は4番手に車を下げる。すると最後方となった松谷はスルスルと内へ潜って行き、逃げる清水ラインの4番手まで行く。中団の窓場は意表を突かれた形になる。8番手となった脇本は最終ホームから始動すると、猛然と前団に襲いかかる。窓場は脇本に合わせるように2コーナーでまくり上げる。窓場は逃げる清水を4コーナーで捕らえて先頭に立ったが、大外を踏んだ脇本が強襲してゴール線を先頭で駆け抜けた。
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■□優勝者 脇本雄太選手インタビュー■□
「(地元勢と)別線になった以上、自分の力を出し切ることに集中した。取れた位置からレースをしようと。武藤君がスタートで中団を取ってくれて自分としてはやりやすい形になった。あおりで仕掛けを見失ったけど、立て直してホーム線からはしっかりと踏めた。(窓場が合わせるように仕掛けてきて)ヨコに当たられたら負けるなと思ったが、(自分は)タテに踏み切ろうと。ゴール後は(窓場を)抜いていないと思った。(近畿で別線は)今年の奈良記念で別線をやっていますし、力を出す以上、熱いレースを見せようと。窓場君と力勝負ができてうれしかった。もてる力を出しての勝負で、その中でのゴール前勝負だったのはいいことだと思う。かなりの疲労で今日も脚は重かった。ケアの仕方を考えないと。(年末のグランプリに関して)今の僕の立ち位置がボーダーだと思うので、1勝、1勝がかなり大事になってくると思う。目の前の一戦をしっかりと頑張りたい。後悔しないように。(399勝となり)節目は特になにも考えていない。もっともっと先を見据えているので。
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決勝結果
古性優作が今年4度目のG3制覇を達成
2024年09月01日
■□ 万協 瑞峰立山賞争奪戦WT杯<富山>決勝結果■□
【開催日】2024/09/01
号砲とともに最内枠の守澤太志を差し置いて真っ先に飛び出したのは2番車の古性優作。石塚輪太郎を迎え入れてその後ろに井上昌己-香川雄介と続く。単騎の吉田拓矢は5番手の位置で周回を重ね、新山響平は6番手の位置でチャンスを窺う。正攻法に構えていた石塚輪太郎は青板周回から誘導員との車間を空けて何度も後ろの新山響平の様子を窺い、残り2周の赤板目掛けてカマシを狙った新山響平の気配を察知して目いっぱい踏み込む。古性優作は打鐘過ぎ3コーナーでひと振りしたが、それでも止まらない新山響平を最終1コーナーでもう一度張り、内へと差し込んでいた菅田壱道を動きを確認すると絶妙なタッチで外に飛ばす。最終2コーナーから守澤太志が自力に転じてまくりを狙ったが、その動きまでも冷静に把握していた古性が最終3コーナーで新山響平もろとも外に押し上げながら自力に転じて一気に踏み込みゴール線を駆け抜けた。
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■□優勝者 古性優作選手インタビュー■□
「スタートを取りに行って。ちょっと遅れたんですけど盛り返した感じで。もうとにかく輪太郎が強かったですね。迷いがなかったです。スピード域が難しくて、(新山は)ジャンで持っていかなくても止まるんじゃないかなっていう感じだったんですけど、もう一回伸びて行ったので。自分が下手でしたね。間合いが難しかったですね。輪太郎もまだ伸びていく感じでしたし。2人とも強かったです。(最終1コーナー付近で)新山君が止まって菅田さんがすぐに内から来たので。(自分の)スピードを落として、菅田さんのスピードを殺すように。あとは吉田君が来るかなって思っていたんですけど、守澤さんが来ていたのが見えていたので。新山さんも張れて行きそうな挙動でしたけど、(石塚と新山の)中から行って持っていけば、守澤さんも張れていくかなって。全部見えていましたね。あんだけ輪太郎が頑張ってくれていましたし、(番手から出ることは)心苦しかったんですけど。思いっきり踏ませてもらいました。今シリーズは輪太郎君がすごい頑張ってくれて。自分だけの力じゃ苦しいなっていう感じだったんですけど。一緒に走って(気持ち的に)上がってくるものもありましたし、そのおかげで優勝できたのかなって思います。自分が(ラインの)先頭で走るときは自分のテンションでしか走れないですけど、輪太郎が気合が入っていましたし、そういうレースを見せてくれていたので、自分も上がらせてもらいました。(オールスター競輪は)ほんまにファン投票1位に選んでいただいて、(結果を出すことは)自分のためだけじゃなくて。最後は自分のためなんですけど。もうひとつプラスアルファとして。ファンの方の期待に応えたいなっていう気持ちで。(今シリーズはオールスター競輪の疲れや、精神的な疲れもあったため)自分のためだけじゃ頑張れなかったですね。とにかく練習して。ほんまの意味での強さを手に入れたいですね」
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決勝結果
南関7車結束で4番手の郡司浩平が優勝
2024年08月27日
■□ 北条早雲杯争奪戦<小田原>決勝結果■□
【開催日】2024/08/27
号砲が鳴り郡司浩平、松井宏佑、阿部拓真の3者がスタートを取りに動き、最内枠を生かした郡司がスタートを取り切って7車の南関勢が前受けからレースを進める。レースは青板周回となると、先頭の新村穣が後方の動きを確認し先頭誘導員との車間を徐々に空け始める。新村はそのまま残り2周半をめがけて一気に加速して先行。赤板、打鐘と一本棒のままレースが進む。打鐘過ぎ2センター辺りからは早くも番手の北井佑季が発進。それと同時に脇本雄太が8番手からまくり上げるも、和田真久留の所までで失速。北井後位の松井は最終2コーナーから車を外に持ち出してスパート。2センターで先頭に立つが、最後はその後位で脚をためていた郡司がゴール前で差し切った。
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■□優勝者 郡司浩平選手インタビュー■□
「車番もいいし(新村は)前で突っ張るという感じだった。新村も思いきって行ったし、北井さんも早めに行かないといけない展開になったと思う。あとは(松井)宏佑がどれだけ引きつけるかなと。道中は余裕をもって走れたし前の頑張りに尽きる。前の選手も後ろの先輩の気持ちもうれしかった。結果、僕がいい位置を回れたし、オイシイところをもっていっていいのかなという思いもあった。しっかり皆が頑張ってくれての優勝なのでうれしいですね。(前回のオールスターから)逆に日程の間隔が詰まっていたからそのままの感覚でいけたと思う。連日、余裕をもってレースに臨めていました。(南関勢が7名決勝に進出し)記念もそうですし、GIでも1人でも多く勝ち上がらないといけないと思う。逆にこんなに勝ち上がって悩む部分もあったけど、(まとまって)並ぶと決まって、先輩が後ろを固めてくれるのはうれしかった。(今後も)やっぱりまとまるというのを一つの大前提として、その時のメンバーとかレースにならないとわからないですね。今回は僕だけじゃなく全員にいい経験になったと思う。今日は今日でしっかりまとまって良かったけど、今後は前を任されても脇本さんに対応できるようにしていきたい。今回は地元で上位独占という最低限の目標はクリアできた。結果としてはいい形になったので、このまま次につなげられれば」
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決勝結果
古性優作が同期ワンツーで通算7度目のG1制覇
2024年08月19日
■□ オールスター競輪<平塚>決勝結果■□
【開催日】2024/08/18
号砲で郡司浩平と、古性優作が飛び出し、スタート争いを制した近畿勢が前受け。窓場千加頼-古性、松井宏佑-郡司浩平、新山響平-佐藤慎太郎-守澤太志-渡部幸訓、単騎の眞杉匠が最後方となって周回中の隊列が整う。新山が赤板手前で上昇を開始。新山に一瞬合わせて踏んだ窓場だが、2コーナーでは車を下げて、北日本勢4車が打鐘できれいに前に出切る。地元勢は7、8番手に置かれて、眞杉が最後方。一本棒の隊列で最終ホームを通過する。窓場は、2コーナーから持ち出して、徐々に前団に接近。2センターで佐藤のブロックをもらい、一瞬は失速したが、そこからさらに再加速する。逃げる新山、追い込む佐藤、まくる窓場、その外から追い込む古性で、直線は横一線。際どい勝負を制したのは、ゴール前で鋭く伸びた古性。同期の窓場とのワンツー決着で、23年寛仁親王牌以来、通算7度目のG1制覇を成し遂げた。
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■□優勝者 古性優作選手インタビュー■□
本当に平塚競輪場が華やかで、ここで優勝したら嬉しいだろうなって。本当に(窓場)千加頼のおかげで優勝できたので、本当にうれしいです。今年、G1で不甲斐ない結果ばかり出していて、もどかしかったんですけど、状態的に岸和田がすごく良くて、そこから感覚的にも良くない感じが続いていて、今日(最終日)はしっかり初日から修正していって、一番感触が良かったのでしっかり修正できたなって。(レースは)千加頼に全任せしていたので(北勢の内で)粘るかなって一瞬、思ったんですけど。ジャンからホームぐらいまで緩んでいて、あっこれかかるなって思ったんですけど、千加頼がすごい加速していって、乗り越えれるなって一瞬、思ったんですけど(佐藤)慎太郎さんのブロックもすごい強烈でしたし。まあでも、その上を千加頼がいっているので、すごい強かったですね。あそこまでいってくれていましたし、外に飛んでくるなら内に行こうと思っていましたけど。しっかりそのまま踏んでいましたし、外回そうと思って回しました。準決勝ぐらいの感じだったら優勝できていないなって思います。体幹と股関節の使い方をちょっと考えて、開催中にできることの中ではいい感じにいったかなって思います。優勝できて本当にうれしいですし、なにより千加頼とワンツーできたのがすごくうれしい。
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