九州の結束力を示して山崎賢人がライン3番手回りから強襲V
2024年06月25日
■□ 能支第30回中野カップレース<久留米>決勝結果■□
【開催日】2024/06/25
号砲とともに菅田壱道が飛び出して新山響平を迎え入れて新山-菅田-阿部力也の北日本ラインが正攻法に構える。1番車を生かした松浦悠士が中団取りに成功し田尾駿介を連れて周回を重ねる。九州ラインの先頭を任された伊藤颯馬は6番手の位置で前団の様子を窺うと、赤板手前から力ずくで踏み込んで、突っ張り気味に抵抗する新山を叩き切る。単騎の戦いとなっていた森田優弥は初手から九州ラインを追い掛けて4番手の位置をキープ。後方8番手に置かれた松浦が最終1コーナーから巻き返しを狙ったが、伊藤をリードしていた嘉永が最終2コーナー手前から番手まくり。森田が最終バック手前からすかさずその外をまくり上げると、真後ろからの仕掛けに対応できなかった山崎ではあったが、最終2センターで松浦を張りながら森田にスイッチすると、直線で鋭く伸びてゴール線を駆け抜けた。
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■□優勝者 山崎賢人選手インタビュー■□
もうしっかりラインとして機能しないといけないと思っていたので、内を締めてと思って。(伊藤は)しっかり新山君を叩き切ったのでとんでもなく強かったです。(嘉永が番手まくりをしたあと)すかさず(森田が)来たので、あっと思ったんですけど。その後ろをしっかりと思って。(切り替えたところの判断は)ちょっと迷ったんですけど、(嘉永と森田の)2人でモガき合っていたので。やっぱり周りが強い人ばかりなので、その時、その時で反応して判断しないといけないので。(5年7カ月ぶりの記念優勝となったが)ラインのおかげなので。昨日も今日も。ありがたいですね。(昨年の競輪祭以来となる久々のレースで結果がでたことは)ほっとしています。(ナショナルチームで)すごくいい環境で練習させてもらっているので。(レベルアップしている実感は)あります。もっともっと強くなって先頭で頑張らないと。今回は(自力で動いた初日、2日目と)勝ち上がりで1着を取れていないので、その辺はまだまだです。力をもっと上げていかないと。
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決勝結果
北井佑季が涙の初タイトル!
2024年06月16日
■□ 高松宮記念杯競輪<岸和田>決勝結果■□
【開催日】2024/06/16
号砲とともに飛び出したのは郡司浩平で北井佑季、和田真久留が続き、神奈川勢が正攻法に構える。中団には新山響平-桑原大志のラインが入り、単騎の小林泰正が6番手。脇本雄太-古性優作-南修二の近畿勢は後ろ攻めになった。レースが動いたのは赤板過ぎ。郡司は1コーナーから脇本の仕掛けに合わせて一気に踏み込んでペースを上げる。脇本は外を踏み続けるが、最終ホーム前に外に浮く。脇本の反撃を封じた神奈川勢だが、今度は新山が巻き返す。北井は新山を1コーナーで外に振って勢いを止めると、2コーナーの下りから自力に転じて前に踏む。北井は追走した和田や切り替えて内のコースを強襲してきた古性の追撃を振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。
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■□優勝者 北井佑季選手インタビュー■□
本当に獲りたい、獲りたいと思って臨んだ宮杯でしたし、自分の中でも獲れると信じて臨んだ宮杯だったので獲れて良かったです。車番的には一番スタート(の位置を)選ぶのは不利な車番だったので取れた位置から仕掛けるっていう感じでした。前を取れて、カマされることもなく、脇本さんに出られたらなかなかチャンスはないと思うのでいいペースで(郡司が)踏んで行ってくれました。もう何が何でもっていう気持ちを背中から感じましたし、後ろについていて熱い気持ちを感じました。脇本さんが来るのが見えていて、外にフワッと浮いた状態になっていて(新山が)踏んでくるのも見えたので、そこで包まれてもと思って1コーナーで張りながら出かけていく感じになりました。前の郡司さんの思いだったり、3番手についている和田真久留さんの思いだったり、それ以外の同県の仲間の思いだったりを感じながら自分で精いっぱいできる走りで踏み切ろうと考えていました。ちょっと外線を外すような形になってしまって、真久留さんが内を締めてくれているのもわかった。隙があれば入ってくる選手も多いですし、いるのかなって。ゴール線目掛けてハンドルを投げてガシャンとなってよくわからなかったですけど、最後まで必死に走っただけでしたね。自分の力だけではもちろん獲れなかったですし、みんなの支えがあって、なおかつ競輪界のお客さんからも盛り立ててもらっているのがわかったのでそういう想いがあってつかみ取れたのかなって。(一番そばで支えてくれた師匠の高木隆弘に)本当に感謝の想いというか、ピストに乗れない頃から1から教えてもらって、師匠がいたから今の人生があるので、獲って欲しいと思っていたのは師匠だと思いますし、その思いにまず一つ応えられて安心しているのと、しっかり感謝の思いも伝えたい。
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決勝結果
石井貴子(千葉)が復活のGI制覇
2024年06月13日
■□ パールカップ<岸和田>決勝結果■□
【開催日】2024/06/13
号砲が鳴り吉村早耶香が周囲の様子を確認しながら誘導との距離を徐々に詰めるように追いかけていく。すると外から山原さくらが上昇して誘導の後ろに入る。山原、吉村の後ろは尾崎睦、當銘直美、奥井迪、石井貴子の順番に並び、柳原真緒は當銘の外で併走して周回を重ねる。打鐘で誘導が外れると、先頭の山原が押し出されるように徐々にペースを上げていくが奥井が4コーナーのくだりから猛スパート。奥井は1コーナーで前団をとらえ、最終バックを先頭で通過。追走したのは初手から追っていた石井。石井は4コーナーから外に持ち出して奥井を交わした。
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■□優勝者 石井貴子選手インタビュー■□
信じられなくて、何回も(頬を)つねっているんですけど、ちょっと痛いので(夢ではなくて)大丈夫そうです(笑)。(スタート位置は)ただ、ただ、恵まれました。7番車でのスタートなので、7番手と思いながらでしたが、まさか奥井選手の後ろになるとは。後方だったので、比較的、早めにレースが動くと思いながら、自分の持ち場でしっかりとって。併走になったり、ごちゃごちゃしても勝負権のあるところは渡さないと思っていました。1コーナーで3車併走になって接触したような感じもあったけど(奥井の後ろを)取りきれて良かったです。必死だったので、(ゴール後は)差せていてほしいなとビジョンを見ました。私を映してくれているな、と(ゴール後の)3コーナーを回っていました。(大怪我を経験して)骨が折れても、くっつくので大丈夫ですけど、心が折れてしまって、走れないと思った日もある。また、こんな日がくるなんて信じられないです。(競輪の神様はいましたか?)私が聞きたいです。(グランプリ出場を決めたが)G1の出場が初めてで、ここでグランプリのことを聞かれることはなかったので、過ごし方は違うと思う。ケガして今日までに大きな目標を立てるよりも、その日できることを精一杯に、がテーマ。その先もちょっとずつやっていければいいなと。足りないこと、できないこともたくさんあるし、ちょっと前より今できることをどうしたらいいかを考えながらやっています。
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決勝結果
単騎の阿部将大が強烈まくりで別線を粉砕して3度目のGIII制覇!!
2024年06月09日
■□ 万博協賛ミリオンナイトカップ<函館>決勝結果■□
【開催日】2024/06/09
4車ラインとなった大川剛が正攻法に構える。5番手に単騎の阿部将大が入り、酒井雄多-櫻井正孝のライン、後方に菊池岳仁が率いる関東勢となった。後方となった菊池は青板周回で上昇すると誘導員後位で大川と併走。それでも大川は怯むことなく、赤板で突っ張り、菊池を下げさせて隊列は鐘前では一本棒に戻る。ハイペースで大川が駆けると最終ホーム過ぎに番手の坂本貴史は車間を空けて間合いを取る。5番手に構えていた阿部は2コーナーからまくると、合わせて坂本も番手からまくり出る。阿部は一度は坂本に合わされるも外併走で耐えて直線で加速すると坂本を捕らえてゴールした。
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■□優勝者 阿部将大選手インタビュー■□
(大川は)4車だったので前受けなら引かないだろうと思ってスタートはあの位置でした。思った通りの展開になって良かった。仕掛けたときはどこまでいくのかと思って踏んだ。コーナーで坂本さんと合ってしまって、直線勝負に切り替えた。直線勝負ができるように脚を溜めた。2センターぐらいで出られるなと。あとは酒井さんがどれぐらい迫ってくるかなと思っていた。シリーズで4日間、全てまくりなので何とも言えない。準決勝も二次予選も自分が九州勢を連れていけなかったのは技量不足ですね。ラインを連れ込めることを意識していきたい。優勝できて良かった。GIとかで準決勝、決勝に乗れる選手になりたい。今回は小さいレースばかりだったので、もっと大きいレースをしていきたい。
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決勝結果
大矢崇弘が33万超えの特大配当を演出してGIII初制覇
2024年06月09日
■□ 大阪・関西万博協賛競輪<奈良>決勝結果■□
【開催日】2024/06/09
号砲とともに元砂勇雪が飛び出して、中井太祐を迎え入れて地元コンビが正攻法に構える。松岡辰泰が自ら中団の位置を取り、松川高大-三宅達也が続いて周回を重ね、その後ろに単騎の佐藤一伸、大矢崇弘が陣を取る。後ろ攻めとなった々木眞也は先輩の菅原大也を連れて青板周回のバック過ぎに誘導員を降ろして先頭に立つ。正攻法に構えていた中井は神奈川勢を見送り、後方の松岡の動きに注視する。最後方となった大矢はガラ空きの内へと潜り込み、地元勢の後ろにスイッチ。残り2周過ぎの1コーナーで車を外に持ち出した松岡が2コーナーの下りを使って一気に反撃を開始。中井は佐々木の隙を突いて内へと切り込み松岡の番手で粘る形に。松川は最終ホームで強引に中井を締め込み番手を死守したが、元砂が三宅を張った動きを見逃さなかった大矢が元砂を掬いながら最終1コーナーから車を外に持ち出し、力ずくでまくり上げる。中井との競りで脚力を消耗していた松川の上を乗り越えると、直線で中を迫る元砂を振り切って先頭でゴール線へと飛び込んだ。
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■□優勝者 大矢崇弘選手インタビュー■□
(S級初優勝がFIよりもGIIIになって)ちょっといいのかなって。これからもっと頑張らないとなっていう緊張感がありますね。プレッシャーもかかるかなって。昨日(準決)もそうですし、ここ最近は状態も良かったんですけど。でもまさかっていうのはありますね。(レースは)そんなに作戦は考えていなくて、前々にいこうと。内でも外でも空いたら行こうと思っていました。結構、残り1周で前の方にいられたので。脚にはきていたんですけど、とりあえず仕掛けようと。(最終)1コーナーぐらいから踏んでいってみながら。2コーナーからは覚悟を決めて踏んだんですけど。(最終1コーナーでは)まだ全開ではなかったです。(競輪祭の出場権を獲得できたがGIという舞台は)すごく遠いものだったんですけど、急に現実に高いものがきてしまったので頑張らないとなって。(今後の目標は)そんなに高い目標は言えないですけど、一戦一戦プライドを持って戦っていきたい。
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