古性優作が今年4度目のG3制覇を達成
2024年09月01日
■□ 万協 瑞峰立山賞争奪戦WT杯<富山>決勝結果■□
【開催日】2024/09/01
号砲とともに最内枠の守澤太志を差し置いて真っ先に飛び出したのは2番車の古性優作。石塚輪太郎を迎え入れてその後ろに井上昌己-香川雄介と続く。単騎の吉田拓矢は5番手の位置で周回を重ね、新山響平は6番手の位置でチャンスを窺う。正攻法に構えていた石塚輪太郎は青板周回から誘導員との車間を空けて何度も後ろの新山響平の様子を窺い、残り2周の赤板目掛けてカマシを狙った新山響平の気配を察知して目いっぱい踏み込む。古性優作は打鐘過ぎ3コーナーでひと振りしたが、それでも止まらない新山響平を最終1コーナーでもう一度張り、内へと差し込んでいた菅田壱道を動きを確認すると絶妙なタッチで外に飛ばす。最終2コーナーから守澤太志が自力に転じてまくりを狙ったが、その動きまでも冷静に把握していた古性が最終3コーナーで新山響平もろとも外に押し上げながら自力に転じて一気に踏み込みゴール線を駆け抜けた。
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■□優勝者 古性優作選手インタビュー■□
「スタートを取りに行って。ちょっと遅れたんですけど盛り返した感じで。もうとにかく輪太郎が強かったですね。迷いがなかったです。スピード域が難しくて、(新山は)ジャンで持っていかなくても止まるんじゃないかなっていう感じだったんですけど、もう一回伸びて行ったので。自分が下手でしたね。間合いが難しかったですね。輪太郎もまだ伸びていく感じでしたし。2人とも強かったです。(最終1コーナー付近で)新山君が止まって菅田さんがすぐに内から来たので。(自分の)スピードを落として、菅田さんのスピードを殺すように。あとは吉田君が来るかなって思っていたんですけど、守澤さんが来ていたのが見えていたので。新山さんも張れて行きそうな挙動でしたけど、(石塚と新山の)中から行って持っていけば、守澤さんも張れていくかなって。全部見えていましたね。あんだけ輪太郎が頑張ってくれていましたし、(番手から出ることは)心苦しかったんですけど。思いっきり踏ませてもらいました。今シリーズは輪太郎君がすごい頑張ってくれて。自分だけの力じゃ苦しいなっていう感じだったんですけど。一緒に走って(気持ち的に)上がってくるものもありましたし、そのおかげで優勝できたのかなって思います。自分が(ラインの)先頭で走るときは自分のテンションでしか走れないですけど、輪太郎が気合が入っていましたし、そういうレースを見せてくれていたので、自分も上がらせてもらいました。(オールスター競輪は)ほんまにファン投票1位に選んでいただいて、(結果を出すことは)自分のためだけじゃなくて。最後は自分のためなんですけど。もうひとつプラスアルファとして。ファンの方の期待に応えたいなっていう気持ちで。(今シリーズはオールスター競輪の疲れや、精神的な疲れもあったため)自分のためだけじゃ頑張れなかったですね。とにかく練習して。ほんまの意味での強さを手に入れたいですね」
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