年別獲得賞金1位選手から考察

2024年02月22日

 平成の終わりから令和にかけて賞金王争ってるのは鈴木圭一郎と青山周平の2名のみ。令和の年号は6年目に突入。令和4年の賞金1位は鈴木圭一郎だったが、昨年は青山周平がトップの座を奪い返した。これで令和に入って4度目の賞金王と勢いは止まらない。

 賞金王を獲るのは並大抵のことではない。SG優勝は無論のこと、開催・天候・ハンデに関係なく常に後半(準決・優勝戦)のレースに進まなければならず、さらに濡れ走路も克服しないと上位には行けないということだ。

 昭和~平成にかけては『ミスターオート・飯塚将光』、『船橋四天王・島田信廣』の名前が多々挙がる。かつての船橋オートを常に牽引してきた選手。平成元年は飯塚将光の賞金王で幕を開けた。意外なのは『セアの申し子・片平巧』が平成6年と7年の2度しか賞金王獲ってない事実。その片平巧と同じ誕生日(6月14日)の『絶対王者・高橋貢』は平成9年に賞金王となってから7度の栄冠をものにし、オート史上最高獲得賞金額1億4812万4255円(平成16年)を樹立。これはいまだに破られてない。

 川口オートでは広瀬登喜夫(森且行の師匠)が昭和44年に賞金王となり、阿部光雄や且元滋紀らが続く。驚くべきは昭和51年に1度だけ賞金王になっている『弾丸ミッキー・篠崎実』が現在も記念レースで活躍しており、まことに頭が下がる。御年75歳なのに...。他には平成15年に久門徹、18年に田中茂、19年に山田真弘、22年に有吉辰也がそれぞれ1度。ちなみに記録が残ってる初代の賞金王は昭和41年の稲垣国光。

 青山周平・鈴木圭一郎の2強へ割って入る選手が早く出てきて欲しい。それが、オートレースの未来を明るくすることは間違いない。

(文/中村)

 

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