古性優作が今年3度目の記念制覇
2024年05月20日
■□ 能登半島支援・五稜郭杯争奪戦<函館>決勝結果■□
【開催日】2024/05/19
号砲と共に三谷竜生が飛び出すと、古性優作を迎え入れて近畿ラインが正攻法に構える。中団には岩津裕介-棚橋勉の岡山コンビが入り、松井宏佑は6番手に構えて郡司浩平-佐藤慎太郎がその後ろに続く。単騎の小倉竜二が最後方となって周回を重ねる。中団に構えた岩津が不気味に車間を空けたが、赤板過ぎの1コーナー付近から松井が一気に前団を叩きにいくも、出切った所でペースを緩めると、正攻法に構えていた古性が番手に飛び付いて郡司と激しくもつれる。三谷が佐藤を押し上げたところでその外にいた小倉竜二が落車するアクシデントに。2番手、3番手がもつれたまま残り1周のホームを通過。松井が懸命に逃げ切りを狙うも、最終2コーナーで番手を取り切った古性が車間を空けながら松井との間合いを取って最終4コーナーから一気に踏み込んで1着でゴール線を駆け抜けた。
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■□優勝者 古性優作選手インタビュー■□
「前を取れたら取れたで、車番的に後ろ攻めになると思っていたので。(三谷)竜生さんが早くて良かった。松井君が来るのが遅かったですし、自分の横で緩めたのでそこでスピードが合った。(郡司と併走になったが)必要最低限の動きでその位置を確保することを考えた。大きい動きで取るのではなく、技術で取りたかったので、重心の位置を考えながらでした。(2番手を取り切ってからは)岩津さんもバックで仕掛けてきたのが見えたし、(松井の番手から)踏んだら3人で決まるかなって思ったけど、竜生さんは見えていなかった。そこは自分の力不足です。(シリーズ振り返って)今回はしっかりトレーニングをした分、筋肉痛も残っていたし、2日目から徐々に筋肉痛はなくなっていった。また帰ってからしっかり疲労をためたいと思う。(高松宮記念杯までは)思い切りトレーニングして、獲ることを目標にするのではなく通過点にしたい。(3連覇がかかるが)当たり前にしたいです。G1を一個なら今のままでも獲れると思うけど、複数を普通に当たり前に取りたい。その為には相当レベルアップしないとダメだと思う」
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決勝結果
戦況を見極めて自力に転じた深谷知広が20回目のGIII制覇
2024年05月14日
■□ 大楠賞争奪戦<武雄>決勝結果■□
【開催日】2024/05/14
号砲とともに8番車の阿部力也が勢いよく飛び出して根田空史-深谷知広を迎え入れて、その後ろに大槻寛徳が付けて4車ラインが正攻法に構える。後ろが地元の山田英明と稲川翔で競りとなった清水裕友が車番を生かして中団取りに成功し、浅井康太に任されていた志田龍星が8番手で周回を重ねる。青板周回から早くも上昇していった志田が誘導員を降ろして先頭にたったが、清水が間髪を入れず叩きに出て、番手を手に入れた稲川と2車で出切る。後方ではぐれてしまった山田は根田の番手で深谷と併走する流れとなり、打鐘4コーナーから巻き返した根田の駆け出しに遅れ気味になっていた深谷は最終1コーナーでは追いつくと、別線に抵抗されて減速し始めた根田の上を最終2コーナーから自ら踏み込む。最終ホームで清水の番手を奪い返していた山田は、深谷のまくりに対応できない。逃げる清水を最終2センターでのみ込んだ深谷がそのままゴール線を駆け抜けて阿部を1車身半差で振り切った。
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■□優勝者 深谷知広選手インタビュー■□
(根田との並びの前後は)自分が前にいくつもりもあったんですけど、バック数だったり普段の走り方だったり含めて後ろになりました。(打鐘付近で山田が内から潜り込んできたが)その1車を見失っていて、少し対応が遅れてしまったんですけど。外を踏みながらって感じでしたけど、その中で内へ行ってくれたので。でもそこは甘かったですね。(根田は)行き切るかなっていうような感覚だったので、安心してついていたんですけど。止まった時に外に差し込んでいたので、遠回りにはなってしまったんですけど、なんとか超えられてよかったです。根田さんの頑張りのおかげでいい位置まで前に運んで行ってもらえました。次に根田さんと一緒のときは一緒に確定板に乗れるように。自分が前でも後ろでも。S班として優勝がなかったことは気になっていたので嬉しいですけど、その先にもっと必要な優勝があると思うので。そこに向けて練習していきたい。ダービーに向けていた気持ちだったりが遅れて出たと思うんですけど、そこのズレは修正だったりしてG1にピークを持っていけるように。
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決勝結果
夢を叶えた平原康多がダービー王
2024年05月05日
■□ 日本選手権競輪<いわき平>決勝結果■□
【開催日】2024/05/05
スタートは武藤龍生が取り、吉田拓矢-平原康多-武藤が正攻法に構える。4番手からは古性優作、清水裕友、山口拳矢の単騎の3名の順番になり、小林泰正-諸橋愛の上越勢が7番手で、岩本俊介は最後方からレースを進めた。小林が青板のバックで上昇すると、古性が中団から合わせて出て誘導を外す。小林が先行態勢に入り、古性、清水、山口の単騎3名が上越勢を追走。吉田は6番手の位置まで車を下げると、最終ホーム前から一気のスパート。小林を2コーナー付近で捕らえてライン3車で出切る。吉田をマークの平原が4コーナーから絶好の展開を生かして抜け出した。
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■□優勝者 平原康多選手インタビュー■□
「本当に20年以上やってきて、どんなに絶好調でも勝つことができなかった大会だったので。まさか大ケガから復調途上っていう段階で戦って優勝することができたのは、本当に、家族の支えだったり、ファンの支えだったり、練習仲間の支えだったり、今回一緒に戦ってくれた仲間の支えに尽きます。信じられない気持ちでゴール後を周っていて、(武藤)龍生が声をかけてくれて現実に戻ったような感じでしたね。もう(吉田)拓矢が一番強いって信じていたので、どんな状況で、どの位置に引いても力でねじ伏せてくれると思っていました。赤板からジャンあたりの単騎の人の動きを拓矢がどうするのか見ていて、ガシャガシャやっていたんで、どこで引くのかっていうのを待っていた感じですけど、もう一回踏める態勢に入ればどっからでもいっちゃうなって思っていました。(3人で出切ってからは)もうあそこをまくってこれる人っていうのはちょっといないだろうなっていうスピードだった。あとはもうゴール前勝負で拓矢のタレ具合とか伸び具合を判断しながら自分が踏んだ感じですね。車間を詰めながら。あの距離なら拓矢も押し切れる距離だと思ったので、最後は龍生と3人の勝負だなって感じていました。脇本(雄太)がでてきて、競輪界がスピード競輪になって。それを何年も追いかけてきたんですけど、それで体を壊した部分もあるし、落車でぶっ壊した部分もある。そういうのを含めて、もともとの自分を取り戻せた一年だったのかなっていう風に今は感じていますね。(これで全冠制覇まで残りオールスター競輪1つとなったが)自分の中では本当に日本選手権を獲るっていうのが一番の夢だったので。いまはグランドスラムがどうこうっていうのは考えられないですね。去年、左足が股関節から壊れてしまったので、脚力がもう少し戻れば、もう少し戦えるんじゃないかなって思っています」
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決勝結果
児玉碧衣が快速まくりで地元GIを制す
2024年04月29日
■□ オールガールズクラシック<久留米>決勝結果■□
【開催日】2024/04/28
号砲が鳴っても互いに見合ったスタート。過度なけん制が続くなか、小林莉子が押し出されるように誘導員を追いかける。先頭から小林、尾崎睦、柳原真緒、児玉碧衣、吉川美穂、野口諭実可、久米詩で周回し、赤板でようやく小林が誘導員に追い付く。後方から上昇した久米が児玉の外でくさびを打ちながら4番手に入り、打鐘の合図を迎える。ペースが上がらないまま、最終ホームからは先頭の小林が腹をくくって先行策。追い上げた久米が2番手に入り、3番手に尾崎睦。5番手にいた児玉碧衣だったが、最終2コーナーから一気に仕掛けると、先まくりに出た久米と尾崎の更に外を瞬く間に乗り越えてゴール線を一番に駆け抜けた。
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■□優勝者 児玉碧衣選手インタビュー■□
お客さんの声援が、本当に競輪人生で一番なんじゃないかってくらいすごくて、それがすごく力になりました。地元でグランプリを決められたのが、本当に嬉しいです。あそこまでけん制が入るとは思わなくて、我慢比べになったんですけど、(小林)莉子さんが追ってくれて。あのあたりは冷静に周りを見れたと思います。久米さんが上がってきて、下げる形にはなったんですけど。カマシも頭には入れていたけど、後ろに(吉川)美穂さんがいて、連日伸びていたし抜かれるのが頭にあった。まくり勝負に切り替えました。連日体が動いていたし、今日(最終日)もローラーから調子が良かった。あとは、自信を持って走るだけだなと。賞金ランキングも下の方だったし、GIを獲りたい欲が出て、プレッシャーもありました。本当に声援が力になって、緊張がほぐれて1着が取れたと思います。
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決勝結果
眞杉匠がGI初制覇した思い出のバンクでS班として初V
2024年04月23日
■□ ゴールド・ウイング賞<西武園>決勝結果■□
【開催日】2024/04/23
スタートは地元勢が出なかったことで、深谷知広が出て稲川翔が後ろに付く。その後ろに眞杉匠-坂井洋の栃木勢、黒沢征治を先頭に5車ラインを形成した地元勢は後ろ攻めとなった。黒沢は青板周回のバックで上昇開始すると、赤板周回に入り誘導が退避すると同時に一気にペースを上げる。深谷は下げて6番手、栃木勢が後方の形で隊列一本棒になると打鐘の合図。全開で踏む黒沢の番手で車間を空けていた森田優弥は最終1コーナーから番手まくりを敢行。中団の深谷は2コーナーから仕掛けると、武藤龍生、平原康多と次々にブロックしてくるがこらえて4コーナーで鋭く伸びる。しかし、後方に置かれていた眞杉が3コーナーから大外を勢いよくまくり上げると、直線に入って深谷を交わしてゴール線を一番に迎えた。
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■□優勝者 眞杉匠選手インタビュー■□
(昨年のオールスターを優勝したときと同じ舞台に立ち)ケガが続いていたのでどうなっちゃうんだろというのがあったので、勝てて自信になります。よくなってきたところで落車して、自転車も壊れてしまって新車にしたが、日に日によくなってきたのでダービーでも戦えるかな。(レースを振り返り)地元勢が全ツッパだと思っていた。車番が悪いから突っ張られると考えていたので。前だと飛び付きになってしまうし、中団からと。(地元勢の上昇には)付いていっても(深谷と)6、7番手で併走しても仕方ないので。車間を空けながら詰めるようにいきました。ごちゃついているのもわかったし、遠回りになっても外をいってよかったです。(ダービーに向けて)とりあえず優勝できたし、毎日の調整でちょっとずつ良くなってくれれば。前回は準決で負けたし、ウィナーズでも落車していたから、これで流れが良くなってくれますね。
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