【中央馬】
◇ホッコータルマエ……3歳秋のレパードSで重賞初制覇。JCダートでニホンピロアワーズの0秒7差3着となり、ダートグレード戦線における確固たる地位を築いた。当初から注目されていたわけではなく、一戦ごとに進境を見せるといった感じだっただけに、今年に入っての佐賀記念、名古屋大賞典、アンタレスS、かしわ記念、帝王賞と中公問わずの重賞5連勝がさらに魅力を増す。好位からの安定した取り口でここも好勝負必至だ。
◇ソリタリーキング……JBCクラシック3連覇を達成したヴァーミリアンを兄に持つ。東海S、日本テレビ盃など3連勝で臨んだ昨年は4着に敗れた。その後、JCダート13着など勝ち星から遠ざかっていたが、2走前にマーキュリーCを勝ち、前哨戦の日本テレビ盃クビ差2着と、昨年ほどではないにしても、上向きを感じながら大一番に臨む。今年こそは。
◇ハタノヴァンクール……3歳になってダート路線に照準を定めると、4連勝でジャパンダートダービーを制す。一旦は古馬の壁に当たったが、暮れの東京大賞典をローマンレジェンドの0秒1差2着でメドをつけると、明けた川崎記念ではワンダーアキュート以下を抑え込み古馬Jpn1も制した。その後も重賞路線を歩み、成長がうかがえる走りを披露している。コースを経験した強みを生かしたい。
◇クリソライト……デビューしてから(4500)とオール連対。ソラを使うのか惜敗の2着が多かったが、最後までまじめに走ったときは強いのひと言。かなりの能力の持ち主であるのは間違いない。ジャパンダートダービーで地方の馬場もこなしたし、距離も気にしなくてよさそう。あとは古馬一線級と対峙してどうかということになる。
◇ワンダーアキュート……3歳夏から一線級で活躍し、これまで獲ったタイトルは昨年のJBCクラシックをはじめシリウスS、武蔵野S、東海S、日本テレビ盃の5つ。それ以外にもJCダートやフェブラリーS、東京大賞典や川崎記念、帝王賞などで惜しい競馬をしており、この中では実績最上位だ。どんな競馬でもできるレース巧者。連覇であらためて歴史に名を刻む。
【地方馬】
◇タートルベイ……中央オープンで頭打ちとみるや、5歳秋に金沢へ移籍。立て続けに重賞を制し、中日杯では当時のbP・ジャングルスマイルをも破ってみせた。ただ、その後移った南関東ではいいところを見せられず、金沢に戻ってもナムラダイキチはもちろん、ジャングルスマイルにも苦戦を強いられ、近走はサミットストーンに完敗。前走以上に相手が強くなってはいかんともし難い。
◇ジャングルスマイル……中央未勝利を勝ち上がれず、3歳秋に当地へやってくると、連勝連勝で一気に金沢の頂点に上り詰める。4歳秋には白山大賞典で2着し、その名を全国に知らしめた。が、ナムラダイキチが台頭するとbPの座を明け渡し、白山大賞典も4、7、6着と年々存在感が薄れつつある。今シーズンも数字自体はいいのだが、強敵不在ゆえの印象は否めず…。
◇ハリマノワタリドリ……中央ではダート1800mがメイン。5歳2月に2勝目を挙げて1000万で2年ちょっと走ったが、3勝目は遠く、今年の7月に高知へ。当初はそれほどでもなかったが、イヌワシ賞で3着に踏ん張り、2走前にはグランシュヴァリエを破って地元重賞勝ち。だが、前走を見るとダートグレードではまだまだ厳しそうである。
◇サイモンロード……今年に入って地元の梅見月杯、東海桜花賞を圧勝し、名古屋bPの座を確立。名古屋大賞典は2秒3差の4着だったが、かきつばた記念では0秒4差の3着と見せ場を作り、条件次第ではダートグレードでも、というところを見せている。ブランク明けで出遅れ、強引な競馬になった前走は度外視でき、叩いた上積みは必至。距離も問題ない。が、現状で強敵相手に好走するには逃げが条件? ここでその形に持ち込めるかどうか。
◇ハイパーフォルテ……2、3歳時は地元でも屈指の存在で、兵庫ダービーを制している。その後はたまにA1を勝ったり、重賞の楠賞を勝ってはいるが、相手に恵まれた面は否めず、期待ほどの活躍とは言えない。地元でそんな状況だけに、久々の遠征競馬、ましてやここに入ると、さすがに見劣りは否めない。
◇ドリームマジシャン……中央1000万で足踏みとなり、笠松へ。直前で芝ながらコンマ差の競馬をしていたし、仕上がりもよかっただけに、ひそかに期待していた前走だったが、強敵マークで見事に抜け出した。ただ、そのタイガースラムの物差しだけではここで通用するとは言えない。ただ、地方のダートに適性は見せた。爪跡は残したい。
◇グランシュヴァリエ……高知を代表する馬であり、これまでにも数々のダートグレードや地方交流重賞を経験。2010年の南部杯3着など、掲示板に載ったことも何度かある。が、それも年を重ねるにつれ、見られなくなっているのも事実。前走なんかはしんがり負けだった。吉原騎手を配してきたが、どこまで…。
【レース見解】
昨年の覇者ワンダーアキュートもまだまだ元気だが、ここは今年の上半期で一気に頂点に立った4歳ホッコータルマエの充実度を支持する。前々の競馬も板についてきたソリタリーキングは昨年以上(2秒2差4着)を目指し、ハタノヴァンクールもコース経験を生かしてくるが、不気味さという点では3歳クリソライト。初の古馬戦がJpn1と決して楽な条件ではないが、過去にフリオーソやサクセスブロッケンが同じようなローテで2着に来ているだけに注意は必要だ。今年、中〜長距離のダートグレード競走で馬券になった地方馬はいない。ことJpn1においてはフリオーソ級の力が求められる。この地方馬の顔ぶれでは…。JRA5頭の競馬とみていいだろう。
◎ホッコータルマエ
○ワンダーアキュート
▲クリソライト
△ソリタリーキング
×ハタノヴァンクール
(文/全国公営競馬専門紙協会事務局)
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