39期生 デビューその後

2026年06月26日

 
 現在、最も若い期である39期生はデビューしてから約半年を経過しました。選手になってからどのような思いを持っているのか何名かに聞いてみました。
 
 デビューしてからここまで振り返ってみてどうですか?
 廿樂歩(伊勢崎所属)「そうですね、ブチはそこそこなんですけど、雨がけっこう苦手で...。スタートから雨はすごく空回ったりして、すごく乗りにくくて。まだつかめていないので勉強したいですね。元々、バイクが大好きでバイクの選手になりたいという思いがあったので、オートレーサーになれて良かったです」
 廿樂選手は6月23日の川口で初優出。結果は4着でしたが、4周半は先頭を走り、能力が徐々に開花しています。
 
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 ↑廿樂歩選手
 
 落合春翔(川口所属)「さっきの1着(6月18日)取れたのも、今年の2月以来なので、ホッとする気持ちもあるけど、最近は晴れでアタマが取れていないので...。晴れのコースが安定していないので、そこが課題です。スタートはあまり気になっていないです。(レーサーになってみて、それまでとの違いはありますか?)最近は家で昔乗っていたポケバイの動画を見ているんですけど、今は違うバイクを乗っているので、昔こんなんだったんだなって改めて実感しています。(当面の目標?)着を残せるようにしたいです。オートレースは楽しいです」
 落合選手は6月20日の川口開催で、同期の中で優出一番乗り。結果は準優勝で、養成所優秀賞を受賞した前評判に違わぬ活躍を見せています。
 
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 ↑落合春翔選手
 
 阿部優美(伊勢崎所属)「難しいなって思います。オートレースが。でも、楽しめていると思います。オートレーサになろうと思ったのは、中学3年生の時にたまたまオートレースを見にいって、『うわ~、これだ!』って思いました。迫力がありましたし、ビビッと来ました。それで、一目見てなろうって決めました。16才から受けて、4回目で合格しました。36期から受けたので、そこから37、38、39期でやっと受かりました。途中で心折れそうになりましたよ。何回も折れて、もう楽になりたいなとか思ったんですけど、オートレーサーになれないくらいなら生きていてもしょうがないってくらいになっていたので、それ以外には考えたくなくて、なら、頑張ろうと思って何回も受けて、トレーニングとかもすっごいやりました。合格通知が来た時は夢みたいでした。ずっと不合格通知だったので、やっと報われたなと思いました。養成所で初めてオートレースの競走車に乗った時は『なんだこれ!?』って思いました。全ての選手をすごい尊敬します。ファンの時は舐めていたわけじゃないんですけど、自分の想像をはるかに超える難しさだったので、すごいなって思いました。全くバイクは乗っていなかったですけど、その方が変なクセがないのでいいのかもしれないです。初めて走行練習をした時は幸せでした。6年以上、ファン側で見ていて、全場に行ったり、飛び回っていてオートレース漬けの毎日だったので、内側にいる今は不思議な感じです。早川選手(伊勢崎29期・早川清太郎)がすごく好きで応援していました。走りがもう、魅力的でしたね。(課題は?)課題しかなさすぎて、大変なんです。一番はもっと突っ込むことなんですけど、突っ込んで曲がって、すぐ滑らせちゃうので、滑らせないように走るのも心がけています。初勝利は、完全に周りの人のおかげなので...。車を良くしてもらって、うまく乗りこなせている感じはなかったんですけど、車が進んでいたので、私の実力じゃなくて、みなさんのおかげがあっての勝利だったので、まだまだダメです。納得はあまりしていないです。練習して、怪我なくいきたいです」
 オートレーサーになるために何度も試験を受け、見事に念願を叶えました。芯の強さを感じさせてくれる選手になることでしょう。
 
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 ↑阿部優美選手
 
 九門結衣(川口所属)「まず、社会人が初めてだったので、人として学ぶことが多かったなあって思います。オートレースもそうですけど、社会人の大変なところとか。バイトもやったことがなくて、高校も止めてきたので、本当に社会人が分からなくて...。学生生活とは全然違うので...。これが一番大変でした。ただ、師匠(川口28期・武藤博臣)を含めて周りの方が優しいのでありがたいです。やっと社会人に慣れてきて、徐々にタイムも上がってきているのかなって思います。心に余裕ができてきたのかなって。(課題は?)『2級車はコース取り』って言うので、ちゃんとしたコースを走って、ちゃんとレースができるようにしたいです。抜かれてばかりじゃレースにならないので、自分のコースをいけるようになれたらいいなって。武藤さんが2級車の時にむちゃくちゃ速かったので、その動画を見せてもらったりしています。その時の映像のDVDを見てるんですけど、まあ、そんなにうまくは走れないです(笑)。でも、その辺を意識して取り組みたいです」
 学生からいきなりオートレースの世界へ。独特な業界での急激な環境の変化に本人も最初は戸惑ったようですが、少しずつ慣れてきたことにより走りの向上にもつながってきた様子です。
 
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 ↑九門結衣選手
 
 4者4様ではありますが、これからの成長を見届けていきたいです。
 
文/高橋

 

2026年4月を振り返る

2026年06月19日

 オートレース2026年度の第1節目を制したのは丹村飛竜。ハイペースで逃げた角翔太郎を最終6周回3コーナーで捕えた勝負強さと、SGタイトル2冠(当時)の佐藤励を地元代表として破った点において、価値ある1勝となった。


 2026年度上期の全国ランキングにおいて3期連続・通算12度目のS1となった青山周平は、4月2日に開幕した伊勢崎デイレース3日制から新年度を始動した。この節は一般開催ながら、青山周と鈴木圭一郎の対戦が優勝戦で見られそうだと注目されて、じじつ両者とも予選~準決勝戦に連勝し、優勝戦で全勝対決が実現した。結果は、鈴木圭と鈴木宏の浜松32期強豪コンビを、地元の青山周が後ろから捌いて完勝。全国ナンバー1の面目躍如となった。


 上旬には飯塚ナイター最終日とミッドナイト初日が接している連続開催が実施された。ナイターの方は4年半ぶり3度目の優勝を決めた稲川聖也と金子大輔が1着・2着に入り、今期の地元ランキングトップとして優勝請負人の立場であった篠原睦は3着に敗退。だが篠原は次のミッドナイトを4戦全勝の完全V。前節の無念を見事に晴らすと、勢いに乗って翌週17日の飯塚ミッドナイトも連続で制してみせた。


 12日には山陽デイレースで『G1令和グランドチャンピオンカップ』優勝戦がおこなわれて、長田稚也がこの年3度目のG1制覇を果たした。このレースで特筆すべきは、これがデビュー18度目、グレード6度目の優出であった松尾彩が準優勝したことだ。実はまだ初優勝すらしていないのに、鈴木圭・鈴木宏・伊藤信といった超級レーサーを浴びせたのは、ゴールは2着であっても快挙と称えられて良いだろう。


 13日の川口ナイトレースでは信沢綾乃が通算7度目の優出で初優勝。19日の浜松デイレースは森下輝が通算5度目のV。23日の山陽デイレースは丹下昂紀がおよそ2年ぶり2度目のV。この節との連続開催になった26日のミッドナイトは古谷匠が初優出で初優勝。若い期が続々と台頭するムーブが起きた。


 4月24日~29日の飯塚ナイターでは『第45回オールスター』が開催された。濡れ走路のもと0mオープン戦でおこなわれた優勝戦は、スタート先行した青山周平を1周で捌いた佐藤励が、ゴール前の大逆転劇でSG初制覇した前年大会からの2連覇を達成した。


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《SGオールスターを2連覇した佐藤励》


【当月の優勝選手】
3日 山 陽 丹村飛竜

4日 伊勢崎 青山周平

7日 川 口 永井大介
   飯 塚 稲川聖也


10日 飯 塚 篠原睦

12日 山 陽 長田稚也

13日 川 口 信沢綾乃

15日 伊勢崎 早川清太郎

17日 飯 塚 篠原睦

19日 浜 松 森下輝

20日 川 口 中村雅人

23日 川 口 岩田裕臣
    山 陽 丹下昂紀

26日 山 陽 古谷匠

27日 浜 松 岩科鮮太

29日 飯 塚 佐藤励


 文/鈴木

 

新記録を塗り替え続ける男

2026年06月12日

 
 
 ミスター新記録メーカーがまたまた快挙を達成した。
 
 6月4日、浜松オート第12レースでの事だった。鈴木圭一郎が勝利し、史上35人目の通算1000勝を決めた。これはデビュー最速、更に最年少での達成となり、新たな記録として刻まれた。
 
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  ↑ 1級車に乗り換わった頃の鈴木圭一郎
 
 これまでのデビュー最短記録は青山周平で、デビューしてから14年と83日だったが、鈴木圭一郎はデビュー後12年と335日で1000勝に到達しており、青山周平の記録をおよそ1年短縮した。
 
 この記録に鈴木圭一郎は「今は2回乗り出走や斡旋日数が増えているのもあり、素直には喜べない部分はあります。自分より前に達成された方々のほうが、素晴らしい記録だと思っています」と謙遜していたが、1走1走大事に、全力で駆け抜けた結果でもあるので、十分誇れる記録だといえる。もちろん、それには本人の走りの素質や整備に取り組む真剣かつ、まじめな姿勢がなせる業だ。胸を張って大威張りしていいだろう。
 
 ちなみに、これまでの1000勝の最年少記録は、田代祐一(元オートレーサー)。38歳と315日で達成していたが、鈴木圭一郎は31歳と186日で決めている。それまでの記録を約7歳も更新している。田代祐一といえば、伊勢崎を代表するスーパーレーサーだった。走りの特徴としては常に全力投球、全力突っ込みで、どんな状況のレースであっても勝利を目指して突き進むタイプ。ファンとしては車券が当たっても当たらなくても納得できてしまうレーススタイルであった。(つまり、頑張って走っている様子がひしひしと伝わるので、車券が外れても自分の気持ちを整理できてしまう。)特に、最終周回の3コーナーで前を走る車のインに向けたら必ず突っ込んでくれていた。
 
 田代祐一と鈴木圭一郎がデビューしたのはほぼ同じ歳だが、その田代祐一の記録を大幅に更新した鈴木圭一郎はやはりグレートレーサーといえる。
 
 現在、鈴木圭一郎はまだ31歳。これからのレーサー人生にはたっぷりの時間がある。1000勝達成は一つの通過点でしかないはずで「これで終わりではないので、今後も1走1走を妥協せずに1500勝や2000勝を目指したい。それを達成した時に、自分の中で素晴らしい記録だと思えるのかなと思います。これからも目の前の1走をしっかり走ります」と将来を見据えている。
 
 現時点(2026年6月10日)での通算最多勝利記録は高橋貢で1724勝。鈴木圭一郎がこの記録に近づくまでにはまだまだレースを重ねなければならないが、31歳の鈴木圭一郎が今のポテンシャルを保ちつつ、大きな怪我などで戦線離脱をする状況がなければ、いずれは到達できる数字になるのではないだろうか。更には、前人未到の2000勝まで数字を伸ばしていくのではないだろうかと大きな期待を抱かずにはいられない。
 
文/高橋

 

選手になるための通過点

2026年06月05日

 
 オートレースの選手を目指す人にとって絶対に通らなければならない門がいくつかある。その一つがオートレース選手養成所。その前にそこへ入所するための試験を受けなければならない。
 
 そして最近、オートレース第41期選手候補生の募集の知らせがあった。
 
 応募受付期間は2026年7月1日の午後3時から2026年8月31日の午後3時まで。ちなみにこれは一般受験で、特例受験は10月31日の午後3時までで、一般受験より応募受付期間が長い。応募するための資格はいくつかある。
 
 
 まず(1)。2026年7月1日現在で満16歳以上であること。
 これは日本では中学まで義務教育のため、それ以下の人は応募ができないということだろう。
 
 (2)中学以上の学力を有する者。
 
 (3)運転免許証を有する者。
 自動車を運転する機会がない人にとっては一見、ハードルが高いようにも思えるが、運転免許証なら何でもよく、原付免許でも可とされている。何の運転免許を持っていない人でも、原付免許であれば免許センターに行って試験に受かりさえすれば一日で取得できるので、要件に達するまでにそこまで大変なものではない。
 
 (4)体重60キログラム以下の者。
 元々、体重が軽い人にとっては何の問題もない条件だが、身長の高い人や、体重が多い人にとっては、なかなか容易ではない要件。しかし、選手になりたい気持ちが強ければ乗り越えられなくない数字だろう。
 
 (5)両眼とも裸眼視力0・6以上、又は矯正視力1.0以上で、色覚が正常である者。
 数年前までは裸眼視力で一定以上の数値が求められていたが、矯正視力でも可能になった点は大きい。つまり、眼鏡やコンタクトレンズを付けた状態で1・0以上あればよいのだから、大幅な条件緩和となった。以前は視力の要件で試験さえ受けられなかった人も多かったことだろう。
 
 (6)公営競技関係法規の規定に違反して、罰金以上の刑に処せられていない者。拘禁刑に処せられていない者。などがある。
 
 以前と比べたら、だいぶ応募資格がやさしくなっているが、更にオートレース選手を目指しやすくなった項目がある。それは選手養成所に入ってからの養成費用が無償になっている点だ。以前は養成所に入るために一定の金額を持参しなければならなかったが、無償となるとそのハードルはぐっと下がる。誰にでも門戸が開かれている。
 
 【リリース】オートレース第41期選手候補生の募集について.jpg
 
 なお、応募方法についてはオートレースの公式サイトの応募フォームから必要事項を記入することとなる。
 
 また、オートレース選手を目指す人や、受験を検討している人には受験相談会が開かれることになっている。
 
 6月27日から28日までは、取手競輪場で10時から16時頃まで
 7月4日は、山陽オートレース場で10時から16時頃まで
 7月18日から19日までは、川口オートレース場で14時から19時頃まで
 8月1日から2日までは、浜松オートレース場で10時から16時頃まで
 8月4日から5日までは、飯塚オートレース場で10時から16時頃まで
 8月11日から12日までは、伊勢崎オートレース場で14時から19時頃まで、となっている。
 
 オートレース選手になろうかどうか迷っている人や、気になっている人は参加してみてはどうだろうか。
 
文/高橋

 

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