ハンデ位置の有利・不利

2025年09月12日

川口オート航空写真.jpg


 オートレースを予想するうえで、5割以上を占めると言われるのが「スタート展開」


 試走タイムが良くてもスタートが遅く、後ろに叩かれていては車券絡みは困難になります。


 選手のスタートの巧拙はオートレースオフィシャルHPや専門紙などで、覚えていくしかないのですが、オートレーサーはデビューして5年程度も経過すれば、スタート力は大体定まってきます。その中でも「特にスタートが速い選手」と「特にスタートが遅い選手」は比較的早く覚えられると思いますのでまずは選手の巧拙をチェックしてください。


 ハンデラインによって「叩きやすい」「叩かれやすい」ラインがありますが、まずは基本的なハンデの並び方を解説いたします。


 0ハン~40m線は各ハンデラインの中央の点を基準として、2車以上だと点を挟んで配置されます。
 50m線~110m線は、コーナーの回りしろを考慮されて、各ハンデラインの外から2m間隔で配置されます。


 0ハン~30m線は大時計が近いため、タイミングを攻められますが、40mより後ろは大時計の針が視認しづらくなるため、タイミングは攻めづらくなります。(0.20以上になりやすい)

 
■0ハンと10m線の場合

 0ハンのラインはコースに対し垂直にひかれており、10m線以降は斜め放射線状に線がひかれているため、10m線~20m線よりは角度的に微妙に距離があります。
 実際は0ハンは1コーナーまでの距離が短いため、勢いが付きづらいというデメリットはあるものの、基本的に「0ハン~10m線はスタートで叩きにくい」、と言える。

 ただし、0ハンが2級車で10m線が1級車の場合は、2級車はパワーがないため、やや叩かれやすくなる。

■20m線~30m線の場合

 ちょうど4コーナーにかかる位置で、角度的に一番前を叩きやすいといわれている。特に30m線に3~4台並んだ時の最内枠は、20m線の選手を叩きやすい。

■40m線~50m線の場合

 前述したが、0ハン~40m線まではハンデラインの中央に配置されるが、50m線以降はハンデラインの外から配置されるため、「40m線~50m線」のここが一番距離が離れる。よって最も「前を叩きにくい」ハンデ位置となる。

■50m線~60m線、60m線~70m線の場合

 大時計から遠いため、スタートタイミングは攻めづらいですが、ハンデライン自体の感覚はあまり遠くなく、スタート巧者にとっては「叩きやすい」位置と言える。

■70m線~80m線

 距離的には50m線~60m線、60m線~70m線と変わらないが、80m線からのスタートは、一度コーナーを曲がるためにグリップを緩める必要があり、前を「叩きにくい」位置となる。また、一度グリップを緩める事により、前と5~10m離され、実質的には85~90mのハンデを背負う事になり、そこから追い込む選手にとってはかなり過酷なハンデ位置といえる。最内枠は内線突破にも気をつけないといけない。


 以上の事を頭に入れて、試走タイムだけでない、スタート位置の展開を予想に入れると、穴車券をゲットできるかもしれません。


ハンデの図.jpg

文/金子

 

最新記事

月間アーカイブ