オートレースは個人戦? チーム戦?
2025年08月01日
優勝戦が終わった後、優勝者のウイニングランが行われる前の記念撮影に、同じ整備グループの選手が一緒に写って優勝を祝っているシーンが良く見られます。
優勝した選手も一人で勝ち取ったというより、普段から整備グループのバックアップもあっての優勝、と思っている人が多いと思います。
開催の最終日は、選手は自分のレースが終わると参加解除となり、帰宅して良いのですが、同じ整備グループの選手が優出している時は最終レースまで残っていて、優勝した時はお祝いしてあげるのが恒例となっています。
オートレーサーは基本的に個人事業主のようなものですが、大切なエンジンの整備は、整備グループを作って、整備情報を共有しあったり、作業や修理を手伝ったりしています。
選手によっては特定の整備グループは作らず、2~3名の師弟同士、親しい選手同士で整備をしている方たちもいます。
川口オートの整備グループは大きく分けてみると9グループくらい。グループ内で最年長の選手が中心となる事が多い(例外もあり)です。主なグループ内の選手名とグループの特徴を私の印象で列記してみました。
◎篠崎実選手のグループ
・相馬康夫選手、早津康介選手の他、森且行選手、小椋華恋選手、斎藤撤二選手、上和田拓海選手も、篠崎実選手は気にかけています。
◎長谷川啓選手のグループ
・若井選手を筆頭として、吉田幸司選手、佐藤摩弥選手、中野憲人選手、黒川京介選手、木村悦教選手、君和田裕二選手、高塚義明選手、運天諒雅選手など実力者が多く集まっているグループ
◎岡崎秀二選手のグループ
・高橋祐一選手、高橋義弘選手、増田伸一選手、谷島俊行選手、本田仁恵選手、山際真介選手、田辺誠選手、菅原すずの選手、間中大輔選手、広瀬勝光選手。厳しさの中にもいい意味での和気あいあいさがあるグループ。
◎柴山信行選手のグループ
・山田達也選手、小原望選手、阿部剛士選手、佐藤励選手、中山透選手、中山光選手と次世代を担う若手有望株が多いグループ。
◎牛沢和彦選手のグループ
・丸山浩信選手、大木光選手、上原大輝選手、吉田祐也選手。元支部長だった牛沢和彦選手の人望が厚く、川口以外の各地区にも慕われているグループ。
◎鈴木清選手のグループ
・山田徹選手、泉田修佑選手、小林瑞季選手、稲川聖也選手。鈴木清選手を筆頭に、小林瑞季選手、稲川聖也選手と常に上を求めて整備をしつづけ、整備量が半端ではないグループ。
◎佐藤裕二選手のグループ
・掛川和人選手、加賀谷建明選手の他、佐藤裕二選手と同期の他場の24期の選手と仲が非常にいい印象。夏場が得意な掛川和人選手、雨が得意な加賀谷選手と一芸に秀でてているグループ。
◎川原剛選手のグループ
・伊東玲衣選手、片野利沙選手、森谷隼人選手。優しさの中にも厳しさ、誠実さがある川原剛選手、森谷隼人選手の指導で、女子2選手が成長しているグループ。片野利沙選手はいつも癒しの存在。
◎28期のグループ
・中村雅人選手、武藤博臣選手、高石光将選手、石井大輔選手に加え、他場の28期が川口遠征にくると大所帯になる。特に同期の仲の良さが見られるが、仕事のオンオフはしっかりありつつ、極めて明るい雰囲気があるグループ。
以上はあくまで記者の私の印象であり、実は違うよ!と選手からお叱りを受ける事があるかもしれませんが、ご容赦ください。
一般の会社に例えれば、それぞれの部署の上司・同僚といった感じでしょうか。ただ、オートレースで勝利を目指すという目的は、どの整備グループも一緒です。
また、仕事上のグループですが、プライベートでも遊びに行ったり、食事したりして人間関係がより深まっているようです。
オートレースの選手達は個人戦に見えますが、より団体戦の色合いが濃いと言っていいでしょう。
(文/金子)