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2025年9月 2日 第57回 不来方賞JpnII3歳サラ系3歳 定量 (盛岡競馬) ツイート
盛岡競馬 第10レース スターダムへ!メイショウズイウン
"全国公営競馬専門紙協会 エイカン"
【中央所属馬の評価】
メイショウズイウンは3月の伏竜S(中山1800m)ではのちにケンタッキーダービーに遠征したルクソールカフェに5馬身差の完敗だったが、最後方から長くいい脚を使って2着に突っ込み、続く5月のユニコーンS(G3)では向正面から動いて直線一旦は先頭。勝ったカナルビーグルから3/4+クビの3着と敗れたが、見せ場は十分だった。前々走の2勝クラス・加古川特別(阪神1800m)は逃げて同期のライバル・ロードラビリンスにハナ差の惜敗だったが、前走のターフオーソリティーオブインディア賞(小倉1700m)は好位から楽に抜け出す快勝。クラスの違いを見せつけている。まだ幼いところがあり、左回りのレースぶりにも不安感はあるが、一戦ごとに力をつけている印象があり、期待の方が大きい。
ルヴァンユニベールは3月の伏竜S(中山1800m)→5月の鳳雛S(京都1800m)がともに見せ場を作りながらも4着。続く阪神1800mの2勝クラスも2着までだったが、前走のレパードS(G3)は中団から進出し、最後はインから鋭く伸びて、勝ったドンインザムードと1/2馬身差の2着。大型馬だが馬群を捌く器用さがあり、何よりこの4走は常にプラス馬体重の出走で、560キロまで増やしてきた成長力が魅力。まだまだ潜在能力をフルに発揮しているとは言えず、伸びしろが魅力の存在。
ハグは3月の昇竜S(中京1400m)でのちに兵庫チャンピオンシップを勝つマテンロウコマンドと0秒2差の2着、続くバイオレットS(阪神1400m)ではのちに北海道スプリントCを勝つヤマニンチェルキから3秒3差の15着と大敗したが、5月の鳳雛S(京都1800m)は3番手から抜け出す快勝、前走のレパードS(G3)は大外枠から好位を確保し、渋太く食い下がっての4着。距離を延ばして良さが出てきた印象。ここでも目が離せない存在になってきた。
ナルカミは今回のメンバーで最少キャリアの4戦3勝。2戦目に勝ったドンインザムードから0秒6差の7着と凡退しているが、京都1800mの新馬戦は逃げて2秒0の大差勝ち、前走の2勝クラス・いわき特別も逃げて5馬身差の楽勝。ともに時計は速く、前々走の3歳1勝クラスでは2番手からの競馬でも勝っており、かなりのポテンシャルがありそう。時計が速い盛岡で気持ちよく走らせれば怖い1頭になりそう。
ロードラビリンスは昨年11月のもちの木賞(京都1800m)でのちのブルーバードC2着馬・クァンタムウェーブとクビ差の2着。前々走では前記・メイショウズイウンにハナ差競り勝っている実力馬なのだが、3番人気に支持された前走のレパードS(G3)では中団からまったく動けず10着と凡退。判断が難しいが、敗因が不良馬場ということなら、その1戦だけで見限ることはできない。
【地方所属馬の評価】
リケアカプチーノはデビュー地・高知で7戦4勝、2着3回。ネクストスター高知(高知1400m)、スプリングC(名古屋1700m)2着の重賞記録がありながら、この春、高知3冠が始まる前に異例の岩手移籍。移籍初戦の岩手第1冠・ダイヤモンドC(盛岡1800m)はのちの東京ダービー(Jpn1)3着馬・大井のシーソーゲームに4馬身差と完敗だったが、他の道営~南関東~岩手勢は抑えて2着を確保。続く岩手第2冠・東北優駿(水沢2000m)は地元馬だけの競馬ということで必然の7馬身差圧勝。岩手3歳ナンバーワンの座を確定させると、前走は岩手古馬オープンの上半期総決算レース・みちのく大賞典(水沢2000m)に挑戦。4歳以上=57キロに対して、3歳6月の時点で55キロは厳しい条件とみられたが、最近にない好スタートを決めると、大本命の古馬ナンバーワン・ヒロシクンをピタリとマーク。4角並びかけ、直線壮絶な一騎打ちを繰り広げ、見事にハナ差競り勝った。後続には9馬身。岩手の古馬レベルを疑う向きもあるだろうが、3着ミニアチュールは次週・ビューチフルドリーマーCで2連覇を狙う実力牝馬、4着ライアンはかつての羽田盃2着馬、5着サクラトップキッドは次走・マーキュリーC(Jpn3)で中央勢に割って入る4着に食い込んでおり、そこまでレベルは低くない。そんなに斬れるタイプではないので中~長距離向き。デビューからここまで完全連対を継続中と、相手なりに走る面もあり、中央馬相手にどれだけやれるか楽しみな存在。
【解説者の予想】
10月8日に行われるジャパンダートクラシック(Jpn1)の前哨戦だが、この路線の中央馬の出走枠は狭き門。ここから本番へ駒を進められるのはおそらく勝ち馬のみ。前哨戦のJpn2といえども、中央馬はここから目一杯の態勢。まずは中央勢の争いになりそうだが、今回の5頭はいずれも潜在能力を高く評価されている素材で、なかなか迷うメンバー。まずはユニコーンS(G3)3着のメイショウズイウン、そして直前のレパードS(G3)2、4着のルヴァンユニベール、ハグを上位に採ったが、ナルカミ、ロードラビリンスもまったく遜色ない。地方馬。今年は地元・岩手勢だけになってしまったが、重賞請負人・吉原寛人騎手が手綱を取るリケアカプチーノの健闘を期待したい。
◎(11)メイショウズイウン
○(5)ルヴァンユニベール
▲(7)ハグ
△(12)ナルカミ
△(8)ロードラビリンス
△(10)リケアカプチーノ
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