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2025年6月15日 第9回 石川優駿3歳サラ系3歳 定量 (金沢競馬) ツイート
金沢競馬 第10レース 一冠目完勝は正真正銘!クリノチャールズ
"競馬カナザワ 大井 明洋"
昨年から「優駿」に名称変更。過去8回中5勝は金沢デビューの牝馬だった。ここ5年は順当勝ちの結果だが、当初3年は1番人気の勝利や一冠目「北日本新聞杯」からの二冠達成はなかった。ようやく2020年(第4回)に1番人気が勝って、2021年(第5回)・2022年(第6回)は続けて二冠達成。ちなみに北日本新聞杯の勝ち馬は4着・3着・2着・2着・1着・1着・3着・2着と崩れていないが、勝った2頭の勝ち時計は1分50秒を切っていたという共通点。そして、第1回・第4回・第7回・第8回の勝ち馬、第6回の2着馬などもそうだが「北日本新聞杯に出走していない馬」の好走が多くなってきているのも強調点。
突出した存在は見当たらなかった今春の3歳戦線だけに、北日本新聞杯の戦前は混戦ムードだったが、結果はクリノチャールズが完勝。ただ、前3頭が飛ばすハイペースで3~5着に差し勢が2着に迫る勢いで突っ込んできていたように、少々特殊な展開でもあった。そのメンバーから10頭が出走とはいえ、先行3頭のうち1頭は今回出走しておらず、レース展開が違ってくると結果も大きく変わる可能性がある。その点や先に挙げた「北日本新聞杯の勝ち時計」そして「血統(短距離向きが多い母系)」を思うと北日本新聞杯の勝ち馬(5)クリノチャールズを絶対視できる状況ではないが、自分で勝ちに動いて完勝だったという点、初対戦は2頭しかいないメンバー構成を思うと、優勢は揺るぎないという結論に達する。少し調整パターンを変えてきた点と距離対応など、むしろ「自身との戦い」ということになりそう。以下の○▲△の印は「北日本からの上積みが大きい馬」「北日本に出走していない馬」をピックアップ。印の馬以外の3着浮上にも警戒を。
◎は(5)クリノチャールズ。転入してきた昨季のように内ラチまでササることはなくなり、冬季の高知出走を経ての今季は明らかに馬体・走りが変わってきた。連闘だった3走前の逃げ切りも強かったが、次走・JRA交流は2番手から抜け出す完勝。これはなかなかできない芸当。成長・進化は正真正銘ということは前が飛ばす展開に動じず抜け出して2馬身半差を付けた「一冠目」北日本新聞杯制覇でも実証。決定的な差に見えた勝ちっぷりだった。「ここ2走ほど速い追い切り時計を出さず最終追いが7日前になった調整法の違い」「更に距離延長」がどう出るかだけに思える。
○は(10)タルバン。調教でも幼い仕草が目に付き、転入初戦は追い通し辛勝も、2歳王者ダンナイとハナ差2着→連勝と着実な進展。満足のいく追い切り消化も前走・北日本新聞杯が初めてだったが、7着という結果は先行策が裏目に出たと思える失速でもあった。JRA時1600m以下起用で距離は未知だが、騎乗した誰もが「背中がいい」と口にするほどの好素材。この大一番に向けて仕上げにも力が入っているし、クリノチャールズと同陣営のこの馬が逆転の勝利というのもあり得るはず。
▲は(1)エムティパル。世代屈指の能力は昨季2勝・石川テレビ杯2着・ヤングチャンピオン3着で実証済み。案外な結果の今春は課題だった気性や乗り難しさ以上に、開幕前の調整が難しくなって良化に手間取った影響が大。ようやく毛ヅヤ良化、前走時から本腰を入れてきた追い切りの動きも良くなってきている。実力・距離は問題ない馬が、差し込んだ前走3着以上のデキで臨んでくる点を強調したい。
△は(8)ジューンノールック。一線級との対戦は初めてでも、このメンバーに入っても馬体の良さはトップクラス。外を回す競馬は不利な馬場傾向だった前走をマクり切った点は時計・着差以上に優秀で、抜け出しかけた直線はフワつくような仕草も見せていた。転入後3戦3勝でも、まだ伸びしろを残しているはずで、芝だがJRA時に2000m超を経験しているのも強調点。軽目調整だったここ2走と違い追い切りも消化して臨むし、快走の可能性も十分。
注は(6)ショウガマッタナシ。昨年のネクストスター覇者。順調さを欠いて今季は始動が遅れたものの、復帰戦を叩いての牝馬重賞・ノトキリシマ賞は完勝。前走・北日本新聞杯もヤングチャンピオン7着のような斤量2キロ増・疲れが残っている状態でなければ1700mも守備範囲であることを実証した2着だった。行っても控えても良しで立ち回りの上手さはメンバー中一番。しっかり2本追い切って臨んできたし、当日に馬体さえ維持できていれば力は出し切ってくれるはず。あとは距離克服・他馬の走りに尽きる。
穴は(4)ミヤギロード。開幕準重賞3着も上位2頭とは大きな差で、今春は途上感がなかなか抜け切らなかったが、前々走時ようやく活気が出てきて走りが上向いてきた。昨年は攻めを強化して1700m重賞ヤングチャンピオンで2着に差し込み、似た状況で迎えた北日本新聞杯は5着止まりだったとはいえ、3~4着とは先に外から進出の分だけの差に思えたレース内容。道中をロスなく捌けるような展開になれば前進可能。
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