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2025年6月 8日   第68回 百万石賞(オナーコード賞)3歳上オープンサラ系3歳以上 別定 (金沢競馬)  

金沢競馬   第11レース   一戦だけでは見限らない!ナミダノキス
"競馬カナザワ 大井 明洋"

5-1_kanazawa.jpg 2016年から2100mに距離短縮、2020年には前哨戦のトライアル・利家盃が新設。同じ体系で行われたのは過去5年だが、昔から「荒れる百万石賞」の異名もあり、ハクサンアマゾネス4連覇のここ4年も昨年以外は2~3着が平穏な決着とは言えず。5年前も利家盃4着→3着→2着→1着と入れ替わるような決着で3連単7万円台。高配の使者は「利家盃3着以下」「7歳以上ベテラン」や「牝馬」という傾向。まして今年は女王が引退して長距離重賞戦線は勢力図が固まっていない群雄割拠の状態。
 さて、その混戦は展開が大きなポイントに。良馬場が確実な天気予報で先週までの高速馬場がどうなるかハッキリしない状況ではあるが、よほどの砂補充がない限り逃げとロスない立ち回りが有利か。ただ、前走は控えて案外だった(10)マリンデュンデュンが中日杯勝ちや利家盃2着の時と同じように速いペースに逃げも持ち込むはず。何が2番手や2列目インを取り切るのかは正直言って各馬のスタート次第で、マンガンの速くないスタートを思うと利家盃と同じ競馬ができるかも不透明。いずれにせよバラける展開になるはずで、もう少し後ろで運んだ馬にもチャンスはありそう。その点でも(3)ナミダノキスに◎を打っても問題ないと判断。案外な5着に終わった利家盃とは全く違う猛攻めを3本、これで気が入れば前走のようなことはないはずだ。最も馬券圏内の確率が高いのは長距離適性が高く、直線は伸び確実な(4)マンガン。以下の印も大いに悩んだ末のものだが、3連単なら◎○2頭軸マルチ馬券を推奨。いずれにせよ拮抗戦を強調したい。

◎は(3)ナミダノキス。当地で初黒星となった12月の中日杯3着は差し脚質だけに極端な逃げ有利馬場も不利だったし、2着のハクサンアマゾネスとはハナ差の猛追を見せたのだから悲観する内容ではなかった。その点からも今季は頂点に最も近いのはこの馬と多くの人が見ていたはず。馬体増での始動戦を道中進出で勝ち切って、当然のように利家盃は1番人気だったが…。先団に付いて行って本来の末脚を繰り出せず5着の要因は、闘志を出さなかったかの内容を見ても中1週とはいえ加減気味の追い切りだった点か。それを陣営も感じ取っていたようで、気を入れ直すかの追い切りを4本。これは昨年連勝時と同じような内容で、レース間隔も違うとはいえ今回は臨戦過程がまるで違う。僚馬が速い流れを作るのも間違いないだろうし、真の力・末脚を発揮してくれるはず。

○は(4)マンガン。大井2600m金盃など南関東重賞を勝った往時の走りは望めない年齢・当地入り後のフットワーク、レースでもコーナーはモタつく傾向にあるが、それをカバーする2番手付けが光った利家盃の勝利だった。その時以上の追い切りも消化して臨むし、100mの距離延長も望むところの長距離向き実績馬。いずれにせよ直線の伸びは確実だけに、再度消耗戦のような流れになれば、まず上位進出は間違いない。

▲は(10)マリンデュンデュン。7番人気で12月の中日杯を逃げ切ったが、それが展開や馬場に恵まれただけではないことは今季初戦勝ちから実証、消耗戦の流れを自ら作って寸前まで踏ん張った利家盃2着も高評価。気性的な成長を遂げて短距離向き快足馬の印象はスッカリなくなり、当地中長距離戦線屈指の存在に。ただ、無理せず2番手の競馬を選択した前走1700mが2着どころか3番手ウェザーコックにも差され、まさかの3着。これで逃げがベストを再認識しただろうし、今思えば中日杯も前走3着からの中1週で今回と同じ過程。ここは結果を出している「肉を切らせて骨を断つ」ような逃げを打ってくるはず。それがハマれば勝利も十分。

△は(1)ゴールドハイアー。昨年3月に中山ダート1800mオープンを差し切り勝ち。ここまで急に走力が落ちたのも釈然としないとはいえ、転入前成績と気迫案外で当地入り後1着→2着→4着(利家盃)→3着も物足りず、転入初戦1500mも前崩れの展開が勝因。ただ、イン追走から一旦マンガンの前に出た利家盃は決して悪くない内容で、当時より攻めて臨める点もいい。好ポジションも取れそうな枠を引き、前進注目。

注は(2)ダイヤモンドライン。3才時は秋の2000mサラブレッド大賞典勝ち、昨年は百万石賞2着。本質は長距離向き、それを利家盃インから小差3着で改めて実証。前走牝馬重賞6着は後手に回って大外進出という当日の馬場にマッチしない競馬での完全な展開負け。今季は精神面も成長が窺え、5才でもまだ進化中。4月以降は馬体の張りツヤも良くなっている。乱戦になれば面白い存在。

穴は(11)リュウノブレイク。再三のゲート駐立難・鼻出血がなければ、JRAや兵庫でもっと走れていたはずの馬体。2月以来で途上かの感触で転入初戦A2を完勝、次走1900mもマイペース逃げの好成績馬を差し切り、文句なしの強い連勝、能力の高さを示した。初距離・初重賞だが、前走以上の態勢・再度イン追走なら、快走もあり得る。

おすすめ買い目

馬単 3→4 3→10 3→1 3→2 3→11 4→3 10→3

 

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