Odds Park 競馬

　前開催の牝馬重賞出走馬・次開催の百万石賞予定馬が多数回避して、フルゲートの前開催とは一転して最少頭数の1400ｍだが、満を持して当地短距離路線の「顔」(2)オヌシナニモノが登場。肝心の状態も心配なさそうな中間の攻め内容と気配、今季２戦は同型ハクサンパイオニアとの対戦で２番手となり折り合いに苦労したが、今度は他に先行タイプがいない組合せ。負けられない戦いと言える。焦点は２～３着争い。その４頭は前開催同距離で対戦しているが、２着(3)ハクサンアルタイルが大きく先着しているものの、頭数と流れが全く違う今回は結果が変わっても不思議ない。前進あるのみの実績馬(4)モダスオペランディは奮起の場にも思えるし、名古屋重賞ウイナー(1)ブンブンマルも心身両面で上昇・揉まれない展開なら変わり身あり得る。

　◎は(2)オヌシナニモノ。昨季も10戦７勝で重賞２勝。短距離路線では文句なしのナンバー１。今春は帰厩後は体を戻しながら＋超ハイペース２番手の展開苦で過去２年勝っていた開幕戦は３着に敗れてしまったが、馬体も攻め内容も上向いた前走の重賞・金沢スプリングカップは道中掛かりながらも本領発揮の完勝。レース間隔を開けて直前に猛追い切り消化の地元戦ではこれまで負けておらず、今回もそのパターンに合致。まして折り合いに苦労しない距離・顔ぶれ。苦手の夏が近づいてきているものの、ここ２年も６月まで問題なく勝利。難なく押し切るはず。

　○は(4)モダスオペランディ。高知では1400～1600ｍ重賞３勝・２着３回で名を馳せた実績馬。本来ならオヌシナニモノに勝っても不思議ないくらいだが、今春転入後は案外、体重12キロ増とはいえ５頭立て前々走1400ｍ３着も物足りず、前走も負けすぎ。ただ、これは気難しくて調教周回にも苦労している点も影響大。この中間は実績十分の僚馬タシロを併走パートナーにして周回を促し、速くはないものの前回と違って追い切り時計もマークした。走る気さえ出してくれれば頭数・顔ぶれ的にポジションも良くなって一変する可能性あり。

　▲は(3)ハクサンアルタイル。昨春の名古屋Ａ１勝ちは2000ｍ・３番手からだが、昨季最終戦勝ちは相手絶好、開幕２着は前崩れとはいえ当地での好走1500ｍ以下、逃げ馬が普通に残るペースだった前走も最内から突っ込んできて２着。集中力の面で今は短距離の差しがベターなようだ。混戦を浮上している点でも頭数減がプラスに作用するか分からず、他馬に味方する可能性すらあるが、前走通りに走れば上位争いは確実。

　△は(1)ブンブンマル。名古屋では３歳重賞３連勝・東海ダービー２着、弥富に移転後も４才春2100mと昨年１月1500mで古馬重賞２勝。往時の脚力は望めないかの当地転入後９着・５着(最下位)・８着だが、前走は位置を取りに行って直線は２～３着争いに加わりかける内容と前進は見せた。元々揉まれない展開が理想だった馬。頭数・顔ぶれ的に２番手も十分あり得るだけに、ここで大きく変わる可能性あり。