Odds Park 競馬

　４日目のメインはＡ２組で行われるポインセチア特別。最初は下鞍ばかりでしかやっていなかった1400ｍ戦だが、徐々に上鞍でも行われるように。サンプル数も増えて傾向と対策も見え始めたところだ。1500ｍ→1400ｍと距離的には僅かに100ｍの差しかないが、１角までの距離が短くなるせいかハイラップは少なく、先行有利の傾向が窺える。もちろん前々で決まりとはいかないので、ヒモには差しタイプも入れておくべきだが。
　このクラスにしては徹底先行型が不在で、折り合いに気遣う必要のない距離で機動力のあるゴールドスノーが積極的に出て行くか、あるいは転入新馬ながら実績的に十分通用するエイシンアンヴァルが主導権を握りそう。これらにマンノライトニングやカルテメトレスが追随する形。いずれもある程度のポジションが取れれば無茶はしないので、スローに近い平均ペースで展開しそう。となれば、有力各馬が余力を残して直線の追い比べに。ここ目標に好仕上がりを見せるマンノライトニング、実績上位のエイシンアンヴァル、展開有利なゴールドスノーの順とした。カルテメトレスは本質的に1400ｍは忙しいが、やはり外枠なら侮れない。人気になるようならこれを押さえ程度にして、差しタイプのブルーリヴァーサルやリトルパイングッドが上位争いから脱落した馬を拾う場面を描きたい。

◎(３)マンノライトニング…元中央１勝馬で、当地の１勝クラスの交流戦（Ａ３組が対峙）で０秒２差３着の実績もあったので、移籍初戦のＡ５Ｂ１組勝ちは当然の結果だが、続くＡ２組では決め手を欠いて５着止まり。その辺りが気にならなくはないが、着差は僅かに０秒２差だし悲観するような内容でもなかった。前走のＡ５組をきっちりとモノにして軌道修正。一次戦を休んでここ一本の調整にも好感が持てる。追い切りで抜群の動きを披露するなど抜かりない仕上げ。まだ上を目指せる馬だろう。

○(６)エイシンアンヴァル…兵庫でＡ１Ａ２を含む９勝、金沢でＡ１下の準重賞を勝ち、重賞２着２回は当地Ａ２組なら威張れる戦績だろう。距離の融通は利くタイプだが、やはり注目すべきは1400ｍの日本海スプリントで０秒２差２着の実績は強調すべきもの。今津博厩舎らしく再三併せ馬を消化して初戦から臨戦態勢は整っているだけに、どんな走りをするか楽しみだ。年齢を重ねるごとに自在性を加えてきた様子で、自らハナに行っても良し、何かに行かせて番手でも良し。先行有利な1400ｍもいい。

▲(８)ゴールドスノー…同舞台で行われた前走のＡ１ｂ組では逃げて快勝した僚馬に対してしぶとく伸びて０秒６差４着まで詰めたが、あくまでも入着級といった内容で上位を窺う感じはなかった。最近の傾向からはオープンではチョイ足らないが、Ａ２組ならば存在感を発揮するというのが目に付く。５月31日のＡ１で８着→６月13日のＡ２で３着、９月20日のＡ１で８着→10月21日のＡ２で３着がそれだ。気温の低下に伴い攻め馬での掛かりがアップ。1400ｍなら機動力も生きる。好走条件が揃った。

△(11)カルテメトレス…夏前辺りから力を付けて、３連勝で３歳準重賞のけやき杯を勝った。重賞では秋の鞍５着と善戦止まりだったが、まだまだこれからの馬という評価だ。一般編入後はＡ３組で２着、Ａ１組で４着と勝てないまでも悪くないレースはできている。２走前からこのクラスでの1400ｍは若干距離不足の印象だが、外枠ならある程度の対応は可能で、ここでも好勝負は可能という見立て。ただ、割と好調期間が長かったし、これからの時季に上積みは乏しそう。ヒモ候補の扱いが妥当かも。

×(２)ブルーリヴァーサル…Ａ級昇格後は２着、４着、３着、２着、３着と勝ち切れていないが、毎回的確な脚を繰り出している。気の悪さを抱えながらも徐々に決め手を磨いてきて、流れ次第ではもう突き抜けていい段階まで来ている気はするが、舞台が先行有利な1400ｍに替わるのはマイナスか。先団がガリガリやり合えばいいが、十分に兼ね合いはつきそうな組み合わせ。よく追い上げるも指定席（２、３着）まで？

×(９)リトルパイングッド…転入３走目に５着と契機を掴んでいたとはいえ、スローでうまく先行できたもの。叩きつつの良化を見込んでも３着ぐらいが妥当な線かと見ていたが、突き抜けてしまうとは驚いた。しかも差す形でとは…。攻め手の幅を増したのはいいし、体調面でまだ良化の余地がありそう。条件は強化されるが、前走で負かした相手も結構な実力馬だけに臆することはない。引き続き配当妙味もあるはず。