レース展望・予想

主役不在の混戦「サラブレッド大賞典」(金沢競馬)

2022/09/04

9月最初の金沢競馬は、4日(日)。メインカードは第12レースで争われる今年最後の金沢3歳馬による重賞「第57回サラブレッド大賞典」(金沢競馬場2000メートル)です。

石川ダービーを含む、ここまで金沢3歳重賞4連勝中のスーパーバンタムが15日に園田で行われる西日本ダービーへ遠征するため不在で、どの馬が勝っても重賞初制覇になる激戦ムードになりました。

◎10 マイネルヘリテージ(牡、井樋一也厩舎)は7月末のMRO金賞で、勝った笠松のイイネイイネイイネには離されましたが、直線外から伸びてゴール前で2着に浮上し、地元勢で最先着を果たしました。その後古馬C2級と対戦しましたが、後続を引き連れながら逃げると、4コーナーを先頭で回って直線で2着馬を4馬身突き放す圧逃劇でした。北日本新聞杯では9着、石川ダービーでは7着と結果は残せませんでしたが、夏場に入ってからは4戦3勝、2着1回と急成長を遂げています。ここに向けての追い切りでも、併走した2歳馬を後方から追いかけてゴール前で差し切る鋭い動きを見せており、抜けた存在がいない今回の顔ぶれなら決め手の違いを見せて直線突き抜けることができるかもしれません。

○11 スターフジサン(牝、加藤和義厩舎)はこれまで重賞で2着が3回もあります。前走1400メートルで争われた加賀友禅賞でもスーパーバンタムに直線に入って6馬身突き放されたものの、外から懸命に脚を伸ばして2着は確保しました。石川ダービーに続いてまたもスーパーバンタムの後塵を浴びてしまいましたが、減りぎみだった馬体重が大幅に増えたのはいい傾向で、追い切りでも前走以上にスムーズな動きを見せています。同じ距離で争われた石川ダービーで直線大外から2着に伸びてきた脚色から距離は延びた方が良さそうで、直線の追い比べ勝負に持ち込めれば混戦から抜け出してきそうです。

▲6 スタイルユアセルフ(牝、鋤田誠二厩舎)は前走のMRO金賞で地元大将格として期待されましたが、逃げたサエチを交わすのに手こずってしまい3着でした。しかし転入2戦目で挑んだ北日本新聞杯で2着、石川ダービーでも3着と善戦している内容から、スーパーバンタム不在のメンバー構成なら勝ち負けしても不思議ではありません。今回は右側だけブリンカーを装着してレースに臨む予定で、内へササる癖が解消されれば、悲願の重賞初タイトルに手が届くかもしれません。

△5 キープクライミング(牝、中川雅之厩舎)も見逃せない存在です。スターフジサンとは2歳時からしのぎを削っており、前走の石川門カップでは内外に分かれて直線たたき合って2着と先着しています。その後はここ目標に1カ月ほどレース間隔を空けて調整を積んでおり、最後まで脚色が衰えることなく駆け抜けた追い切りの動きから馬力が戻ってきた印象があります。上位3頭とはそれほど力の差はないだけに、どんな展開になっても崩れないしぶとさを発揮して連対圏に加わってきそうです。

△4 パーシスト(牝、加藤和義厩舎)は3連勝で挑んだ前走の加賀友禅賞でも先手を奪って3着に逃げ粘りました。距離が2000メートルに延びてどうかですが、今回も後続を引き連れながらペースを握れるなら、前残りが図れるかもしれません。

<おすすめの買い目> この買い目で投票
馬単(マルチ) 10⇔11・6・5・4(8点)
3連単(フォーメーション) 10→11・6・5・4→11・6・5・4 11・6・5・4→10→11・6・5・4(24点)

サラブレッド大賞典の出走表はこちら

(文/中部地方競馬記者クラブ)


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