朝日新聞社杯競輪祭　著名人予想

今日から第６７回競輪祭が始まる。競輪祭は私にとって思い入れの強い大会で、九州唯一の固定G1とあって絶対に九州から優勝者を出す！と、他のG 1よりもはるかに気合いが入った事を思いだす。第26回(1985年)の決勝では中野浩一さん、井上茂徳さんを背に、当時最強の滝澤正光君や先行日本一の清嶋彰一さん相手に先行し、九州作戦が成功。見事、井上さんが優勝した。その当時の熱気は今思い出しても熱くなる。その後は吉岡稔真が九州を背負って頑張るも彼が引退してからは九州地区は長らく低迷、第４９回の井上昌己を最後に九州から優勝者が出ていない。だが、嘉永泰斗が前回のG1寛仁親王牌を獲り流れが変わりつつある。今こそ勢いそのままに九州一枚岩となって九州王国復興に期待したい。

初日予選1は荒れたレースもあったが、ほぼほぼ堅く決まった感じがした。1レース1番太田海也がジャンから先行し見せ場を作り2着。2レースも寺崎浩平が早目のカマシで3着。5レースも中野慎詞が果敢な先行で1着。ガールズも仲澤春香、梅川風子、佐藤水菜の新旧ナショナルチームメンバーの活躍が目だった。SS班では、郡司浩平や犬伏湧也の内容は良かったが、眞杉匠や古性優作の動きはピリッとしない感じがした。２日目以降に期待出来る選手は梁田一輝、吉沢純平、武藤龍生、鈴木玄人、佐々木龍たちが予選2でも力発揮しそうな予感がする。

小倉ナイター競輪祭も3日目を迎える。２日目を振り返る。1レース北津留翼のジャンカマシを山田英明が余裕の差しで1着。近況英明の伸びが素晴らしく今回は期待できる。2レース、深谷知広の先行を嘉永泰斗の捲りに乗った山田庸平が伸びて2着と山田兄弟が存在感を発揮した。3レースは小原佑太と最後迄もがき合って3着に残った石原颯。その状況を冷静に捲り快勝した山口拳矢の捲りも光った。4レース、松井宏佑の逃げに乗って抜け出した。岩本俊介の勝利者インタビューの笑顔が良かった。7レース、郡司浩平が初日同様長い距離を踏んで逃げ切って連勝した。調子は良いが仕掛けるタイミングも良しで期待出来る。7レース、犬伏湧也の逃げが決まり小倉竜二とワンツー、私の期待(予想で)していた鈴木玄人は最終バックでの一瞬の判断ミスで伸びを欠き大敗した。9レースは眞杉匠らしさのレースで捲り、佐々木龍とのライン決着。10レース、初日の動きを修正した古性優作が2着も存在感を見せた。ガールズの準決勝9レース、梅川風子が堂々と逃げが決まり児玉碧衣が捲り切れず優出を逃す。12レース、世界選手権2連覇の実力をいかんなく発揮した佐藤水菜が安定した走りで連勝し今日の決勝も勝ては年間グランドスラムを達成する。

小倉G1ナイター競輪祭は前半戦を終了し後半戦に突入する。前半戦のメインであるガールズ女子王座戦の決勝が行われ佐藤水菜が優勝。今年開催された全G 1制覇の年間グランドスラムを達成。ナショナルチームとの両立で忙しい中の優勝にあっぱれと言いたい。今日の二次予選、どこでも隙のない強烈なレースが続くと思うが地元九州勢に期待する。6レースは伊藤旭に任せる嘉永泰斗に展開が向きそう。嘉永は着以上に動けていたし期待に応えてくれるはず。山田兄弟(英明、庸平)は9レースの英明は2走ともに伸びが良く、単騎戦ではあるが脚をため突っ込んで来そうな気がする。11レースの庸平は今節初の自力戦、常に捲れる練習をしているだけに不安はなさそう。他に注目は二次予選B (2着権利)出走する賞金ランキング11位の新山響平とゴール後に落車した9位の深谷知広。逆境に強い2人だけに挽回し準決勝進出して欲しい。二次予選Aは動けている寺崎浩平と賞金ランキング10位の松本との戦い。松本は連日の先行は調子が良い証拠、楽しみだ。10レースは太田海也の先行一車、番手荒井がすんなりと回れるか。11レースは古性優作が前々と捌き南とのワンツーを目指す。メインのダイヤモンドレースの狙いは郡司浩平。前回の小田原G3で松井の優勝に貢献しているだけに松井がドカンと仕掛けそう。今日も準決勝27の切符を目指し激しい戦いが予想される。

4日目を振り返る。6レース、嘉永泰斗は前を回った伊藤旭が行けないと見るや自力に転じ2着を確保。九州びいきの私は嘉永頑張れと声が出るほどだった。7レース、志田龍星の先行し番手三谷将太が抜け出す。志田も近況積極的になり力を付けている。一方GPを目指す深谷知広は終始捲りに構え不発の6着で準決勝進出を逃した。深谷のG P 出場権利は最終日の最終レース待ちとなった。8レース、賞金ランキング11位の新山響平が大事な場面で持ち前の突っ張り先行から石原楓の単騎カマシに飛び付き番手捲りで成田和也とワンツー、執念の準決勝進出を決める。9レース、賞金ランキング10位の松本貴治が連日の積極策。人気を集めた寺崎浩平は捲りに構え不発。4番手にいた単騎山田英明も躊躇し伸びを欠いた。菅田壱道マークの渡部幸訓が怒涛の伸びで1着。18万円台の高配当だった。10レース、太田海也が前受けから引いてカマシが決まり番手荒井崇博が抜け出す。太田の先行すんなりとはいえ47歳の荒井が差すのは凄いの一言。11レース、古性優作の総力戦での戦いは見ている私始めファンもしびれたと思う。中野慎詞の番手に飛び付き阿部力也を一発でどかし中野が捲りが出ないと見るや間を割る捲りを決める。野球では大谷翔平も凄いが競輪の古性も凄いと思う程、存在感がある走りだった。12レース、ダイヤモンドレース。神奈川結束で松井宏佑が先行も犬伏湧也が怒涛のカマシ、脚を使った松井を郡司浩平が3番手に迎え入れる優しさが凶と出た。犬伏の番手松浦悠士が抜け出し、神奈川3番手の佐々木龍が伸びて2着、犬伏が3着に粘りハサミ車券で20万の大穴だった。小倉はハサミが良く出る。今日はファイル進出への最終関門である準決3番勝負がハイライトとなる。