完全優勝の佐藤水菜がグランプリスラムに王手
2025年06月19日
■□ パールカップ<岸和田>決勝結果■□
【開催日】2025/06/19
号砲とともに大外の奥井迪が飛び出して正攻法に構える。その後ろには仲澤春香が続き、3番手の位置には最内枠の佐藤水菜となったが、竹野百香が佐藤の外で併走する形に。佐藤の後ろには尾崎睦、梅川風子、柳原真緒の順番で周回を重ねる。外でフタをされる形となっていた佐藤は赤板手前で竹野を入れて車を一車下げる。仲澤は佐藤を警戒しながら奥井との車間を空けて間合いをとる。佐藤も竹野との車間を空けてタイミングを見計らっていたが、最終ホーム手前の4コーナーから一気のスパート。仲澤は対応できずに踏み遅れ、奥井の後ろに入りかけた佐藤であったが、間髪入れず最終1コーナーから再び踏み込み、最終バックを先頭で通過。後方に立ち遅れていた梅川が1センター付近から車を外に持ち出して反撃に出たが、3コーナー付近で勢いが止まってしまう。初手から佐藤の真後ろにいた尾崎であったが、佐藤の仕掛けに車間が空いてしまい、懸命に追い掛けたがその差はゴールまで埋まらず佐藤がそのまま押し切った。
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■□優勝者 佐藤水菜選手インタビュー■□
自分の思うようなレースができて、すごく有意義な3日間でした。(道中は)併走が長かったですね。でも、もう勝負所以外はどく気はなかったので、そこは精神と精神のケイリンの戦いをしようと思いました。残り1周になる前には誰かしら動きたいタイミングだと、わかっていたので、そこで自分が一番手に駆けようと思っていました。もがき合いにならないように、自分がゴールで優勝できるように、考えて走りました。(尾崎と)一番嫌なゴール前勝負になってしまったので、神様頼みというか、もう座わるところがないサドルで今世紀最大の力で踏み込みました。(競技の自転車との違いは)一生懸命工夫していろいろやってみたんですけど、理想のフォームには今の自転車ではなかなかならなくて、練習でも仲澤(春香)に負けて危機感をもってここに入ってきたんですけど、やるからにはお客さんのお金と期待を背負っているので。心残りなのは1周半、駆けたかったという気持ちがあった。今日は、本当は1周半駆けたかったけど、珍しく前団だったので、自分のタイミングから行ったんですけど、こういうタイトルレースで長い距離を踏んで自分の力試しをしなきゃいけない。もう1段階ステップアップするために、必要だと感じているので、次のオールスターではもうちょっと長い距離を踏める勇気をもって走れるようにしたい。(オールスターで全冠制覇かかるが)初タイトル、頑張って獲ります。でも500なんですよ。難しいですね。頑張ります。
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