グランプリスラマーの脇本雄太が5連勝の完全V
2025年06月22日
■□ 高松宮記念杯競輪<岸和田>決勝結果■□
【開催日】2025/06/22
号砲と同時に内枠勢が飛び出すが、4番車の太田海也が誘導員の後ろに入り清水裕友との中国勢が前受け。中団は寺崎浩平-脇本雄太-古性優作の近畿勢、6番手から深谷知広-郡司浩平-松谷秀幸の南関勢になり、単騎の末木浩二は最後方からの組み立てになった。太田は青板のバック過ぎから誘導員と距離を空け始め、後ろから勢い良く来た深谷知広を赤板過ぎに突っ張って前に出させない。郡司は3番手の位置を確保して深谷を迎え入れるが、そのタイミングで寺崎が一気のスパート。寺崎は打鐘過ぎ2センターで太田を叩いて主導権を奪い取ると、ハイペースで駆けていく。4番手の太田や、6番手の深谷は前との距離が縮まらずに仕掛けられない。2番手の脇本は最終バック手前から前に踏み、4コーナーからは古性とのマッチレース。力強く踏み直した脇本が5連勝の完全優勝を飾った。
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■□優勝者 脇本雄太選手インタビュー■□
(ライン3車で出たあと)真後ろのラインが(太田)海也だったので、自分が勝負権ある仕掛けをしないとなって思っていました。本来であればラインで決めないといけないって思っていたんですけど、寺崎君の気持ちもくみ取った上で仕方なくっていう風には思っていました。自分は脚がたまり過ぎていて、いつでも行けるんですけれども、寺崎君が頑張っている葛藤もありました。ジャン(打鐘)の仕掛けのところで、寺崎君の気持ちがすごく伝わりましたし、僕自身も古性君を背負った上でしっかり2人で勝負できるようにと思っていました。(最終)4コーナーのところで古性君も外に(車輪を)外しているのが見えたので、最高の形になったかなって。先月、ちょっと調子が悪くて、悩んでいたところもあったんですけど、新しく自分が変わっていこうと思っていたなかで、今大会で弾みがついたのかなって思っています。近畿の仲間に助けられて取れた結果かなと。今回に関しては寺崎君のおかげだと思っています。(2月にグランプリスラムを達成したあと)自分のなかで変化を求めながら、新しいことに挑戦するっていうのが今回のGIのなかでのモチベーションだと思っていますし、まだまだうまくいっていないところはあるんですけど、そういう変化をしっかり達成できること自体が、今回の、今年の課題でもあり、モチベーションでもあると思います。現段階ではゴールはないですし、まだまだ、どういう風にしていけばいいのかわらかない状態なので、手探りながらも一歩、一歩進めていけたらなって思っています。
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