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【中央所属馬の評価】

　プロミストジーンの前走横手特別は結果辛勝ではあったが逆に強さが際立つ内容。依然として連対パーフェクトが続く好素材。ルクソールカフェと好勝負のヒヤシンスＳからも牝馬限定なら器は一枚上。

　メモリアカフェは関東オークス５馬身差圧勝。２着争いを尻目に圧巻の勝ちっぷりだった。ここは初対戦のＪＲＡ勢との比較が焦点になりそうだが、夏を越えての成長あればヒケは取らないか。

　クリノメイは初ダートの関東オークスは４着だったが、再び地方ダートグレード競走に照準。それなりに手ごたえをつかんだならば、さらに進境みせれば圏内突入のシーンがあっても驚けない。

　サヴォンリンナは芝で底をみせたわけではないが、ひとつ上の兄がサンライズジパングだけに、ダートに可能性を求めるのは納得がいく。結果しだいでは今後に選択肢が広がるか。

【地方所属馬の評価】

　プラウドフレールの前走関東オークスは厳しい展開を考慮なら、結果３着でも２着争いの圏内だったし負けて強し。距離にはメド立てているし、デビュー２連勝以来の地元でも意地をみせたい。

　名古屋のコパノエミリアは関東オークスに続いてのダートグレード競走挑戦。その前走も勝ち馬は一枚上だったが、初の南関遠征でも存在感を示した。ここ照準に態勢が整っていれば久々でも侮れない。

　ブルーパッションは前哨戦のアレキサンドライトカップを３着惜敗で権利を得て、さらに吉原騎手を配して万全の態勢で臨むが、重賞初挑戦がダートグレード競走でどこまでやれるか。今後につながる内容なら楽しみ。

　グレアネオンライトの東京プリンセス賞２着は人気の盲点になったためでフロックではない。関東オークス以来でも動けるかだが、他力本願でもハマって侮れない爆発力は秘めている。

　アメストリスは前哨戦のアレキサンドライトカップはまずまずの滑り出し。叩いて上積みも見込めそうだが、これまで着外の３戦は重賞だけに、ダートグレード競走のここはいい経験にしたい。

　ウィルシャインはローレル賞を制してデビュー時３連勝だが、その後は伸び悩んだ。復帰戦も出遅れとはいえ物足りなさが残ったし、まずは五分に出たい。

【解説者の予想】

　プロミストジーンは今回が重賞初出走だが、秘める能力は互角以上。それを証明するのが３走前のヒヤシンスＳ。勝ったルクソールカフェから0.1秒差の２着は、後のＵＡＥダービー馬アドマイヤデイトナやレパードＳ勝ちドンインザムード、さらにはハッピーマンやエコロアゼルといった重賞好走馬もいる中でのものだけに価値が高い。母プロミストリープは浦和・桜花賞馬だけに地方の適性も高いはず。勝機は十分だ。

　関東オークス圧勝のメモリアカフェが秋緒戦を迎える。その関東オークスは前半ジョートビーが大逃げを敢行し演出したハイペースを５番手で追走。勝負どころで自然流に前に取り付き、直線ゴーサインが出ると一頭だけ別次元の脚。あっという間に後続を置き去りにしてみせた。今回船橋に舞台が変わるが、その脚質からはむしろプラスの可能性は高く、２月デビュー馬という点を思えば今後の成長度も大きそう。同世代戦を連破し古馬戦線へ殴り込みたい。

　地方勢の期待はプラウドフレール。関東オークスは３着でも地方馬最先着とはならなかっただが、道中ハイペースを２番手追走から逃げ馬が急失速し早めに先頭に立つかたち。はっきり展開が向かない中でしぶとく粘った点はかなり中身が濃い。今回は一転してマイペースも可能な顔ぶれ。ＪＲＡ勢に一矢報いても。

　関東オークスでは地方最先着、プラウドフレールに先着しているコパノエミリア。展開が向いた面はあったにせよ、それ以前の地元での重賞の走りから一概にフロック視もできないところ。ここも上位争いは可能。

　関東オークス４着のクリノメイは道中内々を立ち回ったが、終いに決定力を欠いてのメモリアカフェから1.3秒差。ただ、当時初ダートだったが、その適性よりは距離が微妙に響いた印象もあった。今回距離短縮が吉と出れば。サヴォンリンナは今回が初ダート。半兄がサンライズジパングなら適性をみせてもいいが、父がキズナからサトノダイヤモンドに変わって馬格的にも芝志向に映る分半信半疑だが。

　◎５プロミストジーン
　○１メモリアカフェ
　▲６プラウドフレール
　△２コパノエミリア
　△９クリノメイ
　△８サヴォンリンナ