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2025年7月21日   第29回 名港盃(SP1) オープンサラ系3歳以上 別定 (名古屋競馬)  

名古屋競馬   第7レース   真価を問う サンテックス
"全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 尾原友和"

7-1_nagoya.jpg この日のメインは3歳以上オープンで行われるSPI競走の第29回名港盃。登録の段階で名前のあった今年の東海優駿馬サンヨウテイオウは8月11日の岐阜金賞へ直行することに。昨年のこのレースの覇者ロードランヴェルセが直前で回避したのは残念だが、それでもフルゲート12頭、ほとんど全馬に少なくとも馬券絡みの可能性がある楽しみな一戦となった。全馬にチャンスありと言っておきながら、すぐに前言撤回するようで申し訳ないが、やはり勝ち負けのレベルとなると絞られそう。最有力と目されるのは前哨戦のトリトン争覇の覇者マッドルーレット、同4着のサンテックスだろう。マッドルーレットは今期重賞2勝、2着1回。敗れた相手は東海公営の絶対王者フークピグマリオンで、着差は僅かにアタマ差に過ぎない。真っ黒な馬体でも引き続き好馬力を発しており、1700mに延びるのも望むところ。死角らしい死角は見当たらない。一方で、逆襲に燃えるのはサンテックス。中央、南関東でオープンを張った実績馬がまだ5歳という若さで移籍してくるのは稀で、当地でもう一花、二花咲かせておかしくない好素材だ。初戦は不慣れな1500mで果敢に行き過ぎただけ。あらゆる面で2走目の上積みが見込めるし、適正距離に戻れば大きく変わって不思議ない能力の持ち主だ。この2頭の力と力のぶつかり合いをまずは堪能したい。主力2頭を追う存在としてはアルバーシャメルトが挙げられる。同舞台でメンバー最多タイの4勝を誇るアルバーシャは2走前に昨年のこのレースの覇者ロードランヴェルセ(当時は2000mで施行)の追撃をハナ差押さえている。一方のメルトは前走でオープン特別では力が違うと言わんばかりの強烈な勝ちっぷり。過去重賞3勝は全て1500mだけに(0002)の1700mでは強調しづらい面はあるか。これら2頭は主力2頭の失策、あるいは展開等に恵まれないと、一方、あるいは両方を打ち負かすのは困難な情勢。勝ち気に逸れば末脚を失う恐れが生じてしまう。その辺りの間隙を突きたいのがコヴィーニャエルナーニといった直線勝負型の馬たちだ。コヴィーニャは480キロ台前半の馬体を維持していれば切れ味を生かせるはず。代打・渡邊騎手なら現時点で出来得る限りのパフォーマンスを見せてくれるか。一方でエルナーニは名古屋では珍しい後方一気の個性派。前走で前述コヴィーニャに負けたのは人気を背負うゆえに先に動いたぶんの差とみる。実際、自分の競馬に徹した4月の東海桜花賞では10番人気ながら3着に食い込んで3連単7万円台の高配当を演出。道中ためて極上の切れ味を引き出すタイプだけに勝利に貪欲な塚本騎手がどう御すかは見ものだが、追い比べに持ち込めば楽しめる存在だろう。重賞といえども、3着であれば正直何でもござれというのが昨今の名古屋競馬の特徴だ。手広く流して好配、あるいは高配を待つのも馬券作戦かもしれない。

◎(6)サンテックス…中央4勝、オープン2着。南関東オープン勝ち、重賞3着の実績はここに入れば断然。転入初戦のトリトン争覇は初の1500mでも2番手で流れに乗ったが、前後半48秒0-50秒7のハイラップ、後続の格好の目標になったこともあって直線で失速した。ただ、悲観するような内容ではないし、あらゆる面で2走目の上積みが見込める。ゆったり運べる1700mは大歓迎で、ここは真価発揮の場とみた。

○(7)マッドルーレット…南関東10勝を誇るが、勝ち鞍はA2下までなので実績はサンテックスに譲るが、昨秋に転入後は(4102)で、重賞2つを含むオープン4勝は評価できる。今期は4月の東海桜花賞で絶対王者フークピグマリオンの後塵を拝したが、着差は僅かにアタマ差。前走のトリトン争覇でサンテックス以下好敵手を撃破しているし、この中間も引き続き好馬力を発している。勝ち負けは必至の情勢だ。

▲(1)アルバーシャ…3連勝の懸かった6月18日戦こそレッドブロンクスの大駆けに屈したが、0秒1差しか負けていない。その後はここ一本に調整されて追い切りで納得の動き。モマれても平気でロスなく立ち回れるこの枠は吉と出そうだ。おそらく、道中は有力馬2頭を前に見て運ぶことになるが、最近の名古屋は内も使える馬場傾向なので一瞬の脚を生かすことが可能。代打・今井騎手なら主力2頭に一泡吹かせる?

△(3)メルト…昨年11月の東海菊花賞(2着)以降は重賞ばかり使われたせいで(1115)の成績。名古屋記念勝ちこそあるが不遇の時を過ごした。それでも短期放牧明けの前走で久々のオープン特別をひとマクりで快勝。まだ衰えの色がないことをアピールした。前走で勝利に導いた丸野騎手が他馬を選択したために乗れないのは痛いが、望月騎手なら大きな減点材料にはなるまい。若武者がどう捌くか注目したい。

×(12)コヴィーニャ…過去4勝を挙げる得意の1700mで期待された前走だが、道中でステッキを落とした影響もあってか7着止まり。ただ、実質オープン級で行われた2走前のA2特別で鮮やかなイン差しを決めたように、一線級相手でも引けを取るとは思えない。早くから渡邊騎手を確保するなど陣営の意気込みは相当なもので、先行争いがモツれて追い比べの展開にでもなれば、大駆けの魅力は十分にあるか。

×(11)エルナーニ…テンには行けない脚質ながら、末脚勝負に徹すれば展開不問で鋭い追い込み脚を繰り出す個性派だ。実際に4走前の東海桜花賞では10番人気の低評価を嘲笑うかのような直線一気の豪脚で3着に食い込んでいる。この馬の特性を一番よく知る主戦の丸野騎手が乗れないのは痛いが、追わせるタイプで豪腕・塚本騎手なら悪くはないだろう。コヴィーニャともども3着の穴馬として用意したい馬だ。

おすすめ買い目

馬単 6→7 7→6 6→1 1→6 6→3 3→6 6→12 6→11

 

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