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2025年6月29日 第12回 加賀友禅賞3歳牝馬 牝馬サラ系3歳 別定 (金沢競馬) ツイート
金沢競馬 第12レース ここを狙っての転入!スノーミックス勢力図を塗り替える
"競馬カナザワ 大井 明洋"
有利不利の少ない1400mに距離が「改善」後は6年連続1番人気が勝利。それもそのはず、11月に延期の2021年を除く勝ち馬5頭中4頭は石川ダービーの勝ち馬、そして昨年の勝ち馬は牡馬に敗れた石川優駿2着馬。順当勝ちが多い重賞ではあるが、気にしなくてはいけないのは、2年前2023年から施行が早まって長距離の大一番から中1週という過酷な日程に変更された点。ここ2年の勝ち馬は他と力差が大きかったのもありクリアできただけで、態勢の維持が難しくなっている上に、この世代の重賞勝ち馬が複数いて抜けた存在がいない。加えて、振り切ったかに思えたショウガマッタナシを内からビバロジータが差し切った石川優駿は長距離適性が微妙だった馬が多くてタイム的にもレベルに疑問符が付くレースだった。その1着・2着馬は重賞2勝と世代トップレベルなのは間違いなく、距離短縮も歓迎と、有力候補ではあるものの、2頭とも今回は57キロという他より2キロ重い斤量も背負わされ、昨今の高速馬場では有利とは言えない多頭数の外枠に。石川優駿に出走していない馬・有力馬と未対戦の新勢力・石川優駿で実力を出し切っていない馬らを狙ってみても面白いというのが個人的な見解。とはいえ全般的に展開が読みづらく、ハッキリとしたことは言いづらい一戦ではある。
◎は(9)スノーミックス。1開催出走を延ばして態勢を整えて臨んだ前走の転入初戦、古馬B1とはいえ特編で手薄な最下組に組まれる幸運だったが、最後に差されてしまったのは強引に逃げた馬がいて序盤オーバーペースになった影響。悲観することはない内容。転入時から目標だったここに向け態勢を上げてこれた模様。転入前の離された3着の先着馬を見てみると、1着馬は次走・東北優駿2着、2着馬は先週の重賞ウイナーカップ勝ち。前々走の牝馬重賞3着時の勝ち馬も大井所属馬。それらとの対戦を思えば決して力負けはないはず。遅めのスタートから行きっぷりが良すぎる感じでレース運びは重要になるものの、スピード的に1400m辺りがベスト。行く馬を行かせた直後くらいでロスなく折り合って運べれば戴冠可能と見た。
○は(1)エムティパル。この世代上位の能力は昨季2勝・石川テレビ杯2着・ヤングチャンピオン3着・北日本新聞杯3着で実証済み。気性や内にササる乗り難しさ以上に今春は良化に手間取ったことで案外だったが、前々走・北日本新聞杯辺りから毛ヅヤも良くなって復調しているし、前走の石川優駿は末脚に賭けたものの外から進出して直線で甘くなった辺りは距離の壁か。距離短縮の牝馬限定戦なら立ち回り一つのはず。内ラチに寄っていく悪い癖さえ出さなければ展開も悪くない枠順だ。
▲は(11)ショウガマッタナシ。昨年のネクストスター覇者。今春は順調さを欠いて始動が遅れて復帰戦こそ案外な3着に終わったが、その後は好発から上手な立ち回りで同じ牝馬戦のノトキリシマ賞で重賞2勝目、北日本新聞杯2着、石川優駿2着。ここ2走に関しては勝ち馬の走りを褒めるべき内容。この世代の重賞では最も安定した走りをしている馬と言える。距離短縮は歓迎の走りで好戦必至の条件だが、頭をよぎるのは使い込んで他より2キロ重い56キロだった昨年11月ヤングチャンピオンで7着と崩れた点。小柄ゆえ斤量の克服・木曜に軽く追い切った後の馬体維持がどうかに尽きる。
△は(4)ゴールドパース。馬体が減って開幕戦を迎えて苦労はしたものの、今季は一戦毎に心身両面の向上を感じさせる走りで、3走前・ノトキリシマ賞3着→前々走・北日本新聞杯4着のレースぶりを見ると「更に距離が延びる石川優駿は面白いのでは…」と思わせた。が、規定により14番目となり出走が叶わず無念の同日A2組出走に。仕上がりは良かったものの、そちらは距離不足の1400m、かつ地方交流とは中央1勝後に転入してきた強敵牡馬との対戦という不運。加えて不良馬場では追走にも苦労して4着が精一杯に。また1400mだが、今度は牝馬同士、良馬場を見込む天気予報。前進の上位争いは可能なはず。
注は(10)ビバロジータ。昨夏の石川テレビ杯を逃げて3馬身差完勝後はゲート駐立の悪さで足踏みも、斤量増でも12月差し切り・今季の準重賞勝ち、ノトキリシマ賞2着で進境は見せた。が、北日本新聞杯は最初のコーナーで外に膨れてしまって操縦難が再燃の9着。これで更にコーナー増の石川優駿は人気を落としたが、ホライゾネット着用のせいか出脚ひと息だったものの、すぐに作戦を切り替えて内に入れて後方追走、直線は内から差し切る「吉原マジック」炸裂。改めて世代トップの走力を実証。細くなりがちな馬体の維持・立ち回り・斤量57キロなど不透明なことばかりで何とも評価の難しい今回だが、昨年は56キロとはいえ他馬より2キロ重い斤量でも勝っているし、距離的にも相手的にも本来ここは好条件。調教から最も乗り慣れている加藤翔馬騎手なら更に力を引き出す可能性あり、気性的に力を出し切れるかに尽きる。
穴は(7)スターカナザワ。4月3日の笠松での勝利は、同日のJRA交流より速く、前日古馬B1と同タイム。揉まれず先行なら能力は高い馬と言っていい。その後に当地入りも順調さを欠く誤算あり、出走が延び延びに。ここ2戦はその影響大の結果だが、使いつつ前進あるのみの状況。上向いて牝馬同士の1400mなら、一変もあり得る。
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