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2025年6月18日   関東オークス (川崎競馬)  

川崎競馬   第11レース   メモリアカフェに次世代の女王誕生の予感
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

15-1_kawasaki.jpg【中央所属馬の評価】

 メモリアカフェの未勝利勝ちは同日に行われた2勝クラスを1.5秒上回るタイムで7馬身差の快勝。2勝目の前走も器が違うといった内容で着差以上に余裕があった。キャリア3戦だがかなりの能力を秘めていることは確かだ。

 クリノメイの母クリノエリザベスは2歳時にホッカイドウ競馬で重賞勝ちのある馬で、父がオルフェーヴルなら今回初ダートでダートグレード競走挑戦も納得はいく。それでも初ものだけに楽観はできないが、同世代の牝馬限定なら結果を出せてもおかしくはない。

 ツキノアカリの2勝はいずれもルーキーの減量騎手であげたが、いずれも計ったような差し切り勝ちで着差以上の強さをみせた。南関東リーディングの笹川騎手を配したのも純粋に勝負気配と受け取れる。

 クリノスワローの前走は勝負どころで少し置かれたが、しぶとく差し込んで連勝を決めた。ズブい気性で追わせるタイプだが、地方競馬の長距離ダートはいかにも合いそうなイメージ。軽くは扱えないだろう。

【地方所属馬の評価】

 桜花賞馬プラウドフレールは差し決着となった前走の東京プリンセス賞は流れが向かなかった。それでも前々で粘って2着争いの圏内だったし、距離さえ対応できれば巻き返す余地も十分ある。

 ベルグラシアスのここにきての充実は目を見張るし距離も歓迎ムード。好メンバーがそろったJRA勢を相手にどこまでやれるかだが、末脚強靭なだけに直線勝負に持ち込めれば楽しみもある。展開しだい。

 コパノエミリアの前走のじぎく賞は圧巻の勝ちっぷり。JRA時3戦凡退も門別・笠松での2歳時も含めて地方ダートでは崩れがない。ここは一角崩しを警戒したい。

 グレアネオンライトの前走は、初の右回りとなる大井、出遅れを挽回しての東京プリンセス賞2着。今回は相手も骨っぽくなるしどうかだが、本来はもう少し自在に構えられるタイプだ。

 リコーテリアは相手が上がった前2戦もこの馬なりにまとめて及第点といったところ。素質は秘めていそうだが、現状ここに入ってはパンチ不足が否めない。

 オモチチャンは佐賀に遠征してル・プランタン賞で重賞制覇だが、相手強化の前走のじぎく賞では着外とひと息。意欲の遠征だが今後への糧にしたい。

 ジョートビーの前走東京湾カップは先手も奪えず厳しい結果に。今度は逃げられたとしても、勝ち負けまでの期待は酷だろう。

 ダイシンゲキは意欲の重賞挑戦に期待の裏付けは感じる。東京プリンセス賞は春緒戦で厳しかったが、叩き3戦目でこの馬なりに前進の期待もてるか。

 ハナノウタゲは新馬勝ちから2月までの歩みからも素質そのものは高い。前2戦よりさらに相手が上がって厳しいが、地元に戻って見せ場あれば上々。

 レペンテは追い込み一手で鋭い脚も一瞬。この距離でも無欲の直線勝負だが、さすがに相手が強いし、いい経験になれば。

【解説者の予想】

 メモリアカフェの前走1勝クラス勝ちは2着馬にクビ差ではあったが、4コーナーで接触する不利がありながら気持ちを切らさず直線鋭く伸びたもの。3着馬が次走古馬混合の1勝クラスを勝っておりレースレベルも低くはなかった。母の父として良駒を送るマンハッタンカフェに父ナダルという血統背景も魅力的。前々走1800m圧勝なら距離も問題なく、首位争い有望だ。

 クリノメイはここまで5戦3勝、芝GIIチューリップ賞勝ちと抜きん出た実績。負けた2戦はともにGIで2ケタ着順だが、阪神ジュベナイルフィリーズは外枠発走になったし、桜花賞も馬場と展開が向かず敗因は明確だけに度外視できるし、逆にハナ差で押し切ったチューリップ賞でみせた勝負強さは特筆できるところ。やはり気になるのは今回が初ダートというところだが、父オルフェーヴルは砂の活躍馬が目立つし、母クリノエリザベスもホッカイドウ競馬で重賞勝ちの実績馬。内でモマれたり砂をかぶっての不安はあるが、妙味を取れば今回だろう。

 ツキノアカリはJRA勢最多7戦のキャリアが武器だが、あげた2勝はいずれも減量騎手を起用してのもの。定量戦が課題になるが、笹川騎手騎乗はプラス材料だ。

 クリノスワローは前走少頭数とはいえハイペースの消耗戦。流れ込みを図る逃げ馬をゴール寸前で捕らえたあたり父譲りのスタミナと勝負根性がある。馬格やレースぶりから地方ダートの適性も高そうで勝機は十分。

 東京プリンセス賞馬ベルグラシアスは展開が向いた面はあったにせよ、自身も3~4コーナーで自ら動いての好結果だし、遡って3走前2着は突き放されたとはいえ相手は後の羽田盃2着馬だけに、牝馬同士ならダートグレード競走通用の地力は秘めていそう。初の輸送競馬、特に小回りコース攻略がカギも、町田騎手騎乗で脚の使いどころがハマれば久々の地方馬Vも。

 東京プリンセス賞は5着に終わったプラウドフレールだが、桜花賞馬として動かざるを得ない立場で、結果的にレースが正攻法すぎた。それでも直線粘りはみせて大崩れはしなかったし力は示した。本来自在性のあるタイプ、ここで反発の期待は十分。他地区勢ではコパノエミリアに注意。2着以下を突き放した前走のじぎく賞勝ちは印象的だった。この相手でも流れにのれれば上位食い込みも。

◎(1)メモリアカフェ
○(4)クリノメイ
▲(6)ツキノアカリ
△(10)クリノスワロー
△(12)プラウドフレール
△(8)ベルグラシアス
△(11)コパノエミリア

おすすめ買い目

馬単 1→4 4→1 1→6 6→1 1→10 10→1 4→6 6→4 1→12 1→8

 

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