Odds Park 競馬

　個性派や乗り難しい馬も多く、簡単に比較することは難しいメンバー構成。大半が馬券圏内の可能性あり、印の馬は力を出し切ればどれが勝っても不思議ない一戦。肝心なのは展開だが、先行候補は内から(1)クリスリターン、(7)チャチャヒメ、(8)メイショウメイボク。ただ、いずれもスタートがすごく速いわけではなく、中間の砂補充・前日からの雨などで更に不透明な部分が多い。枠順から見た大まかな展開・近況・中間の調整から印順は決めたものの、さすがに予想の自信度は低い。

　◎は(8)メイショウメイボク。連勝中とはいえ前走の相手に1/2差というパフォーマンスでは、とても通用とは言い切れないメンバーとの対戦だが、今回は臨戦過程が違う。課題のあった気性・体質的にここ２走は軽目の調整も、前走時より詰まった中２週という日程でも今季一番の追い切りを消化してきた。普通に考えれば更に上積みが見込める。２列目より前での競馬が可能な顔ぶれでもあるし、砂補充後なら先週と違って外枠も不利にならない可能性が高い。それなら好レースに。

　○は(2)ベルウッドボヌール。今季２戦目以降は大崩れしていないが、春先から馬体の張りツヤは本物ではなかった。これからもっと動ける可能性を残している。外枠からの展開も厳しく着順を落とした前走より戦いやすい相手に思えるし、攻めも強化してきた。ロスなく立ち回れる好位置も見込める枠順だけに、前進・変わり身必至。

　▲は(5)ラシェンテ。昨年３歳戦の連対は1700ｍ以上での差し・追込だったが、今季は連戦も可能になり、前々走は２番手に付ける競馬も見せた。距離不足にならない1500ｍを待った中３週の臨戦過程も連戦を避けていた昨年を思えば決して悪くない。最も大崩れがなさそうなのは、この馬。

　△は(1)クリスリターン。ここ２走はコーナーの動きが悪くてレースにならなかった結果だが、全く動けない状態でもないはず。昨秋はＢ２を勝っているし、３月の叩き２走目も1500ｍで２着。調整ぶり今回の方が良く、体をひと絞りできて調教から乗り慣れている吉田騎手で前に付けやすい顔ぶれと枠順。勝ち切っても不思議ない材料は揃っている。

　注は(4)ヴァルトラウテ。乗り難しい気性で、レースでも頭を上げてしまいテンに動けないが、再転入の今季はクラスも悪くないだけに毎度差し込んでいる。引き続き調整ぶりも悪くなく、少しでも差し馬向きの展開になれば連対圏に突入可能。

　穴は(7)チャチャヒメ。900ｍで出負けした前走は仕方ない結果。兵庫時の良績は夏場の逃げ。３走前に鼻出血を発症したように内面的な不安は常につきまとうし、前々走勝ちのようなマイペース逃げを打てるメンバーでもないが、力を出し切れば好戦可能な実力は確か。