Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】

　オーサムリザルトはデビュー８戦８勝（他に取消１）。復帰戦のクイーン賞も完勝して依然として無敗。初のダートグレード競走だった昨年も着差以上に余裕があったし、連覇の期待がかかるのは当然。ここも勝ちっぷりが焦点になるか。

　テンカジョウは８戦５勝３着３回。松山騎手との新コンビで前走の兵庫女王盃を完勝した。初のダートグレード競走で圧勝したマリーンカップを含めて、いまだ底が割れていない魅力はある。さらに進境みせられれば、ここも展開ひとつ。

　アンモシエラは昨年の佐賀ＪＢＣレディスクラシック勝ち馬。強敵相手に挑戦したフェブラリーステークスは経験の一環と納得か。牡馬相手に割って入った東京ダービー３着からも距離は問題ないし、牝馬限定なら巻き返しに力が入る。

　ネバーモアは初勝利まで８戦と時間を要したが、それ以降は順調一途。今回は初の地方ダートグレード競走で相手も強力。楽観はできないが、今後にメドを立てたい。

　アンデスビエントは今となっては関東オークス勝ちが展開など恵まれた面があった。ただ、すんなり逃げた時の怖さはあるし、展開重視での取捨になるだろう。

【地方所属馬の評価】

　ホッカイドウ競馬のサンオークレアは、前走兵庫女王盃４着と見どころ十分の追い上げ。北海道に戻っての遠征だが、鞍上は引き続き石川倭騎手。地方勢で一角崩しがあればこの馬か。

　ローリエフレイバーはトライアル完勝。古馬相手に結果を出せたし、昨秋のロジータ記念勝ちからも南関東牝馬の代表格だが、相手が骨っぽくなってどこまで抵抗できるか。

　高知のアンティキティラは昨年に続いての参戦になるが、ＪＲＡ勢に割って入るまでのインパクトは感じない。昨年以上が目標だろう。

　サンオルソーライズはトライアル着外（６着）からダートグレード競走本番での前進期待はさすがに酷だろう。ここでの経験を糧に自己条件に戻って変われるかどうか。

　ソフィアクラウンの前走トライアルは殿り人気に反発して２着、ここに入ってはハッキリ格下だし、今後への経験だろう。

　メランポジュームはトライアル３着と健闘。ＪＲＡ在籍時も芝の中距離での経験が豊富で距離は歓迎だが、さすがに相手がそろっている。

【解説者の予想】

　ここまで８戦８勝のオーサムリザルトが不動の主役だろう。ＧＩ格のタイトルこそ持っていないが、過去重賞３勝。負かしてきた馬の顔ぶれをみれば現在のダート牝馬路線最強は間違いない。前走のクイーン賞も着差こそ0.2秒差だったが、抜け出すと気を抜く面を考慮して直線半ばを過ぎてムチを入れただけと、はっきり器の違いを感じる。休養明けも、昨年このレースを制しているし、前走のハンデ戦から今回は定量戦に変わり、さらに隙がなくなった。ブリーダーズカップ・ディスタフリベンジまで、無敗継続だ。

　兵庫女王盃を制したテンカジョウは、それまでは終いの決め手を生かすタイプと思われていたがイメージ一新。スタートこそ出遅れたが、スローを見越しスタンド前でポジションを上げ３番手に浮上し先行２頭を射程圏に入れ追走。向正面で後ろからまくりに出たアーテルアストレアをいったん前に行かせ自身は３コーナーあたりからスパート。直線でこれに並びかけて叩き合いを制する力強い勝ちっぷりだった。この競馬ができれば今後小回りコースの取りこぼしも少なくなりそう。ここも上位必至だ。

　４歳馬アンモシエラは着差以上に力の差を感じたが、56・５キロを考慮すればクイーン賞２着は評価できる。続くフェブラリーＳ大敗は条件、相手関係から度外視で、牝馬同士に戻れば牡馬相手にダート三冠路線で健闘し、秋のＪＢＣレディスクラシックを制した走りを見直せる。現状は逃げベストで今回はマリーンＣでし烈な先行争いを演じたアンデスビエントとの兼ね合いがカギになりそう。そのアンデスビエントも川崎2100ｍは昨春に関東オークスを圧勝した条件だけに、近走は不振でも譲れないところか。

　兵庫女王盃0.7秒差４着のサンオークレアはスタートで出遅れ、道中スローなら善戦以上の評価。川崎は古巣で走り慣れているし、今回は顔ぶれからペースも上がりそうなだけに、無欲の差しで浮上も。ネバーモアは初勝利まで８戦と時間を要したが、休養を挟んだ昨年10月以降は４戦３勝でオープンクラスに昇格、10キロほど増量した馬体を含め本格化ムードだ。前走３勝クラスで２着馬に0.8秒差なら、牝馬同士なら重賞でも即通用も。

◎(5)オーサムリザルト
○(11)テンカジョウ
▲(8)アンモシエラ
△(4)サンオークレア
△(1)ネバーモア
△(3)アンデスビエント