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2025年5月 5日   第64回 駿蹄賞(SP1)3歳 オープンサラ系3歳 定量 (名古屋競馬)  

名古屋競馬   第11レース   無敗の快進撃続く カワテンマックス
"全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 尾原友和"

7-1_nagoya.jpg 初日のメインは3歳馬による三冠競走の第一関門、駿蹄賞。この世代のトップグループを形成していたアップショウグン(ゴールドウィング賞2着)の故障離脱、エレインアスティ(ネクストスター名古屋1着)の放牧休養、ケイズレーヴ(ネクストスター中日本1着)の園田遠征(兵庫チャンピオンシップ5着)と出走すれば大きい印が付きそうな馬たちが回避したのは痛いが、それでもなお楽しめそうなメンバーが顔を揃えた。不動の中心はデビュー以来無傷の4連勝のカワテンマックスで異論はないだろう。1月以来のぶっつけローテ、未知の領域となる2000mの距離でどうかだが、仕上げに関しては3月半ばから丹念に乗り込まれて最終追い切りで併走馬をグイッと引き離したし、距離については大半の馬が初めてで、同世代の馬との争いなら大きな不利にはならない。連勝が途絶えるとすればここだろうが、その可能性は決して高くなさそうだ。これを阻むとすれば目下3連勝と勢いがあり、前走では古馬B級を撫で斬ったサンヨウテイオウしかいない? 3走前からコンビを組んだ望月騎手との息はピッタリで、道中でためを利かせることによって直線でのひと伸びに繋がっているのは心強い限り。おそらく主力2頭は前後する位置で進めるはず。カワテンマックスを徹底マークしてこれさえ負かせばのレース運びをすればひょっとしたらひょっとするかも。それだけの充実ぶりと言えよう。他では転入初戦で東海クイーンカップを勝ったコパノエミリアが筆頭格だが、正攻法で主力2頭を打ち負かすことができるかと問われると答えに窮する。勝ちに行って末脚を甘くする方が可能性としては高そうに思う。よって、勝ち負けまでは難しいが、自分のレース、ペースに徹すれば浮上してきそうな馬をピックアップしたい。カムイノウタゲヴィリケンあたりが該当するか。スイッチブレードも遜色ない素材だが、比較的正攻法のタイプで押さえまでとする。

◎(1)カワテンマックス…デビュー以来無傷の4連勝。既にSP1競走を2つモノにしているこの世代の一等星。三冠初戦が1月以来のぶっつけになったが、これは大目標(東海優駿)を先に見据えてのもの。それでも、3月半ばから時計を出し始めて、ここまで入念かつ中身の濃い調整を消化してきた。今後の伸びしろを考慮に入れて完調とは言わぬが、存分に力を発揮できる状態には仕上がったか。未知の2000mの距離もこの馬の素質を持ってすれば、この時期の同世代との対戦なら問題ないだろう。

○(2)サンヨウテイオウ…折り合い面から伸び悩んだ時期もあったが、望月騎手とコンビを結成してからは3連勝の快進撃。前走では今回と同じ2000mを経験させるために古馬B級との対戦を選択。持ったままの手応えでねじ伏せてしまった。重賞を狙う上ではローテが過密になったのが気になるところだが、中間気配から疲れは皆無。サッと時計になるケイコを消化するなど元気一杯の様子だ。実績面でカワテンマックスとの差は大きいが、2000mの経験値、適性面で優位感が。負かすとすればこの馬か。

▲(11)コパノエミリア…当地へ移籍するまでは道営1勝のみ。とはいえ、道営や笠松の重賞や準重賞で(0230)と好走歴が豊富で実力面で疑う余地はない。東海クイーンカップは発馬で後手に回りながらもひと追いごとにしっかり伸びて見事な差し切り。2着はネクストスター名古屋を勝ったエレインアスティだから、牝馬限定とはいえ相手に恵まれたものではない。初戦で仕上っていたぶん、前走からの上積みは大きくないが、何かと2走目の慣れは見込める。身上のしぶとさを生かせば際どく迫る。

△(6)カムイノウタゲ…道営で(01210)、当地へ転じて2走目、通算15戦目で勝ち上がった叩き上げタイプ。1組に上がった当初は4着、5着、7着と足踏みが続いたが、ペースに慣れ、末脚を磨いてからは俄然安定感を増してきた。直近の5走では(0230)と崩れていない。重賞ではスプリングカップ5着が最良だが、距離が延びて頭角を現してきた馬で2000mへの延長は相対的に有利に働きそう。有力馬と真っ向勝負では分が悪いかもしれないが、最後に脚を繰り出せば食い込む余地はあるか。

×(7)ヴィリケン…新馬戦2着、続く平場戦で1着と上々の滑り出し。900、920mでの好走で距離が延びて飛躍が期待されたが、その後は長らく入着選手にとどまる。それが2走前の生え抜き馬限定の準重賞・中京ペガスターカップで2着の大駆け。末脚の良さを再認識させた。続く3歳1組特別で4着(2着と0秒6差)にまとめたことで2走前がフロックでないことを示した。さすがにこれまでとは相手が違うが、人気もないので大胆な作戦が可能な立場。末脚勝負に徹すれば3着なら十分あっていい?

×(5)スイッチブレード…2勝は2歳3組(1500m)と準重賞の中京ペガスターカップ。2000mの経験がある馬は出走12頭のうち4頭のみで、そこで勝ち鞍があるというのは大きな強みになるか。若干好凡走の落差は気になるところだが、型にハマればこの相手でも見せ場以上が作れる馬だろう。1週前に古馬A級と併せ馬を消化して直前は軽目の調整というのは筋書き通りで、丁度いい仕上がりに持ってこれた様子。2走前から少々のプラスアルファがあれば、ここでの上位食い込みも不可能ではない。

おすすめ買い目

馬単 1→2 2→1 1→11 1→6 1→7 1→5

 

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