Odds Park 競馬

　４日目のメインはＡ１ｂ組で行われる桜錦特別。今回のオープンは距離選択制でこのレースが2100ｍ、Ａ１ａ組は５日目に920ｍで行われる。両極端な距離設定のせいもあってか、このレースはフルゲートに満たない10頭立て（ちなみにＡ１ａ組は８頭立て）になったのは仕方ないところか。とはいえ、出走馬10頭はいずれも馬券圏内（３着）なら十分可能な馬ばかり。１頭たりとも疎かにできないので、３着目には懐に余裕がある限り多くの馬を加えておきたい。混戦メンバーとはいえ勝ち負けとなると話は別で、それなりに限られてくる。端的に言えば、展開面でケルンコンサート、実績面でブリーザフレスカ、決定力でセイエクシードといった塩梅か。滅多に行われない2100ｍで少頭数も加味すればドスローの上がり勝負の公算は大きく、道中で楽ができるケルンコンサートの優位性を認めたい。これを打ち負かすとすれば絶対的な力でブリーザフレスカだが、前走２着で再浮上の契機を掴んだとはいえ、まだ往時の力を期待するのは無理がある？　まだ期待と不安が半々で、その辺りに他馬にも付け入るスキがあると言えよう。前走のイン強襲が鮮やかだったセイエクシードを単穴としたが、二匹目のどじょうがいるかは正直微妙な気もする。この時季が稼働期で出来は相変わらずいいだけに期待感はあるが、伸るか反るかは意見が分かれるところだ。その他では前走以上の状態で臨めるキージュピター、広い馬場向きで前回（11月戦）以上を狙うタイセイドリーマー、前走は直線の不利に泣いたエルナーニだが、いずれも差しタイプ。コース取りや僅かな仕掛けのタイミングが明暗を分けそう。展開をバッチリ読み切ることは至難の業なので、あとは幸運（好配当）を祈るばかりだ

◎(１)ケルンコンサート…過去３勝は小倉1000ｍ、川崎1600ｍ、名古屋2000ｍ。距離の長短は問わないし、逃げ（１２００）、好位（２３０17）の成績が示すように、すんなりとした流れでマイペースが叶えば渋太いタイプだ。ここは同型不在で３走前と同様の一人旅が濃厚。前半にたっぷり息が入るだけに、後続が迫るぶんだけ伸びるオイデオイデの競馬が期待できる。奇襲にあって一気に交わされることがなければ。

○(７)ブリーザフレスカ…一昨年の春から秋にかけて重賞３勝を挙げて一気に名古屋の頂点に昇り詰めたが、2023年10月のゴールド争覇を勝って以降は昨年暮れまで重賞ばかりに使われたこともあって10連敗。すっかり往時の面影がなくなってしまった。ただ、今期初戦は久々にオープン特別に登場すると２着を確保。スイスイ逃げた勝ち馬を捕まえることはできなかったが悲観する内容ではなかった。ひと押しを期待。

▲(６)セイエクシード…発馬のロスは織り込む必要があり、展開に左右される面は否めない。オープンやそれに準じるクラスでは互いに牽制し合ってのスローが多くなるだけに、なかなか成績が安定しないのは仕方ないところか。ただ、前走は３～４角で内を突いて奇襲する丸野騎手の巧みなコース取りであわや勝つかの場面を提供。前走の好走が今回に繋がるとは言えないのが泣き所だが、きっかけは掴んだはずだ。

△(４)キージュピター…昨秋10月に戦列復帰後は初戦こそ快勝したが、その後は不運も重なって３走連続の着外負け。今井騎手に手が替わっても３着、４着、２着と足踏み。じっくり構えて切れず、積極的に立ち回ると甘くなる。ひと脚をうまく生かすことが好走の条件で、そのさじ加減はなかなか難しい。今井騎手が姫路遠征で乗れないのは痛手で、テン乗りとなる細川騎手がどう御すか注目だ。頭あってヒモなしか？

×(２)タイセイドリーマー…昨年２月に笠松へ移籍して、オープン１つを含む４勝。重賞では掲示板止まりだが、それなりに力を持つ馬という認識だ。名古屋へ初の出張となった11月戦では渡邊騎手の絶妙な捌きもあって２着と好走。陣営が言うようにコーナーワークの関係で広い馬場が合っているのだろう。2100ｍに延びるのはむしろ望むところだけにきっちりと押さえておきたい。筒井騎手がどう導くのか注目したい。

×(５)エルナーニ…道営では短距離ばかりに使われていただけに、当地移籍初戦で1700ｍを後方からのひとマクりで３馬身突き抜けたのは驚かされた。順調に勝ち進んで４走前にＡ３組を勝ったが、それ以降は足踏み。さすがに後方一気ばかりではこの辺りまで来ると厳しくなってきたかという印象はある。それでも、前走は直線で前をカットされる不利がなければ際どかったはず。まだ５歳と若く、警戒は怠れない。