Odds Park 競馬

初日のメインはＢ１組で行われるぎょしゃ座特別。Ｂ級のいわゆる勝ち組戦で、前走１着馬が８頭、２着馬が１頭、楽しみな転入新馬も１頭いて、馬券的にはどの馬からでも狙っていけそうな難解な一戦だ。勢いという点では３連勝中のシトロンヴェール、２連勝中のカラヲヤブレ。ここにきての勝ちっぷりに一皮むけた印象もあるカラヲヤブレだが、まだ体質が弱くて３９日間で４走のローテに一抹の不安がある。鞍上の塚本騎手も相まって人気するようなら嫌って妙味ありかも。一方で、シトロンヴェールの方は転入以来８戦のうち７戦が８枠で、残る１戦も７枠と枠順に恵まれた面がある。出脚自体はそれほど速くないので初めての内枠でモマれた場合にどうかだが、一戦ごとの上昇度を加味すれば取り越し苦労に終わる可能性は十分。その辺りはスタートの上手な宮下騎手というのは心強い。伸び盛りの４歳馬の勢いを支持する手だろう。とはいえ、これを取り巻くメンバーも錚々たる顔ぶれ。特に元中央１勝馬のイージスバローズ、フランコルシャン、レクランスリールは要注意だ。中央１勝クラスでも３着が２回あるイージスバローズは初物づくしで何かと不利な状況だが、実質叩き２走目のローテで、小回り1500ｍに対応できれば。初戦の走破時計が平凡なフランコルシャンだが、早めスパートで押し切ったレースぶりは秀逸。どんな競馬もできそうなだけに勝ち組でも楽しみ。レクランスリールは当地３戦目にして初勝利を挙げたが、前々で渋太さを生かすのが身上。エイシンゼータやアンサングヒーローに行かせての番手が見込めるだけに、思惑通りの展開に持ち込めそう。これらの馬たちには長打の魅力がある。なお、前述３頭に勝るとも劣らない素質を秘めるのがペルセイズ、勝ち切れぬもどかしさはあるが、堅実差しで馬券圏内の確率は高いリョウライライは押さえておいて損はない。懐に余裕があれば、これら２頭の２着目も買って配当面の妙味を求めるのも一興だろう。

◎(２)シトロンヴェール…転入初戦こそ仕上げ途上もあって12着と大敗を喫したが、２走目で一変して初勝利をモノにすると、使いつつの良化も相まって年明けからＣ９組→Ｃ１組→Ｂ７組と３連勝を飾った。短期間で一気にクラスが上がったし、これまでは外枠が続いてリズム良く運べたのが奏功した印象もあるだけに、Ｂ級の勝ち組戦でしかも内枠を引いた今回は正念場だが、目下の勢いならあっさり克服していい。

○(10)イージスバローズ…中央は４戦目での勝ち上がり。１勝クラスでも３着が２回あるので、当地Ｂ級なら力上位の見立てでいいだろう。年明けを１戦叩いての移籍であり、追い切りを２本消化しての臨戦だけに、仕上げ過程としては順調と言えそう。陣営は気性面の難しさに一抹の不安を覚える様子だが、その点では外めのいい枠を引いたし、丸野騎手なら存分に力を発揮してくれそう。馬券的には初戦こそが妙味か。

▲(８)フランコルシャン…中央では２戦目に勝ち上がり、続くオープンのカトレアステークスでも０秒６差５着した俊英。ただ、３歳以降は伸び悩んで６戦連続で着外負け。兵庫へ転じてからも当初４戦は掲示板止まりだったが、最終戦で３着ときっかけをつかんでの移籍。それが当地初戦の勝利に結びついた格好だ。２角から一気に動いて先頭を奪っての押し切りは豪快そのもの。勝ち組でも好勝負が見込んでいいか。

△(６)レクランスリール…中央１勝クラスからの移籍で、Ｂ級スタートは有利と当初から注目を集める存在だったが、前走が意外にも当地初勝利。とはいえ、初戦はアタマ差の惜敗で、２戦目は勝ち馬が別格の強さ。評価は下げられない。前走の勝ち方からして派手さはないが、勝負強さが身上のタイプ。主戦の塚本騎手は他馬を選択したが、同じく若手有望株の望月騎手なら不足はない。うまく番手に収まれば粘闘する。

×(11)ペルセイズ…中央・新馬戦で２着しながら勝ち上がれず、南関東でも強豪ひしめくＣ１クラスとあって２着続き。ただ、地区レベルの差もあるが、当地初戦を番手から難なく抜け出してみせた。1500ｍに短縮するのは歓迎のくちで、再びストレスなく運べそうな外枠を引いた。先行タイプが多いので外々回らされた場合に詰めが甘くなる恐れはあるが、逆に言えば気になるのはその辺りぐらい。ここで勝ち負け十分。

×(１)リョウライライ…直近の５走で馬券圏外に去ったのは２走前の１回だけ。同レースはスローを見越して早めに動いたが、若干中途半端な仕掛けになったぶん外々回らされて末脚不発になった。その辺りは手替わりの影響があったか。前走では主戦の今井騎手に戻ってすかさず反撃。マイペースの逃げに持ち込んだ勝ち馬には完敗だったが、きっちりと２着は確保。ここに入っても力的な見劣りはなく、流れひとつか。