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2024年10月 3日   秋刀魚(さんま)特別A3サラ系一般 定量 (名古屋競馬)  

名古屋競馬   第11レース   充実ぶり顕著 サンパティーク
"全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 尾原友和"

7-3_nagoya.jpg 3日目のメインはA3組で行われる秋刀魚特別。先導役を務めると目された4番ジュディシャスが取り消して9頭立てと手頃な頭数になった。典型的な逃げ馬が不在となって、押し出される格好でローズパレードがハナへ。もちろん他に主張する馬がいればどうぞどうぞと譲るところ。早めに抜け出したくないブライトファントムが外から蓋をすればスローの一団競馬は避けられない情勢だ。これを嫌って何かが腹をくくって空いた内から果敢に出て行くシーンがあるかもしれぬが、勝ち負けになりそうな馬はいずれも末脚のしっかりしたタイプ。そこまで冒険を冒すとも思えない。その辺りを考慮に入れると、道中でしっかりとためが利いて、追ってからスパッと切れるタイプが狙い所か。末脚勝負にシフトして開眼したブルーリヴァーサルにするかとも思ったが、これは少し位置取りが後ろ過ぎる嫌いが。鞍上がうまくペースを読んで巧みに導いてくれそうなサンパティークに白羽の矢。総合力ではブライトファントムも上位ランクだが、若干行きたがる気性で、馬体が併されば負けん気の強さを発揮するものの、一気に交わされた場合には持ち味が半減する恐れも。展開優位に運べそうなのはローズパレードだが、1700mで(2200)ながらこの距離で先行するより、1500mで差しに回る方が魅力的なイメージで。諸々考えを巡らせると、地力を秘めるティーポンドが追い比べで台頭、あるいは上がり勝負の展開でロスなく立ち回ったリトルパイングッドのイン粘りも十分ありそう。展開次第、立ち回り次第でどうにでも転びそうな一戦だけに、印の回らなかったヒシゲッコウキージュピターの決め手、ヘーメルの立ち回りの巧さも気になってくる。9頭全馬に少なくとも馬券絡みのある混戦模様だけに、好きな馬を軸に手広く流すのが後悔のない馬券作戦かも。

◎(6)サンパティーク…4走前に1年8カ月ぶりの勝利を挙げると勝ち味を思い出したか、3着、1着、1着と充実一途。前走では格上げ戦ながら37秒台の末脚を繰り出して難なく突破してみせた。1500mで(63516)に対し、1700mで(05210)ながら、どちらかと言えばゆったり運べる距離の方が合うタイプ。そして、何より大きいのは鞍上に岡部騎手を迎えたこと。もちろん出来のいい時に跨ったことはあるが、3戦3勝とこの馬の力を遺憾なく発揮。ペースが遅くなっても臨機応変に導くか。

○(10)ブライトファントム…転入2走目でB4組を圧勝。前途有望と目されたが、B1特別は勝ち馬の鬼脚に屈して2着。ただ、これは早めに先頭に立ってソラを使ったもの。その辺りを考慮して乗られた前走だったが、思いのほかズブさを見せて鞍上を手こずらせた。最後はねじ伏せるようにグイッと伸びたがまだ手の内に入っていない様子。中央1勝馬でA3組なら昇級の壁などなく、中間はビシッと追い切りを消化して抜かりない仕上げ。陣営の期待値も高いし1700mも合う。集中して走れば怖い。

▲(7)ブルーリヴァーサル…今年2月に当地へ再転入すると、C6組からのスタートながら勝ったり負けたりしながら着実にステップアップ。A級でも好勝負できるまでに成長を遂げた。特筆すべきは3走前あたりからグンと末脚の切れ味を増してきたことで、前回の2000mのA3交流戦でも3着に届くかという見せ場があった。現状では1700mがぴったりの印象で、この馬の持ち味をうまく引き出している丸野騎手に戻るのも心強い。典型的な逃げ馬不在でスローは必至の情勢だが、37秒台の末脚で強襲。

△(8)ローズパレード…3カぶりの実戦となった9月3日戦では前述のブライトファントムを負かすかの場面があった。外めの枠で、ひと叩きしていれば勝っていたかの内容で、この馬も力のある所を示した。前走を勝ってひと息入れる予定が、余勢を駆っての臨戦。それだけ出来がいい証拠で、メンバー的にも逃げが予想されたジュディシャスが取り消したことで、主導権を握る公算が大きくなった。スローの上がり勝負は必至で、スパートのタイミングを間違わなければ押し切りまで描けそうだ。

×(1)ティーポンド…かつて中央未勝利から転じて3歳戦を4勝、東海ダービー(現東海優駿)5着、岐阜金賞5着と重賞に駒を進めた。その後、南関東へ転じて6勝を上乗せ。B2B3を2つモノにしており、当地A級でも即通用の戦歴だ。こちらに帰厩してからの調整は順調のようだが、5月以来の実戦とあって息持ち、競馬勘の問題はありそう。加えて、以前のレースぶりからは末脚勝負型の印象も。自分で動いて行けるかが焦点になりそうで、力は認めつつも今回に関しては押さえにとどめたい。

×(5)リトルパイングッド…南関東4勝→高知2勝という戦歴の持ち主。南関東B2勝ちが2022年6月だから、2023年11月のティーポンドに比べれば随分と鮮度は落ちるが、直近の高知C1の成績なら衰えは感じず、勝ち負けとは言わないまでも好走する下地は十分にありそう。仕上げ過程としてはやはりひと叩きが必要な感触だが、こちらはある程度前で運べる利点が。それほど人気にはならないだろうし、気楽に乗っての上位食い込みというシーンはありか。意外性のある細川騎手も穴っぽさを演出。

おすすめ買い目

馬単 6→10 10→6 6→7 7→6 6→8 8→6 6→1 6→5

 

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