Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】

　ウシュバテソーロは今春ドバイワールドカップ連覇ならず完敗の２着だったが、ダート路線で本格化してから連対を外したのはラジオ日本賞（３着）とブリーダーズカップクラシック（５着）だけ。南関東では東京大賞典連覇、川崎記念、そして昨年の日本テレビ盃などまだ負けがない。

　デルマソトガケは全日本２歳優駿以来となる国内での競馬。海外遠征は勝ち星こそＵＡＥダービーのみだが、ブリーダーズカップクラシック２着など世界の一線級で得た経験値は大きい。打倒ウシュバテソーロなるか、注目の一戦。

　ウィリアムバローズは春のかしわ記念は初の1600ｍで、自分の型に持ち込めなかったのが敗因だろう。今度は東海Ｓでタイトル奪取のベスト1800ｍ。２番枠からポンと先手を取って自分の競馬が出来れば巻き返しの期待がかかる。

　メイショウハリオは順調さを欠きチャンピオンズＣ以来になった帝王賞で９着凡退。３か月ぶりの今回どう立て直してきたか。昨年かしわ記念勝ちからコースの不安もなく、巻き返して軌道修正したいところ。

【地方所属馬の評価】

　ナニハサテオキは前走フリオーソレジェンドＣで待望の重賞制覇。地方トレード後は連対パーフェクトと充実一途だが、初のダートグレード競走という以上にＪＲＡ勢の顔ぶれが強力だ。一角崩しなら今後の期待は高まる。

　ギガキングは抜群の適性と実績を誇る地元1800ｍで、前走フリオーソレジェンドＣの２着は斤量58キロでも意地をみせた格好。ダートグレード競走で相手は強力だが、22年日本テレビ盃５着なら地方最先着は狙いたいところ。

　ホウオウトゥルースは今年ＪＲＡ交流のA2下準重賞ハートビートレインとオープン特別の皐月盃勝ち。ＪＲＡ在籍時は21年ラジオ日本賞でケイアイパープルの２着あり。転入後も健在を示しているが、重賞に入ってはパンチ不足か。

　キャッスルトップはジャパンダートダービー激走後はオープン２着が目立つ程度。近走は自己条件でも低迷で。

　コラルノクターンは、桑島孝春記念、濃溝の滝賞３着はいずれも惜敗。状態は良さそうだが、相手のレベルが違う。

　ゴールドハイアーは転入２戦目での良化待ちになるが、前進には期待できてもさすがにダートグレード競走では厳しそう。今回の経験を今後につなげたい。

　名古屋のシンコーマーチャンは今年18戦して２勝。10歳馬でも順調に使い込めて元気。どこまでやれるか。

　名古屋のソルトゴールドはＢ級の自己条件でも勝ち負けには持ち込めていない。今後への糧にしたい。

　金沢のマイネルヘリテージは３年連続での参戦。前２年いずれも５秒差以上の大敗。少しでも差を詰めたい。

【解説者の予想】

　今年も秋の緒戦に日本テレビ盃選んだウシュバテソーロ。昨暮れの東京大賞典連覇達成後、今年２戦は再びサウジアラビア、ドバイ遠征でサウジＣは勝ち馬とタイム差なしの惜敗、続くドバイワールドＣも逃げ圧勝の勝ち馬には大きく離されたが、道中最後方から末脚勝負で２着確保と再び世界級の能力を実証してみせた。渡米を控えた昨年は余裕残しの仕上げに映ったが着差以上の完勝。今年も同様のローテで叩き台の一戦だろうがきっちり勝って貫録をみせたい。

　同様にサウジアラビア、ドバイ遠征後の休み明け緒戦にこのレースを選択したデルマソトガケは、22年の全日本２歳優駿以来の国内戦。対ウシュバテソーロは１勝２敗だが、主戦ルメール騎手の騎乗でブリーダーズカップクラシックでは先着し、サウジＣでは0.4秒差なら、実績ほどの力の差は感じないし、４歳秋の成長度を加味すればさらに差は詰まっている可能性も。秋の大舞台に向け、同馬もぶざまな競馬はできない。

　ウィリアムバローズは初の地方参戦だった前走のかしわ記念６着だが、初の1600ｍなら距離が合わなかったと度外視もできるところ。過去【5-5-1-3】の1800ｍに距離延長は歓迎、鉄砲も利くタイプだけに道中スムーズならチャンスも。

　メイショウハリオはサウジＣを取り消し、４か月の放牧調整明けの帝王賞を大敗とリズムの悪い上半期。今回再び休み明けで、中間どう立て直してきたか。本質右回りベターといえど船橋では良績があるし、ここは正念場の戦い。

　ナニハサテオキは脚部不安明けで６か月ぶりとなったフリオーソレジェンドカップを圧勝。直線半ばあたりで先頭に立ち突き放したときの脚には父ジャングルポケット譲りのすごみを感じさせた。今回初のダートグレード競走戦で相手関係も大幅に強化されるが、休養前の報知オールスターＣではライトウォーリアに惜敗の記録。軽視はできない。

◎(４)ウシュバテソーロ
○(７)デルマソトガケ
▲(２)ウィリアムバローズ
△(13)メイショウハリオ
△(９)ナニハサテオキ