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【中央所属馬の評価】
(６)エートラックスは今年の兵庫チャンピオンシップ優勝馬でダートでは７戦４勝、２着３回の成績。前走の内容を見ても初コースに戸惑うことはない。今回は初めての1200メートル戦だが、スピード能力が高い同馬なら対応可能とみる。ダートグレード競走Ｖ２に期待。

(５)エスカルは今年６月に復帰すると、即１勝クラスを卒業。その勢いで２勝クラス、３勝クラスも突破して３連勝。馬体にも実が入り成長した姿がはっきり見て取れた。ダート1200メートルで２勝も光るし、走破時計も優秀。重賞初挑戦でも楽しみな存在。

(１)ジョーローリットは前走で２勝クラスを卒業。1000メートルでの勝利だったが、勝ち時計は悪くない。ただ、今回は重賞でメンバーも一挙に強化。これまでの勝利はすべて逃げ切りだけに、揉まれた時の不安が残る。強力な同型が揃ったここは入着までか。

(10)チカッパは兵庫チャンピオンシップで２着だったが、スタートで躓く不利があったことを思えば、負けて強しとも言える内容だ。ダートでは８戦７連対の活躍。いい脚を長く使える同馬には直線の長い門別コースも合いそう。鞍上の武豊騎手も魅力で好勝負に。

【地方所属馬の評価】
(３)ティントレットは優駿スプリントで重賞初勝利。初めての1200メートルだったが、前々で流れに乗って直線も楽に抜け出した。短距離適性の高さを感じさせる走りだし、３歳のトップスプリンターが相手でも、デビューの地・門別が舞台なら出番があっていい。

【北海道所属馬の評価】
(12)ストリームはここまで重賞３勝。昨年の兵庫ジュニアグランプリでは地方馬最先着の４着と健闘しており、実力は全国レベル。星雲賞は若干重めが影響したレース内容だったが、あくまでも目標はここ。巻き返しは可能。

(８)トラジロウはメンバー最多の７勝馬で重賞３勝の実績も光る。ネクストスター北日本は休み明けで力を出し切れず敗れたが、その後２戦の走りこそ、この馬本来の姿だ。地元の利を生かし、ダートグレード競走初Ｖを狙う。

(９)ヴィヴィアンエイトは前走初めて馬券圏内に入れなかったが、古馬とは初対戦だったし、ハナに立ったことで展開面も厳しかった。末脚を生かす本来のレースなら結果も違っていたはず。重賞勝ちがある距離で見直したい。

(２)オスカーブレインは盛岡のハヤテスプリントで鮮やかな逃げ切り勝ち。重賞２勝目を挙げた。今回はスピードを秘める中央勢との激しい先行争いが予想されるが、勝って調子を上げている今なら渋太く踏ん張るシーンも。

(４)ピコイチは転入緒戦で勝利を挙げると、続く星雲賞で２着に入り、重賞でも力が通用することを証明。ただ、今回は中央のトップスプリンターが相手。ここ２戦とは相手が違うし、デキの良さでどこまで食い下がるか。

(13)デュアルロンドは寒椿賞で、のちの東京ダービー馬ラムジェットの５着。今年に入ってからは地元のネクストスター北日本３着、星雲賞５着と重賞で連続入着がある。うまく流れに乗れれば、ここも入着以上があっていい。

(７)リコーシャーマンはこれまで４度重賞を走っているが、いずれも着外。世代のトップメンバー相手だと、力量面で見劣る印象。今回も評価控え目。

(11)オソレは１勝馬だし、これまでの重賞成績を見ても、厳しい内容。ここも強気にはなれない。

【解説者の予想】
今年から条件が３歳限定になり、８月に開催が移動。夏の３歳スプリント王を決める一戦になった。スピード自慢が揃って激戦が予想されるが、本命は兵庫ＣＳでダートグレード競走初優勝を飾った(６)エートラックス。自然体でハナに立つとスピードの違いで他馬を圧倒。２着馬に３馬身差は同馬の地力の高さを示すもの。前走後はここへ向けて調整に抜かりはないし、初めての1200メートルでもこなせると判断。ダートグレード連勝で次のステージに進む。ダートでは７戦６連対と底が割れていない(10)チカッパ、古馬を相手に３連勝を決めた(５)エスカルも実力は重賞レベル。良績がある1200メートルで逆転を狙う。前哨戦の星雲賞を勝った(８)トラジロウ、重賞３勝の(12)ストリーム、(９)ヴィヴィアンエイトも地元馬の意地を見せて上位争いへ。

◎(６)エートラックス
○(10)チカッパ
▲(５)エスカル
△(８)トラジロウ
△(12)ストリーム
△(９)ヴィヴィアンエイト