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2024年8月14日   第29回 クラスターカップJpnIII オープンサラ系3歳以上 別定 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第12レース   昨年の借りを返す!ドンフランキー
"全国公営競馬専門紙協会 エイカン"

3-1_morioka.jpg【中央所属馬の評価】
 ドンフランキーは昨年の2着馬。敢然と逃げを打ち、直線後続を突き放したが、内から来たリメイクの瞬発力には完敗だった。しかし、続く大井1200mの東京盃(JpnII)は2番手から抜け出してのレコード勝ち。その後は骨折が判明して休養。復帰戦となったフェブラリーS(GI)は距離が1600mということもあり、逃げて9着と敗れたが、続くメイダン1200mのドバイゴールデンシャヒーン(GI)では逃げ粘って2着。ライバルのリメイクに先着し、初の海外遠征としては十分な成果を得た。国内のこの路線の中心的存在に成長したとみていいだろう。

 ケイアイドリーは中距離のダートグレード2勝馬・ケイアイパープルの半弟。初勝利は1800mだったが、徐々に距離を短くして、ここまで8勝。1200mでは阪神のオープン特別・りんくうS、大和Sをともに好位からの差し切り勝ち。昨年6月には門別に遠征して北海道スプリントC(JpnIII)を制して、重賞初勝利を記録している。その後は東京盃(JpnII)がドンフランキーの9着、JBCスプリント(Jpn1)がイグナイターの9着。大井の1200mで不発が続いたが、暮れの園田1400m・兵庫ゴールドT(JpnIII)ではサンライズホークの2着と勝ち負けを演じ、今年はリヤドダートスプリント(GIII)6着→ドバイゴールデンシャヒーン(GI)9着と、結果は伴わなかったが、海外進出を果たしている。左回りの経験が非常に少ないが、サウジ→ドバイとここ2走が左回りなら問題はないか?

 クロジシジョーは初勝利は1400m。2勝目からは1200mで、計6勝を積み上げてきた5歳馬。オープンでの勝ち鞍は今年に入っての中山・ジャニュアリーS、京都・令月S。ともに終い鋭く伸びての差し切り勝ちで連勝を収めている。続く中山の千葉Sは1番人気で4着と敗れたが、大外から脚は伸ばしていた。そして地方初遠征となった前走の東京スプリント(JpnIII)は2着。一瞬最後方という発馬だったが、内目を追走して、直線ラチ沿いに潜り込んで鋭く伸びてきた。今年に入っての4戦すべてで終い確かな脚を使えており、そろそろ重賞初勝利に手が届きそうだ。

 ジレトールは2014年に盛岡で行われたJBCレディスクラシック(JpnI)をレコード勝ちし翌年にはチャンピオンズカップ(GI)を制した名牝・サンビスタの仔。デビュー当初から1400mを使われ、3歳オープンの昇竜Sや端午Sではリメイクにかなわなかったが、4勝を積み上げて順当にオープン入り。オープンでは少々壁に当たったが、今年に入ると1200mにシフトチェンジ。前々走の天王山S(京都1200m)を中団から直線鋭く伸びて快勝、前走の松風月S(京都1200m)は出遅れて最後方からとなったが、豪快に直線一気の追い込み勝ち。1400m戦では先行策で戦っていたが、ここにきて新境地を見出している。

 コスタノヴァは2歳12月デビューの4歳馬だが、大事に使われ、キャリアはまだ7戦。2戦目からダートを使われて1・1・2・1・1・1・着。2勝クラスの1800mで逃げて差されたが、ほぼノンストップでここまで来た。負けるまでのダート3戦は逃げる競馬。以降の3戦は出遅れが続いて控える競馬となっているが、以前より折り合いが付くようになり、中団で包まれるような展開になっても、3勝クラス→オープンの欅Sを完勝と底を見せていない。しかも徐々に距離を短くしても問題ないのだから、レースセンスも抜群。今回は初の地方遠征で重賞初挑戦。距離もさらに短くなって初の1200m。ここをクリアするようなら本物。

【地方所属馬の評価】
道営のスペシャルエックスは3歳の昨年もこのレースに挑戦して7着。快速馬として注目されたが、フルゲートの大外枠で逃げるドンフランキーの2番手が精一杯だった。その後はともに園田1400mの楠賞2着、兵庫ゴールドT(JpnIII)3着。ワンターンの快速型というイメージだっただけに、一周競馬で控える競馬での好走には少々驚かされた。冬季休養を挟んでの今シーズンはエトワール賞(門別1200m)5着→オグリキャップ記念(笠松1400m)8着と敗れていたが、前走の新設重賞・ポラリスサマースプリント(門別1200m)では2番手から抜け出して快勝。調子を上げての来盛となる。昨年は3歳馬として52キロとハンデの恩恵があったが、今年は54キロ。楽ではないだろうが、当時よりいい意味でズブさが出ており、どういったレースになるか注目したい。

【解説者の予想】
ドンフランキーは昨年はGIII勝ち馬として55キロだったが、今年はGII勝ち馬として57キロを背負うことになる。しかし、ドバイゴールデンシャヒーンで堂々2着ならお釣りがくる。中央馬のなかで盛岡のコース経験があるのはこの馬だけ。ドバイ以来の仕上がりだけだろう。相手は大井の東京スプリント(JpnIII)で2着に突っ込んできたクロジシジョーとみたが、まだ底を見せていないコスタノヴァ、オープンを連勝で臨むジレトールも魅力。ケイアイドリーは本来ここでは格で2番手。仕上がり次第では当然上位争いをしてくるだろう。地方馬ではスペシャルエックス。地元勢はこの路線で強さを見せているゴールデンヒーラー、グットフォーチュンが不在では厳しい。

◎(7)ドンフランキー
○(11)クロジシジョー
▲(12)コスタノヴァ
△(2)ジレトール
△(9)ケイアイドリー

おすすめ買い目

馬単 7→11 7→12 7→2 7→9

 

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