Odds Park 競馬

　次回の石川テレビ杯を皮切りに重賞・準重賞が続く２歳戦だが、高額賞金レースはここが最初。そんな日程・無理できない真夏が最少頭数となった要因だが、３戦３勝(5)ショウガマッタナシが出走してくることも他馬の回避に影響したはず。危なげない内容で今回対戦の他４頭とは既に対戦済み。レースぶり・中間の調整にも不安なく、イレギュラーな展開も考えにくい顔ぶれ。信頼していい◎。逆転があるとすれば前開催勝ちで走力アップを示した逃げ(2)エムザックドリーム。このレースの注目点は伸びしろを残す(1)ムータニ、(3)チョウノヨウニマウ、(4)ベストタンゴがどのくらい走力を上げてくるかだ。

　◎は(5)ショウガマッタナシ。前のめりの発馬で少しヒヤッとした前走も３角からゴーサインを出すと４角でエムザックドリームを交わして完勝。小柄な牝馬でもまとまった馬体で好フットワーク、気性面にも不安が見られず、完成度の高さが３戦３勝の原動力。既に３馬身以上の差を付けて負かした相手ばかり。予定のローテで順調に追い切りも消化。負ける要素が見当たらないくらいだ。

　○は(2)エムザックドリーム。超高速馬場で逃げた前走の勝ち時計は他の日に比べると速くなるのは必然だが、文句なしの勝ちっぷり。デビュー当初は課題を残していた心身両面の安定で走力を上げているのは間違いなく、これまで３戦３敗と分が悪いショウガマッタナシより上昇度は大きいか。マークを振り切っての逆転も視野に。

　▲は(1)ムータニ。新馬戦でも馬の間を割って差してきた怯まない根性は特筆もの。前々走は１角手前で急ブレーキの他馬を避けてリズムを崩したし、スムーズなら２馬身差の２着ベストタンゴとも際どかった可能性。イン追走から迫りかけた前走も前２頭が平均ペースで上がりをまとめては仕方ない３着。使いつつ体も締まってきて前進の余地十分。遅れがちな発馬次第では小差の競馬になる。

　△は(4)ベストタンゴ。出負けして馬場的にも不利な立ち回りになった前走は２着確保が精一杯。まだ肝心なところで若さを見せるところもあり、競り合うような展開の方が良さがより出るはず。そういった展開ならエムザックと大差の前走やショウガマッタナシに完敗の３走前ほど脚力差はないと見る。中１週で攻めて臨める点でも上積みがあっていい。