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2024年7月15日   第28回 マーキュリーカップJpnIII オープンサラ系3歳以上 別定 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第12レース   貫録を誇示!クラウンプライド
"全国公営競馬専門紙協会 エイカン"

3-5_morioka.jpg【中央所属馬の評価】
クラウンプライドは3歳時にGIIUAEダービー(メイダン1900m)、昨年のGIIIコリアC(ソウル1800m)勝ち。国内ではひとつも重賞を勝っていないが、一昨年のJBCクラシック(盛岡2000m)、チャンピオンズC(中京1800m)、そして昨年の帝王賞(大井2000m)とGI級レースで2着惜敗が3度もある実力馬。前走のJpn1かしわ記念は勝ったシャマルから4秒2差の12着と大敗を喫しているが、1コーナー手前で前をカットされて躓いたもので、まったくの基準外。左回りの中距離(1800~2000m)ではメイダン~船橋~盛岡~中京~ソウルで高いレベルで結果を出しており、サウジC、ドバイワールドCでも5着にまとめている。今回のメンバーでは明らかに1頭格上とみていいだろう。

メイショウフンジンはこのレース3年連続の挑戦で、過去2回は7、3着。一昨年は前半3ハロン=33秒9という1200mの競馬なみのラップで先手を奪取したが、3角でテリオスベルとノーヴァレンダに来られてギブアップ。昨年は大外枠から先手を奪取したが、2コーナーからまたテリオスベルに来られる競馬。中距離をマイペースで逃げたいこの馬にとっては2度に渡ってテリオスベルにやられたわけだが、そのテリオスベルも引退。今回こそは自分のペースで逃げて、3度目の正直、重賞初戴冠となるだろうか?

テンカハルは半姉・半兄にルージュバックとポタジェ。よって4歳いっぱいはオール芝キャリアで3勝をマーク。5歳シーズンの昨年からダートにシフトチェンジし、3勝クラスの横浜S、リステッドのブラジルCと、盛岡2000mとコース形態が酷似する東京2100mで2勝をマークしてきた。地方のダートグレードは昨年9月のJpnII日本テレビ盃(船橋1800m)がウシュバテソーロの2着。11月のJpnII浦和記念(浦和2000m)がディクテオン、ミトノオーに次ぐ3着。暮れのGI東京大賞典(大井2000m)こそ7着だったが、やはり左回りの中距離ではまとめている。休養明けの直近2戦が見せ場もない点は気掛かりだが、盛岡の2000mは向いている本格差し馬。

ビヨンドザファザーはゴール前激戦となった前走のアハルテケS(東京1600m)を制してオープン初勝利。勢いをつけての地方初登場。今度は2000mとなるが、新馬勝ちは新潟1800m、2勝クラス勝ちは中京1800m、そして3勝クラス勝ちは京都1900mなのだから、距離延長は問題ないであろう差しタイプ。重賞級相手でどうかだが、4走前のGII東海S(京都1800m)は勝負どころで内で詰まってしまった印象があり、ここで足りないと判断するのは早計と思われる。

ロードアヴニールは一昨年の12月デビュー。まだキャリア6戦の4歳馬。2戦目からダートを走り、ここまで1・7・1・1・1着。ダート2戦目こそ発馬で後手を踏み、道中揉まれて凡退したが、その後は着差以上の強さで3連勝。順当にオープン入りを果たしてきた。左回りの経験はなく、地方遠征も初めてのオープン初戦。まだまだ粗削りな面はあるが、広い盛岡コースなら潜在能力でクリアしてくる可能性もありそう。

【地方所属馬の評価】
船橋のギガキングは一昨年のこのレースが4番人気→5着。同年はJBCクラシックでも来盛しており、それ以来の盛岡遠征となる。ホームコースの船橋の1800mを非常に得意としていることは周知のところだが、同じ左回りの盛岡でも2歳時に南部駒賞(盛岡1600m)、3歳時にダービーグランプリ(盛岡2000m)を勝っており、非常に得意であることは間違いない。ただ、ダートグレード競走はこれまで6・13・10・5・5・8・8着。中央馬相手になると道中うまく脚が溜まらず、自慢の末脚が不発に終わるケースが目立つ。左回り13勝の実績は光るが…。

道営のケイアイパープルはダートの短距離界で活躍するケイアイドリーの半兄だが、こちらは1700~2100mで全8勝、一昨年のJpnIII佐賀記念(佐賀2000m)、JpnIII白山大賞典(金沢2100m)を勝っている中距離型。前走の赤レンガ記念(門別2000m)から道営へ移籍し、逃げてベルピット、シルトプレに次ぐ3着。強い2頭を相手に移籍初戦としては及第点の走りだった。左回りは未勝利というキャリアだが、一昨年のこの競走では見せ場を作っての4着。移籍2戦目での前進次第では上位進出も。

道営のスワーヴアラミスは中央9勝→大井1勝。今春から道営に転じた9歳馬。ここまで2020年のGIIIマーチS(中山1800m)、2021年のGIIIエルムS(函館1700m)、2022年のGII東海S(中京1800m)とグレードレースを3勝。今回はトップハンデの58キロを背負うことになる。昨年9月のJpnII日本テレビ盃(船橋1800m)では2番手から粘り込んでウシュバテソーロ、テンカハルに次ぐ3着。まだまだグレード戦線でやれることを示したが、その後は南関東~道営のローカル重賞で(5)(3)(5)(2)(5)着。この馬も左回りの中距離はベストの印象ではあるが…。

船橋のパワーブローキングはダート1800mの中央4勝馬。昨年春に2勝クラス→3勝クラスを連勝すると、続くGIIIアンタレスS(阪神1800m)でも直線よく追い込んでプロミストウォリアから0秒5差の4着と健闘。オープンへのメドを立てたが、その後は不振に陥り、今春、船橋に移籍。移籍初戦のエベレスト特別(船橋1600m)を好位から抜け出して快勝している。その前走はA2級のレースではあったが、降した相手は一昨年の南関クラシックの主力の一角だったシャルフジン。復活へのきっかけを掴むには悪くない内容に思える。

兵庫のアラジンバローズはダート1700~1800mの中央4勝馬。昨年秋に兵庫へ転じると、いきなり鳥栖大賞(佐賀2000m)に遠征し、デュープロセス、ヒストリーメイカー相手に勝利。今年の1月にも新春賞(園田1870m)を制し、早くも重賞2勝を挙げている。それ以来となった前走のA1戦は7着と凡退したが、このひと叩きで変わってきそうだ。

【解説者の予想】
ここではクラウンプライドが格上。昨秋のコリアCを楽勝してから11・9・12着と大きな着順が続いているが、それでもの感。逆転候補は強力同型不在とみてメイショウフンジン。まだ国内でグレードレースを勝っていないこの2頭が重量的に恵まれたとも感じる。次群は盛岡が合いそうなテンカハルを強調だが、5歳馬・ビヨンドザファザー、4歳馬・ロードアヴニールも怖い。地方馬ではやはり左回り実績でギガキング。地元勢では厳しい。

◎(9)クラウンプライド
○(1)メイショウフンジン
▲(3)テンカハル
△(13)ビヨンドザファザー
△(5)ロードアヴニール
△(11)ギガキング

おすすめ買い目

馬単 9→1 1→9 9→3 3→9 9→13 13→9 1→3 3→1 9→5 9→11

 

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