Odds Park 競馬

　３日目のメインはＡ５組で行われる青葉特別。この日のＡ級は10ＲのＡ６組と２鞍組まれてともにフルゲート12頭立て。抽選休みが１頭出るほどの盛況ぶりだ。このレースは抜けた馬が不在の構成で、状態面に不足のない陣営はそれぞれ色気を持って臨むことだろう。この中では転入後５走のロードオブシャドウ、４走のテイエムオードリーとまだ奥行きがありそうな５歳馬を上位視したい。前開催のＡ５組で先着を果たしたのはテイエムオードリーの方だが、伸びしろという点ではロードオブシャドウの方に分があるとみた。ただし、ともに多少癖のあるタイプで取りこぼしの危険はつきまとう。Ａ３組勝ちの実績があってハマった時にはなかなかの決め手を発揮するミストラルウインド、勝負所で前が壁になって脚がたまったとはいえ前走のゴール前の伸びが強烈だったメイショウコムスビには主力２頭をもなぎ倒す脚力が備わっている。前述の４頭については流れや立ち回り次第で何通りにも着順は替わりそうだ。その他の馬で注目しておきたいのはやはり先行タイプか。ビッグベッターは1500ｍでも1700ｍでもすんなりした競馬ができれば粘り強い走りができる。前走のように内外両方から迫られるとモロさを露呈するが、巻き返しは十分可能な範疇だ。一方で、前走でビッグベッターに鈴を付けに行ってこれを沈めたスターライトブルーも、突然の激変ぶりには驚かされたが、転入前の戦績的には前走ぐらいやれてもおかしくない。素直に使いつつ走れる態勢が整ったとみれば馬券圏内に絡んでもいいだろう。まだ配当面の妙味はありそうだし、押さえておいて損はないか。

◎(８)ロードオブシャドウ…南関東Ｃ２から転じて（２１１１）。Ａ級への格上げ初戦は３着止まりだったが、勝負所で反応よく動けなかったぶんの差で、直線は渋太く詰めてはいた。他馬に近づいて離れない癖を抱えているようだが、そのあたりは鞍上も手の内に入れており、それほど大きなマイナス要因にはならない。ゆったり運べる1700ｍは合うし、クラス２走目でペース慣れも見込める。前進あるのみだろう。

○(１)テイエムオードリー…中央１勝クラスからの転入ということを考えれば（０１１２）の成績でも物足りないが、距離の長短を問わず常に上位争いを演じている。この中間も元気一杯でバリバリ乗り込まれており、大きな上積みはどうかも引き続き好ムードと言えそう。この枠順なら好位インでためを利かせて直線で外へ持ち出してひと押しのレースが描ける。そろそろ当地初Ｖに手が届いていいだろう。

▲(６)ミストラルウインド…昨年10月にＡ３組勝ちのある実力馬だけに前走７着は案外だった。ここ２走のパフォーマンスの落差に評価を迷うところだが、ツボにハマった時の強さは格別なものがあり、安易に軽視すると痛い目に遭いそう。終始内々でストレスを感じるよりも、外を伸び伸び追い上げる形の方が力を出せるようにも映る。差しタイプが得意な大畑慧悟騎手も４回目の騎乗でそろそろ結果を出したいところ。

△(５)メイショウコムスビ…Ｂ級ではそこそこまでは来てもひと押しが利かないもどかしいレースを重ねたが、一団馬群の真ん中で行き場がなくてうまく脚がたまったとはいえ、直線に向いてから進路を確保するとグイッとひと伸びで決めてみせた。これまでにない内容で一皮むけた感じ。平均ペース型で1700ｍに延びるのは決して悪くないはずで、前走の内容が本物ならば条件強化のここでも楽しみがありそう。

×(２)スターライトブルー…南関東Ａ２からの転入ながら、当初の５戦ではしんがりが２回、ブービーが２回と散々な内容。年齢的な限界が見え隠れしていたが、前走では２角で果敢に先頭を奪う積極策から４着に粘闘した。どこまで信頼していいか迷うところだが、前後半が49秒８－51秒９の流れを考えるとフロック視できない。1700ｍに延びるのも問題なさそうだし、すんなりした展開なら馬券圏内も見えてくる。

×(12)ビッグベッター…スターライトブルーが積極的に前に出たぶん割を食ったのが同馬だ。組み合わせ的には楽に行けそうな構成だっただけに好機をモノにできなかったのは残念だ。使い込んで良くないタイプだけにここは結果を出しておきたいが、1700ｍの外枠とはツイてない。そのあたりは鞍上の手腕に期待となるが、うまく先行ペースに持ち込めばの条件が付きそう。それでも勝ち切るまでは？　ヒモまでかも。